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タトゥースタジオ E.D.Pコミュの月刊E.D.P.通信 履歴帳

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2005.9より某雑誌に掲載されている彫弘氏、TAKUMI氏の
コラムを転載させていただこうかと思います。毎月5日発行のため、更新はそれ以降となりますので、あしからず。

コメント(20)

2005年10月号より
初めまして、タトゥースタジオE.D.P.で刺青を彫らして頂いてます、彫弘と申します。E.D.P.通信として刺青について、いろいろと語らせて頂く事になりました。
まだまだ駆け出しの私ですが、刺青に興味を持たれている方々の少しでも御役に立てれば幸いです。
では、初めに、皆様は刺青について、どの程度ご理解されていますか?
よく受ける質問では、
・洋彫り(タトゥー)と和彫りではどう違うの?と、よく聞かれる事がありますが、特に明確な違いはなく、見た目に受ける感じや印象の違い、例えば、龍とドラゴン、鳳凰とフェニックス といった感じに絵の雰囲気が洋風か和風かで分けているのが、一般的です。
また、最近では、アメリカなどの外国においても、ジャパニーズスタイルと称して和風な図柄、(鯉や龍などを彫る方々が増え、ますます分けにくくなっているように思われます。
これから刺青、タトゥーを彫りたいと思っている方に私的アドバイスするなら、彫りたい図柄のイメージをしっかり彫師の方に伝えることが大切だと思います。
2005年11月号より
暑さもだいぶん和らぎ、過ごし易くなってきた今日この頃ですが、皆様いかが御過ごしでしょうか?
 さて、E.D.P.通信第2回という事で今回は皆さんがタトゥー(刺青)を彫られるにあたって、一番気になるであろう、衛生管理について語らせて頂こうと思います。
 皆さんもご存知の事でしょうが、タトゥーを彫るという事は身体に針を刺す行いです。当然、血液を媒体とする感染症(AIDSやウイルス性肝炎等)に対して充分予防を行って施術する必要があります。
 感染症と聞いて一番にAIDSを恐ろしく思う人が多いと思いますが、これは想像よりも感染力は弱いウイルスで、我々彫師が最も気を使っている感染症はB型、C型 肝炎です。
 では、どういった感染予防対策を行っているかというと、針の使いまわしをしない事は勿論ですが、色や容器の使い捨て、使い捨ての出来ない道具の滅菌、滅菌できない道具(タトゥーマシン等)においては、使い捨てカバーを施す、滅菌消毒された道具の保持(滅菌パック、紫外線照射機)等、とにかく滅菌された道具の使用と他の血液との接触防止に尽きると思われます。
 衛生管理については、各スタジオ、彫師サイドで徹底されていることですが、彫られる側も気を付けて見る事や、質問してみる事も大切だと思います。

写真に写っているものは、実際にスタジオで使用されている滅菌器具です。このように彫師のみなさんは衛生面において徹底した管理を行っております。
2005年12月号より
気づけば、もう今年もあとわずかとなり日増しに寒さが厳しくなってきた今日このごろですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて今回は初回に文章でざっと説明させてもらったタトゥー、刺青について写真を用いて分かりやすく説明させていただこうと思います。

カラス彫り・みきり
 カラス彫りとは、墨やブラックインクを用いて、濃淡のみで絵を表現する手法のことを言います。また、龍などの主体の絵の周りに背景として描かれる波や、雲の事を みきり と言います。

トライバル
 主に部族の紋様のことを指しますが、動植物等をトライバルによって表現することもあります。黒一色により描かれる事が多いですが、黒でなければならないという訳ではありません。

ポートレート
 写真を元にしてインクの濃淡だけで描くリアルな作品の事を指します。

化粧彫り
 カラーを用いて描かれる作品の事を化粧彫りとも言います。
今回は先日岡山で行われました、タトゥーイベント「TATTOO CONVENTION」
の模様を写真にてお伝えいたします。

12月18日 岡山市ビブレA館B1において彫扇氏主催でタトゥーイベントが催され
ました。ロックバンド、SMショー等の合同ライブもあり、大変にぎやかなイベントに
なりました。読者の方の中にも参加された方もおられるかと思います。
スタジオE.D.P.からは彫弘氏を含む2名の彫り師が参加し、タトゥーに興味のある皆さんが興味深く取り囲む様に見学していました。
他に彫利氏、桜華氏、そして主催の彫扇氏それぞれ皆さんのブースもにぎやかに人だかりが出来ていました。  
その模様を一部ですが掲載させていただきます。
2006年2月号より
年も明けまして、はや二月。まだまだ寒さも厳しい季節ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
年末、新年と慌ただしい時期もようやく落ち着きE.D.P通信の編集に取り掛かることができました。今年もひとつよろしくお願いいたします。
 さて、私の書く新年最初のEDP通信は、今タトゥー、刺青を彫られている方、またこれから彫りたいと思っておられる方々に知っておいて頂きたいアフターケアについて語らせていただこうと思います。
タトゥーを綺麗に完成させるためには、我々彫る側の丁寧な施術も勿論大切ですが、施術を受ける側の丁寧なケアも不可欠です。
お互いの努力により綺麗な作品に育てる感じだと思います。刺青という文字が指し示すように、肌を傷つけ行う施術後はやはり、清潔に保つことが大切です。
 その上で当スタジオではテラマイシンという軟膏(各スタジオ、彫師によって薬はまちまちですが・・)を1日3回程度塗ってもらうよう勧めております。
 この薬は術後,傷の炎症を抑えると共に傷の乾燥を防ぎ治りを早める為に塗ってもらいます。また、入浴時目の粗いタオル等でこすることを禁じ、手洗いするようお願いしております。(この際ボディーソープは可)
ラップ等で彫った箇所を保護するよう勧めるスタジオもありますが、当スタジオでは1日から2日程度なら可ですが、それ以上は治りを遅くする恐れがあるのでやめてもらっています。
そして術後一週間ほどでかゆみが出てくるのですが、これについてはひたすらガマンしてもらいます。このようなケアを経てようやく綺麗に仕上がるものなので、どうかご理解願います。このように様々なケアを通して完成するのが刺青です。
どうかこれから彫られる方、すでに彫っている最中の方、是非手入れに手を抜かず、綺麗な作品に仕上げてください。   スタジオEDP 彫弘
2005年3月号より
今回は前回の衛生管理及び、アフターケアについての説明に引き続きタトゥーの施術に使用される道具類の管理方法に関する説明をいたします。

まず、写真のタトゥーマシンについてですが、施術中は、直接肌に触れる事の無いようにビニール等で保護しています。そして使用後には、アルコール液で清拭後、殺菌線消毒器にいれて保管されます。(タトゥーマシンは構造上オートクレーヴにかけることができません。)

次にグリップ部(彫師が施術時に手に握る部分)についてですが、これはチップ、グリップ、バックチューブの3部品から成っており、いずれも非常に錆びにく く熱伝導性に優れたステンレスで出来ています。これらは使用後に分解され、超音波洗浄器で洗浄し、ステリハイドによって滅菌処理、そしてその後、更に滅菌パック(左写真の袋状の物)に封入しオートクレーヴにて滅菌処理されます。滅菌パックによって完全密閉されるため封を開けるまでに外気に触れる事はありません。

そして次はニードル(針)についてです。当スタジオでは高品質で信頼性の高い海外メーカーのステンレス製のニードルを使用しております。このニードルも上記のグリップと同様、2度の滅菌処理を施し、滅菌パックに封入後、厳重に管理されます。

最後にインクについてです。当スタジオで使用するインクは衛生的安全性の高いアルコール溶剤を使用したタトゥ
ー専用の海外メーカーの物を使用しております。
2006年4月号より
暖かくなったかと思えば、また寒くなる今日この頃ですが、皆様、体調のほうを崩したりしていませんか?
 さて、今回のE.D.P通信では下絵について簡単に説明させてもらいたいと思います。
 今回、説明させてもらう絵は、張順水門破りです。この絵は昔から多くの彫り師の方々が題材として使われてきた絵ですが、元は、江戸後期に活躍した浮世絵師 歌川国芳 が描いた浮世絵です。
この他にも刺青の原画は浮世絵が元になっているものがほとんどと言って良いほど多いです。
 さて、この水門破りですが、中国の物語 水滸伝の一場面を描いたもので浪裡白長 張順(水滸伝の登場人物、梁山泊軍の一人)が敵の城(杭州城)の水門を破って入ろうとして戦う図であります。
 梁山泊軍の豪傑は全部で百八人です。張順の他にもいくつか刺青の題材として使われる人物がありますが、又機会があれば紹介させてもらいたいと思います。
2006年5月号より
今回のE.D.P.通信は前回に続き下絵の説明をさせていただきます。今回の下絵は、不動明王です。この仏は五大明王(不動・降三世・軍茶利・大威徳・金剛夜叉)のひとつで、その代表格とされる明王です。
 不動明王は仏の教えに背く者に怒りの相を以て教えを実行する明王で大日如来が姿を変えたものです。手に持った宝剣には龍が巻きついていますが、この剣と龍だけで不動明王を表す倶利伽羅龍も昔から好んで使われてきた下絵のひとつです。又、背景に使われている火焔は人々の煩悩を喰い尽くす鳥、迦楼羅を模ったものです。
2006年6月号より
今回のEDP通信は前回とは趣向を変えてTATTOO(洋彫り)の題材についての説明をしたいと思います。
 今回説明させて頂く題材は磔刑(はりつけ)の姿で描かれる事が多いイエス・キリストです。キリストは人間(ヒト)としての個人名を“イエス”といいパレスチナのナザレの出身である事から“ナザレのイエス”とも呼ばれています。“メシア”という語は本来は“油を注がれた者”を意味するヘブライ語で王等が就任儀式で頭に油を注いでいたことから、理想的な統括者を指す言葉となり、この“メシア”がギリシャ語では“クリトス”と訳されイエスの称号“キリスト”
になったそうです。
2006年7月号より
今回は、題材として多く使われている、鳳凰についての説明をしたいと思います。鳳凰とは、古来中国の想像上の動物で 麟(りん)・亀・龍とともに四瑞(しずい)
として、めでたい鳥とされております。
また、鳳凰とは雄を鳳(ほう)、雌を凰(おう)と言いますが、いつもつがいでいる事から鳳凰とひとくくりに呼ばれる様になった事と思われます。このように二匹が仲の良い様から、夫婦円満などの念を込めて昔から好まれてよく使われるようになったものと思われます。
 
↑2006年8月号でした。7月号はイベント告知のみのため省きました。
2006年9月号より
お盆も過ぎ、残暑まだまだ厳しい中、皆様また、いつもの忙しい生活に戻られた事でしょう。今回は去る8月13日行われたイベントについて書かせてもらいたいと思います。トランスとタトゥーの異色コラボレーションということで、それぞれ違う層のお客さんが集まられたわけですが、それぞれに楽しんでもらえたなら幸いです。準備期間不足もあり、段取り上不都合もあったでしょうが、どうかご容赦下さい。機会があれば、いつかまた第四回にも挑戦してみたい思うので、その時はどうか応援のほど、お願いいたします。また、今回のイベントにご協力いただきました協賛店、スタッフの方々にこの場をお借りして御礼を申したいと思います。まことにありがとうございました。   
Studio E.D.P. 彫弘、TAKUMI
2006年10月号より
今回のE.D.P通信は、タトゥーのデザインとして好んで用いられる゛花゛についての説明・解説をしたいと思います。
 
 まずは、特に女性からの人気が高い゛薔薇(ばら)゛について。花言葉は「愛(赤いバラの場合)」。キリスト教では聖杯(はりつけとなったキリストの血を受けた杯)や「キリストの傷口」の象徴とされたいます。
 
 次に゛牡丹(ぼたん)゛。中国では富と名誉の象徴とされ、特に和彫りの世界において伝統的な図案であり、根強い人気を誇っています。
 
 そして゛蓮(はす)゛。ハスの閉じた蕾(つぼみ)は東洋象徴体系において「世界卵」の意味性を持ち、ポンと音を立てて開花する様は「原初宇宙の誕生」を象徴しています。汚れた沼地に咲きながらも決して水に染まること無く、純白の花弁を開くことから、「純粋性」のイメージを与えます。東洋文化圏においては女性そのもの、聖母性を示しており、タトゥー・和彫りに関わらず、デザインとして広く用いられています。
 
 最後に゛クローバー゛。四葉のクローバーがその希少さから幸運のお守りとなっていることはよく知られていますが、三枚葉のクローバーがキリスト教美術において「三位一体」を表すモチーフとなっている事はあまり知られて無い様です。
般若
能面の一つ。面打ち師、般若坊の創始した鬼女の面で、
角があり、表情に悲しみと怒りを湛える。
女が般若に変わる過程で小角があり、半分鬼の形相を
したものを生成と呼ぶ。
参照:百鬼図
鎮西八郎為朝 大蛇退治

源為朝の八男で武勇に格別に優れていた人物で、とりわけ弓の名手でした。
13歳の時、粗暴な行いにより、父に勘当され九州に追放されてしまいました。しかし、豊後の阿蘇氏の婿になるやいなや、九州の武士を従えるべく各地を転戦し、自ら鎮西追捕使を僣称しました。
この大蛇退治の図は、為朝の伝説の一つ、黒髪山にある白川の池に棲みついた大蛇を時の帝の命により、為朝が退治する様子を書き起こしたものです。
児雷也
越後妙高山の仙素道人(せんそどうじん)から蝦蟇の妖術をさずかり、諸国で悪人をこらしめる。その後、鎌倉の管領(かんれい)家に功を立てたことにより、『これまでの罪を宥(なだ)め、尾形家を再興さす』との宥書(ゆるしぶみ)を受けて、家名再興と逆賊誅滅の決意をかためる。ところが、越後の青柳(あおやぎ)池の大蛇(おろち)から生まれた妖賊・大蛇丸(おろちまる)が、執念深く児雷也を襲う。児雷也は越中立山の仙人から蛞蝓(なめくじ)の妙術を得た美女・綱手(つなで)を妻とし、蝦蟇、大蛇、蛞蝓の三すくみの妖術乱闘をくり広げるが、綱手とともに大蛇の毒薬をあびて倒れる。しかし、幼少のとき児雷也に命を救われた若者が、天竺へ飛行して解毒の栴檀香樹(せんだんこうじゅ)を持ち帰り、ふたりを蘇生させる。物語は未完のまま、ここで終わっている。
天使(Angel)
今回のE.D.P.通信には、TATTOOのデザインとしてよく用いられる天使についての解説をしたいと思います。
 天使とはキリスト教において天の使い、つまり天と地上との仲介役、神と人間のパイプ役として位置づけされているようです。
TATTOOや雑誌などに用いられる天使は子供の容姿をしたものが多いのですが、実は本来天使には性別や年齢といった概念は無く時代が経つと共に美少年、女性、少年などの愛くるしい姿で描かれるようになったそうです。
 西洋絵画などに描かれる天使には大人の姿で武装している天使もいます。例えばキリスト教義における”四大天使”のひとりミカエルは天の軍団を率いてサタンと戦った天使であるとされています。私たちが抱く天使にイメージとは随分かけ離れていますね。
 天使の発祥はキリスト教にあるようですが、今では元々の宗教的位置づけという枠を超えて皆に愛される存在になったようです。
蝶(butterfly)
 
今回のE.D.P.通信はタトゥーのモチーフとして女性に特に人気の高い「蝶」について説明したいと思います。
 毛虫や青虫の幼虫がマユになり、マユからとても美しい羽を持つ蝶が飛び立ってゆくという、見事な変身劇とでもいうべき、この蝶の化生の現象。
 中国においては回生と復活のシンボルとして吉祥視され、中国語で゛ディエ゛と発音する「蝶」が「としまり」と同じ発音から、蝶そのものが「長寿」を意味する吉祥紋様となっている。また、韓国においても王朝時代、身分の高い人だけが蝶の紋様えお使用したという歴史があるなど、蝶は゛幸せ゛を運ぶものとして大切に考えられているそうです。
ひゃっほ〜い!
うっほ〜い!
どりゅっほ〜い!

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