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ユング心理学研究会コミュの2016年12月1日(木)ユングスタディのご案内

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ユング心理学研究会からのお知らせです。

2016年12月1日(木) に開催予定のユングスタディのご案内です。

2016年(後期)テーマ  
「ユング 『黄金の華の秘密』 への注解を読む」(全4回)

進行役:白田信重、山口正男、岩田明子(ユング心理学研究会)

 今年前期スタディでは論文「心的エネルギー論について」(1928年)を読み進めてきましたが、この論文が書かれたまさにその年、ユングにたいへんな衝撃を与えた一冊の本がありました。中国の道教のテキスト『黄金の華の秘密』です。ユング後半生における東洋研究、錬金術研究、キリスト教研究は、この出会いから始まることになります。

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
1959年
私はこの本(『赤の書』)に16年間にわたって取り組んだ。1930年に錬金術と出会ったことが、私をこの本から遠ざけた。終わりの訪れは1928年にやって来た。そのときヴィルヘルムが、錬金術的な性格の小冊子『黄金の華』のテキストを私に送ってくれたのである。その本の内容に現実への道筋を見出し、私はもはやこの本に再び取り組むことができなくなった。…
             (ユング『赤の書』邦訳テキスト版 p.645、河合俊雄監訳、創元社 2014.8)
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

 出会いの翌年となる1929年、ユングは『黄金の華の秘密』ドイツ語訳出版の際に、この書への詳細な注解を寄せます。後期スタディではこの注解を取り上げることで、ユングの人生中盤に起きた大きな思想的変化を読み解き、そこからユング思想についての全体的な見取り図を模索していきたいと思います。

ユング、ヴィルヘルム共著『黄金の華の秘密』
       湯浅泰雄・定方昭夫訳、人文書院、1980.3

 上記テキストのうち、ユング自身の著作となる部分を主に取り上げます。
   第二版のための序文 p.7-10
   リヒアルト・ヴィルヘルムを記念して p.13-30
   ヨーロッパの読者への注解 p31-111
   ヨーロッパのマンダラの例 p.112-122
 テキストを持っていなくても参加できますが、持参することを推奨します。

■ 参考テキスト
 上記邦訳のドイツ語原文、並びに英訳文を参考にします。いずれも全集版です。
 必要と思われる部分について抜き出し、取り上げる当日に参加者に配布します。

■ 進行スケジュール(仮)
 9月  オリエンテーション
     「第二版のための序文」p.7-10
     「リヒアルト・ヴィルヘルムを記念して」p.13-30
 10月 注解「序論」p31-51
 11月 注解「基礎概念」「道の諸現象」p.51-82
 12月 注解「対象からの意識の離脱」「完成」「結論」p.83-111
    「ヨーロッパのマンダラの例」p.112-122


第4 回 12月1日(木)
 
  11 月 10 日の第 3 回スタディでは、「基礎概念」および「道の諸現象」 ( p27-63 )を取り上げました。
 ユングは中国における「道 ( タオ ) 」概念を 「真に意識しつつ行くこと」と解釈し、「道の実現」とは分離された意識と生命との再統合のことであるとします。ユングは「道」を、いわゆる個性化・自己実現と相似の過程であると見なしています。

 対立するものの統合とは、ユングにおいては、象徴の中に自己自身を表現してゆく心理的な発達過程のことです。瞑想中に現れるマンダラ、円運動のイメージは、心の中の あらゆる要素が活動を始めたことを意味するとともに、心が自分自身の人格の中心に 向うように促し、瞑想中に起きる心の分裂を防ぐ作用があるとされます。

 分裂した無意識の心は、意識にとってはあたかもひとつの別人格であるかのように現れてきますが、その存在を否定するほどその当人を捉えて現実的な影響力を及ぼします。有名なユング心理学用語であるアニマ・アニムスも、こうした人格的な断片的体系のひとつです。こうした無意識的人格の存在を認めていくことで逆に影響力は小さくなり、それが持っている生命力は意識に同化され、ついには意識が解放されるに至ります。

 最終回となる 12 月の第 4 回スタディでは、「対象からの意識の離脱」「完成」「結論」および「ヨーロッパのマンダラの例」 p.112-122 を読んでいきます。「道」の過程を通して現れてくる本来的自己への人格の中心の移行、それこそが自己実現であり 「道の実現」 だとユングは考えます。ユング心理学の想定する心理的発達過程の全体像が描かれる箇所になります。あわせて、ユングが挙げたマンダラの例のいくつか についても検討をしていきたいと思います。
  進行役:白田信重、山口正男、岩田明子(ユング心理学研究会)


インストラクター: 白田 信重
・ 「白田石材店」代表取締役社長。当研究会会長代行。
・浅草で 100年の老舗石材店「白田石材店」の第四代目社長。早稲田大商学部卒。

【事前お申込み制です】
ユングスタディは配布資料や座席数の関係上、前日〆切の事前申込み制となっております。
お申し込みは、当会事務局へのメールにて承ります。

なお、こちらのご案内メールは、会員皆様へお送りしております。
既に12月開催ユングスタディ参加のお申し込みを頂いていらっしゃる方におかれましては、再度のお申し込みのご連絡は不要です。

・ユングスタディ開催日
・ご氏名
  ※初めてお申込みされる方は、フリガナも記載ください。
・「受講希望」
を明記のうえ、本メールアドレスまでお知らせください。

■日時:2016年12月1日  午後19時〜21時(開場18時30分)
■ 会場:中野区産業振興センター (中野駅南口 徒歩5分)
■ 会費:1,000円
■ 主催:ユング心理学研究会  http://jung2012.jimdo.com/
■ 問い合わせ:研究会事務局  mailto:jungtokyo_info@yahoo.co.jp

※ セミナー時に撮影した写真を当研究会のホームページやFacebook等のソーシャルメディアに
公開する場合があります。あらかじめご了承ください。

※当会facebookコミュニティ(写真等はこちらをご覧下さい):
https://www.facebook.com/%E3%83%A6%E3%83%B3%E3%82%B0%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A-281102485276364/



コメント(1)

ユング心理学研究会からのご報告です。

【ご報告】
 12月1日(木)の後期後半ユングスタディ、第4回「ユング 『黄金の華の秘密』 への注解を読む」では、たくさんの皆様にご参加いただき、ありがとうございました。今回で、このシリーズは最終となります。
 最終回では、東洋の瞑想に触れたユングが、アニマ・アニムスや個性化の過程と捉えていく過程に触れていきました。また、ドイツ語から英語、日本語へと翻訳されるにあたり、細かいニュアンスの違いについて、岩田明子氏によるお話を伺うことができ、充実のスタディでした。
 来期のスタディは、ただいま準備中です。来期もお楽しみに!
ユング心理学研究会 http://jung2012.jimdo.com/

※当会facebookコミュニティ(写真等はこちらをご覧下さい):
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