小泉八雲(1850〜1904)が、初めて広く紹介した例である。八雲は、明治22年に来日、島根県の松江に住みついたイギリス人で、日本人娘小泉節子と結婚して、イギリス名ラフカディオ・ハーンを捨てて、日本に帰化した人である。東京大学や早稲田大学で教えるかたわら、日本の民話や伝説をいろいろと本に書き、外国に日本のことを広く紹介した人として有名である。「KWAIDAN(怪談)」は特に有名で、今でも。日本を知りたい外国人たちは彼の本をよく読んでいるそうだ。 そしてこの話も、明治の昔(1897年)アメリカのボストンで『The Rebirth Of Katsugoro(勝五郎の転生)』の名で出版されたという歴史的いわくがあるものである。