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エッセイストコミュのこの文章は、公募ガイドのエッセイのタイトル「母への手紙」の応募作品。

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8lDKの家で一人暮らしとなった。自炊
歴約4年。すべての調理器具の置き場は探せ
ないが、包丁さばきは上達したよ。
煮物料理はできるが友人には味付けがイ
マイチと指摘され舌を鍛錬しているよ。が、
肉ジャガが得意料理で母親似だ。母の入院目
前の手取り足取りの教えが学習源。米の研ぎ
方も知らなかったね。みじん切りを教えて欲
しかったよ。
清掃は、気が向けばするよ。畳のすきまの間
のほこりに重い尻が動くね。己の怠け心の嫌
気がして、何事も勢いで行動する習慣。時に
は、この物はなんぞやと驚く事もあるよ。そ
のときに、「これは何」と母に聞きたいが答
えてくれないね。
母「お前、電気消し忘れているぞ」
僕「ごめんなさい、気をつけるよ」
と夢の中での会話。なつかしいね。
小さかった頃、母のホルモン料理を手伝う
ことがうれしかったよ。近所の得意先に配達
すると「えらいね、僕」と声をかけてくれた。
母のホルモン料理は天下一品。もったいない
が口癖でパートは良くがんばったね。
覚えている?曜日の習慣の区別もつかず、朝
に「晩ご飯食べよう」と言ったよ。しばらくし
て内科医を受診したね。実は、胃がんで余命
二ヶ月だったよ。病院で痛みに耐えながら、母
は、「もう、ご飯食べたか」と訊いたよ。饅頭
を食べながら。旅立つ時の母の手はあったか
かったね。二十二年8月二十一日。
現在、労災十二級。根性腰痛症。ひどい時は、
杖をして歩く。居間で寝ながら母は「お前、足
痛いのか」と。そのため、中年の“フリーター”
から抜け出せないのが最大の反省だ。
両親も兄弟もいない。三十七年間二人暮らし。
さびしいねと言われるが心の支えが・・・母
の写真に「ありがとう」と言いながら。

第一次審査合格。内容や書き方のコメントを待っています。

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