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ジャック・ドゥミコミュの『ベルサイユのばら』

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 ジャック・ドゥミ監督は『モン・パリ』の興行的失敗で、しばらくは企画が通らず映画を撮ることができなかった。そのドゥミ監督が久しぶりに撮ってのが、なぜか日本の漫画の名作の『ベルサイユのばら』であった。プロデューサーはテレビ版『子連れ狼』、最近では『あずみ』が有名な山本又一朗である。多分、大ヒットの少女漫画の実写化だから、変に日本の監督にさせるよりもフランスの話だからフランスの監督で、しかも少女漫画の世界だから、そうゆう世界を描けるからドゥミ監督を選んだのだろう。
 さて、ここで問題はオイラはまだ『ベルサイユのばら』は漫画版、宝塚版も見たことがないのでどう料理されているのかはわからない。正直、ドゥミ監督らしさは幼いオスカルとアンドレが雪の降る中、外で遊ぶシーンぐらいに思え、後は物語の流れと人物関係の整理をしたというだけに感じられた。まだ、オスカルの恋の部分などでドゥミ監督らしくファンタジーな臭いを出してくれればいいのだgだが。でも、フランス革命の前を描くわけだからファンタジーな演出が入る余地もないか。その上、クライマックスであるフランス革命があっさりと描かれしかも、それで終わってしまったので「ええ! 」という感じで終わった。おかげでやっと結ばれたオスカルとアンドレが革命の騒乱で離れ離れとなり、アンドレが死んでしまうという悲恋さが感じられなかった。
 唯一、良かったのはパン泥棒がパン屋のウインドウを壊したら、他の民衆がウインドウに置いてあるパンを取り合うと言う描写が、その頃のパリの庶民の生きていく姿をリアルに描いていると思った。
 この作品が映画秘宝で酷評される例で紹介されるのもうなずける。山本プロデューサーが、なぜ困難な『ベルばら』を実写化したかわからないが、どうせドゥミ監督に男装の少女漫画を撮らせるのならば、まだ手塚治虫の『リボンの騎士』の方が成功する確率が高かったと思う。

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