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ユング心理学研究会コミュの2023年9月7日(木)ユングスタディのご案内<zoom配信>

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ユング心理学研究会からのご案内です。

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「ユングの東洋思想論を読む」第7回 チベット死者の書の心理学(1)
< zoom配信 >

 2023年度のユングスタディ企画は「ユングの東洋思想論を読む」です。ユングが東洋思想について論じた様々な文章を取り上げて読んでいきます。

 前回取り上げたテキストは、ユングの主著のひとつ『タイプ論』(1921) でした。この大著の中から、東洋思想に言及のある箇所をピックアップして読み進めました。

 第7章「美学におけるタイプごとの構えの問題」では、ドイツの美術史家ヴォリンガーの『抽象と感情移入』(1908)が論じられています。ヴォリンガーによれば、西洋の伝統的な芸術衝動は「感情移入」であり、感情移入できるものだけが美しいとされます。一方で、生命に反するような美の形式である「抽象」があり、もっぱら東洋的あるいは異国的な芸術衝動に相当します。
 ユングはこの二つの対立する基本形態について、心理学的には、感情移入が外向、抽象が内向に相当すると述べます。ユングの様々な東洋思想論の基盤には、基本的に「西洋の心理的構えは外向的、東洋のそれは内向的」という見方があるのです。

 また、第5章の「文学に見られるタイプ問題」では、古代インドのヴェーダ文献や、古代中国の「道(タオ)」の思想についてかなりの量の引用をした上で、それらをリビドー(心的エネルギー)のあり方を示すシンボル群であるとします。そしてそれらの中に、対立する二つの原理による葛藤こそが問題であり、これらの統合こそが救済になるという立場を見出します。
 ユングは、人間の内部に対立する二つの衝動があり、その間の葛藤が人間を形成していく、外部との対立に見えるものはこの内的葛藤の投影にすぎない、と主張しました。ユングからすれば、これら東洋の古代思想は、自身の理論を裏付けてくれるものに感じられたことでしょう。


 ※ 前回スタディのより詳しいダイジェストは、
   以下の当会HP、および当会フェイスブックに掲載しております。

  https://jung2012.jimdofree.com/スタディ/2023年-通期-ユングの東洋思想論を読む/
  https://www.facebook.com/ユング心理学研究会-281102485276364/ 


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 今回のスタディでは、「チベットの死者の書の心理学」(1935) を取り上げます。

 「チベットの死者の書(バルド・テドル)」は、チベット仏教ニンマ派の埋蔵教典で、臨終の時から49日間のバルド(中陰)期間にわたって死者の耳元で読み上げられる書物です。死者の経る体験を三段階に分け、それぞれの段階において輪廻からの解脱やより良い生まれ変わりの方策を説いています。
 西洋ではエヴァンス=ヴェンツの英訳(1927)によって初めて紹介され、反響を呼びました。ヒッピーたちにも広く影響を与え、日本ではNHKスペシャル「チベット死者の書」の放映(1993)をきっかけに大きな話題となりました。

 ユングは、ドイツ語訳出版(1935)の際、この書に心理学的注解を寄せ、以降の「チベット死者の書」の受容に大きな役割を果たします。この注解が今回取り上げるテキストになります。ユングはこの書を、意識の諸段階におけるあり方を示すものとして心理学的に読み解いていきます。
 ユングスタディでは「心理学と宗教」、「黄金の花の秘密」注解と読み継いできましたが、そこでの大きなテーマの一つが、「自己実現(個性化)とは死に対する準備でもある」ということでした。この文脈を踏まえつつ、今回のテキストも読んでいければと思います。

 
     案内役:白田信重、岩田明子(ユング心理学研究会)
     司会進行:海野裕美子(同) 資料協力:山口正男(同)
 
 
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    第7回:9月7日(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45)
 
 
  ■ テキスト: C.G.ユング「チベットの死者の書の心理学」(1935)
     『東洋的瞑想の心理学』所収 湯浅泰雄・黒木幹雄訳、創元社
      1983.11(第一版)、2019.1(新装版)         
   ・ 適宜、英語原文、ドイツ語訳文も参照します。
   ・ テキストを読んでいない方でも、資料を見ながらの進行なので参加可能です。
   ・ シリーズ途中からでの参加でも全く問題ありません。お気軽にご参加ください。
 
 
  ■ 会場:オンライン開催(zoomミーティングルーム形式)
  ■ 会費:1,000円

   ・当会では、お申し込みいただいた後での参加者都合による返金は致しません。
   ・参加申込者には会の終了後、録画アーカイブを期間限定で配信する予定です。
    (諸事情により配信できない場合もありますので、あらかじめご了承ください)

  ■ 参加申し込みページ https://jungstudy20230907.peatix.com
 
  ■ 主催:ユング心理学研究会 http://jung2012.jimdo.com/
  ■ 問い合わせ:研究会事務局 jungtokyo_info@yahoo.co.jp

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