☆ハクボウズ☆コミュのあの話しをせねばならん… vol.3のつづき

皆様の熱い要望にお応えして、あの話しをせねばならん… vol.3のつづきを書きました。
初めての方は「あの話しをせねばならん… vol.3」からお読みください。

（つづき）

折れた．．．、真っ二つに折れた．．．
しかも．．．バキッとも、バコッとも言わず、パシュっと静かにNV2は逝った．．．

俺達は見つめあった．．．
白昼の静寂の中、ふたりは見つめあった．．．
そこにはふたりだけの時間が流れていた．．．
そう．．．そこには他の誰にも解らない、お互いを責められない大人の男たち．．．たったふたりだけの虚構とも言える時間が流れた．．．
頭に天使が舞った．．．

翼の折れたエンジェル～♪わぁ～たしもぉ～♪ドライバーの折れたエンジェル～♪球が飛べないエ～ンジェ～ル♪

セミが鳴いた．．．
俺も泣いた．．．
．．．
．．．

どれくらいの時間が経っただろう．．．

アレフ様が言った。

「ごめん．．．まさかさぁー、そこまで大きなスイングで野球の素振りするとは思わなかったんさぁ．．．。どうしよ．．．」

だって、そうしろって言ったじゃん．．．

「え．．．っと、今のスイングのような横振りまでは必要ないんさ．．．、え．．．っと、やっぱエリマキトカゲのエリの軌道で．．．○△■※！？．．．（無言）」

エリマキトカゲ打法などいらん！！！

「そうだ！ドライバー新しいの買わないとダメじゃん．．．、俺の馴染みのショップがあるんさ！そこだとピッタしのドライバーをチョイスしてくれるよ！罪滅ぼしにこのアレフ様がナイスなドライバーをチョイスしてあげるよ！．．．（汗）」

う～、俺のMACTECを返せ！！！

「今までのドライバーはヘッドが重すぎる割りにシャフトが柔らかいからさー、だからこんなことになっちゃったんだなー．．．、この際、新しいの買いに行こうって！よおーし、今日はとことん付き合っちゃうぞー！（汗）」

う～、付き合わなくていいからMACTECを返せ！！！

仕方なくアレフ様の導くゴルフショップへと向かったのである。
向かった先は住宅街にいきなりポツンと現れた。
シャフトを入れ替えして自分に合ったクラブを制作してくれる、といった店であった。
店に入るとシャフトだけが無数の数ほど並んでいた。
とにかく素人の俺には全く意味がわからん店だった．．．
恐る恐る店内を見て回った．．．

アレフ様が言った．．．

「毎度～」

すると店の奥から店員らしき人が出てきた！

ゲッ！！！

．．．

そこに登場した店員！！！

織田無道だ．．．

ロンゲの織田無道だ．．．
ロンゲというより少し天パーの織田無道だ．．．

インチキスイング説法のアレフ様と悪霊退治ゴルフショップの織田無道がふたり揃って俺を見ている！！！

う、うわああああーー！！

（つづく）