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世界の中のパレスチナ問題コミュのイスラエルのガザ侵攻とは何か

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DAYS JAPAN関西サポーターズクラブです。

DAYS JAPANの編集長でもあり、パレスチナ問題を長く取材して来られた広河隆一さんがDAYS JAPANのブログで以下のように述べておられます。
ご参考までに引用してお知らせいたします。

■メディアとガザ報道(http://daysjapanblog.seesaa.net/article/112508511.html

………………………………………以下引用………………………………………
2009年1月12日 DAYS JAPAN編集長 フォトジャーナリスト 広河隆一

ガザ報道に携わるメディア関係者及びその報道に接する人々へ

私はこの40年間、中東問題を専門に取材・発表してきました広河隆一といいます。岩波新書「パレスチナ新版」、「広河隆一アーカイブス・パレスチナ1948NAKBA」DVD(30巻・45時間)を発表し、月刊誌「DAYS JAPAN」の編集長をしています。
 私は今回、メディアのガザ報道について、看過できない点が多くあり、大勢の人々が亡くなっている事件でもあるため、それについて私の意見を申し上げたくて、この文章を書きました。


1 イスラエルによるガザ攻撃の原因はハマスが作ったという報道について。

 「ハマスは自爆テロで90年代から数百人のイスラエル人を殺害、ガザからイスラエルへのロケット弾攻撃をくり返し、イスラエル軍の報復攻撃を招いた」(朝日新聞2009年1月6日 時時刻刻 きょうがわかる 「なぜガザを狙ったのか」)、地球防衛家のヒトビト(朝日新聞4コマ漫画2009年1月8日)
 内容は、まず小さな子が大きな子に「コノヤロー ポカ」と殴り、次のコマで大きな子が「あっ いてー やったなー おかえしだーっ ポカ」と殴り返し、それを大きな子の父親が見て「ワッハッハ」と笑い、3コマめでその父親が「相手が手を出してきたら100倍にして返してやれ」「ワッハッハ」と笑い、4コマめで、ポカポカ殴り続ける大きな子とあおる父親を見て、「まるでアメリカとイスラエルのような親子だな」と夫が言い、妻が「笑ってないで止めてやりなよ」というと言うものです。この漫画はよくできていると思いました。

 しかし最初に手を出すのが「パレスチナ側」と描かれています。

 こうした考えは、朝日新聞だけでなく、ほとんどのメディアに共通しています。イスラエルは自爆攻撃やロケットの攻撃で大変な犠牲を払い、たまりかねて今回の空爆と侵攻に及んだ、となっています。しかし事実はその通りなのでしょうか。アメリカ政府も「ロケット弾攻撃が中止されない限り、イスラエルは攻撃を停止する必要がない」と言ってきました。

 朝日の解説記事では、自爆攻撃がハマスのせいのように書かれていますが、実際のところ自爆攻撃はハマスだけでなく、ファタハやそのほかの勢力によっても行われました。またそれらの自爆攻撃も、いつも理由なしに殺戮を目的として行われているわけではありません。日本のメディアは「自爆テロ」と呼びますが、「自爆テロ」という言葉は、日本の造語で、英語では「自爆攻撃」「自殺攻撃」と呼びます。攻撃対象が占領地の中のユダヤ人入植地や検問所のイスラエル兵であった場合などは、海外では「テロ」とは呼ばない場合が多いのです。もちろん市民を対象とした自爆攻撃も多くあり、それがテロであることは言うまでもありませんが、その引き金をイスラエルが引いた例も多くあります。

 つまりパレスチナ側がイスラエルに殺害されて、その復讐で自爆攻撃を行った場合が多いのです。だからイスラエル人が一方的にハマスの暴力にさらされてきたという解説のし方は、占領という暴力の中で、大勢のパレスチナ人が殺害されてきた事実関係を調べていないことになります。


2 次にロケット攻撃の問題です。

 今回のガザ攻撃の理由となったのが、ハマスのロケットであると、各紙、テレビ局が報道しています。しかしイスラエルがロケット攻撃を一方的に浴びたかのような朝日新聞の解説に反して、ガーディアン紙、AFP通信、ロイター通信などは、砲撃がイスラエル軍の挑発によるものだった例を報じています。たとえばAFP通信を紹介しましょう。

 「イスラエル軍が(2008年11月)4日夜から5日朝にかけてガザ地区に侵入し、ハマスと戦闘になり、ハマス6人が殺害された。その後イスラエル軍の空爆により、ハマスにさらに5人の犠牲者が出た。ハマスは4日から5日にかけて、ガザ地区からイスラエル南部に向けて、ロケット弾と迫撃砲弾合わせて53発を発射したと発表した」(2008年11月5日、AFP通信)「(2008年12月)23日夜にパレスチナの戦闘員3人がイスラエル軍に射殺されたことを受け、パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスなどが、23日から24日にかけて、イスラエル領内に向けてロケット弾70発以上を発射した。イスラエルとパレスチナ当局者によると、ロケット弾の一部はガザの北13キロのイスラエル・アシュケロンの住宅などに着弾したが、負傷者はいない」(2008年12月25日、AFP通信)

 ではロケット弾で、イスラエル側に大変な犠牲が出ているために、今回のガザ攻撃が行われたかのように伝えられている点については、正しいのでしょうか。それほどハマスのロケット弾はイスラエルに多大な犠牲を与えたのでしょうか。

 パレスチナ側の犠牲者について述べると、2006年1月のガザにおけるハマスの政権支配以降、今日のガザ空爆直前までのイスラエルの攻撃によるガザのパレスチナ人死者数は、446人です(英ガーディアン紙)。一方のイスラエル側は、ロケット弾でどれだけの犠牲者を出したのでしょうか。同じ時期、2006年1月以来、今日のガザ空爆直前までのガザからのロケット弾によるイスラエル人の死者数は、イスラエル首相官邸ホームページを見ると次のとおりです。http://www.pmo.gov.il/PMOEng/Communication/IsraelUnderAttack/attlist.html(場所の名前をクリックすると、詳細が表わされます)
 2006年11月21日 1人
 2007年 5月21日 1人
     5月27日 1人
 2008年 2月27日 1人
     5月12日 1人
     計 5人 
このほか迫撃砲により2004年から2008年12月までに2人が死亡しているということです。また同時期の負傷者数は、同じイスラエル首相官邸のホームページでは1人でした。特筆すべきは、イスラエル空爆までの半年間に、ハマスのロケット弾による死者は1人も出ていないということです。


 ロケット攻撃がイスラエル人にとって恐怖でないと言うつもりはありませんが、それを記事にするなら、大勢の犠牲者を出し続けたイスラエルのミサイルや砲撃、爆弾にパレスチナ人がどれほどの恐怖を抱いてきたかについても言及すべきでしょう。パレスチナ人446人が殺害されているときにイスラエルのロケット被害が5人であった情報を得ることは困難ではありません。

 イスラエル首相官邸のホームページを見ればいいのですから。それなのにハマスのロケット攻撃がイスラエルをガザ全面攻撃に踏み切らせたと解説するのは正しいのでしょうか。パレスチナ側に千人近い犠牲者を出さなければならないほどの被害をイスラエルは受けたと言えるのでしょうか。「ロケット弾攻撃を繰り返し、イスラエルの攻撃を招いた」という解説、すべてハマスがまいた種、責任はハマスにあるといわんばかりの解説を、大手メディアが行っていいのでしょうか。


3さらに言えば、ガザの報道をするときに、そもそもなぜこんな問題が起きたのかを、きちんと解説するメディアが非常に少ないことは、残念です。

 この間のガザ封鎖がどれほど非人道的なことで、人々はどれほど追い詰められた生活をしていたか、1967年から始まるイスラエルによる占領支配、そしてさらに1948年のイスラエル国家建設とパレスチナ難民発生(アラビア語で「大惨事」を意味するNAKBAという)から問題を説き起こす記事が非常に少ないのにも驚かされます。

 ガザの犠牲者たちのことを正しく伝えなければならないメディアが、攻撃する側に追随したと思われても仕方ない報道をし、しかも問題の原因を無視している状態では、情報を受け取る側は、正しい判断ができなくなると思うのです。このような状態では、攻撃による被害者をどのように報じようと、大手メディアはイスラエルの攻撃と殺戮をどこかで後押ししているといわれても仕方がないのではないでしょうか。

 ガーディアン紙の報道(2009年1月12日GMT7時49分)によるとパレスチナ人死者は少なくとも884人(うち半分は女性と子ども)、イスラエル人死者は13人(うち市民は3人)となっています。

 この文章は、DAYS JAPANブログに掲載するとともに、メディア各社報道部・外信部にファックスさせていただきました。
……………………引用終わり………………………

コメント(4)




『広河隆一』コミュから転載します。


お時間の有る方は、是非、御参加下さい。



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(以下転載)


下記のような講演会を行ないますので、ご興味をお持ちの方はぜひお越しください。


<転送・転載大歓迎>
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2009.4.25
ジェフ・ハーパーさんとナイム・アティークさんを招いての市民集会
切り刻まれるパレスチナ
〜続く入植地の拡大と非暴力抵抗運動〜
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日時◆4月25日(土) 13:30-16:30
    ※ 17:00-18:30 交流会
会場◆立教大学 11号館 AB01教室(定員500人)
豊島区西池袋3-34-1
JR/地下鉄「池袋駅」 西口より徒歩7分
アクセス◆http://www.rikkyo.ac.jp/access/
資料代◆500円 (学生300円)
お問合せ◆03-3518-6777(アムネスティ日本)
※ 日英遂次通訳あり
※ 事前の予約は必要ありません。

近年、パレスチナ問題をめぐる国際社会の目は、イスラエルのガザからの入植地の撤
廃、ガザへの武力侵攻などの出来事に集中し、ガザや西岸地区で日常的に続いている
人権蹂躙の現実には向けられてきませんでした。
パレスチナの将来を奪う分断と封鎖の政策について学び、日本の私たちが取り組む課題を明らかにするため、イスラエルの人権活動家ジェフ・ハーパー氏と、パレスチナの平和活動家ナイム・アティーク氏をお招きします。
現在のような事態になることを、ジェフ・ハーパー氏は早くから見抜き、家屋破壊阻止活動の現場に立ち、問題提起をして来られました。ナイム・アティーク氏は民衆の苦難の現場で宗教を越えた連帯をつくり出し、国際社会と結ぶ働きをしてこられました。

【ジェフ・ハーパーさん】
イスラエル人の人類学者、人権活動家。ICAHD(家屋破壊に反対するイスラエル委員会)のコーディネーター。2006年にノーベル平和賞にノミネートされた。『贖罪と復活の間:19世紀のエルサレムにおけるユダヤ人入植地』(1991)、イスラエル・パレスチナ紛争に関わる資料をまとめた『平和への障害』(2005)、占領に反対して行ってきた活動について書いた『パレスチナのユダヤ人』(2008)などの著作がある。 http://www.icahd.org/eng/

【ナイム・アティークさん】
サビール・エキュメニカル解放神学センターのディレクター。中東聖公会エルサレム教区司祭で神学者。パレスチナにおけるエキュメニカル運動を進め、また国際社会との連帯構築に貢献してきた。主著に、『正義を、ただ正義を』(1989)、『パレスチナ人クリスチャンは和解を叫び求める』(2008)がある。 http://www.sabeel.org/

◆主催団体
立教大学キリスト教学研究科
4・25 パレスチナ市民集会実行委員会(アムネスティ・インターナショナル日本/日本キリスト教協議会/日本国際ボランティアセンター/日本聖公会東京教区エルサレム教区協働委員会/日本YWCA/パレスチナ子どものキャンペーン/パレスチナの子供の里親運動/ピースボート)

◆賛同団体(3月26日時点)
アーユス仏教国際協力ネットワーク/市民外交センター/ヒューマンライツ・ナウ


『朝日新聞』に関して言えば、以前エルサレム駐在の特派員だった「堀内隆」!
が、極端にイスラエル寄りで、つねに「イスラエル当局の発表によれば」と、
イスラエル政府の代弁者と化していた問題があります。

堀内隆!はエルサレムの豪壮な高層ビルの上階の部屋で、
安穏とガザに入ることもなく、ニュースを発信し続けました。
「自爆テロ」という言葉を最も頻繁に使っていたのも堀内隆!だと思います。
同じ朝日のなかでも、別の記者が「自爆攻撃」との言葉を使ったことがあります。
この件に関して『朝日新聞』に、その違いは何か? と問いただしましたが、
まともな返事はもらえませんでした。

堀内隆!の記事に関しては、10回以上、朝日新聞にイスラエルに偏りすぎているのではないか? と、こちらもいろいろな論拠を持って問い合わせましたが、まあ「編集部に伝えます」とか、なあなあな対応しかしてもらえませんでした。

いま、堀内はエルサレムから別なところの特派員になったようですが(スマン、朝日読んでないんで、詳しいことは知らない)、コイツは一度、ガザに入って、その瓦礫の山と、
それをじつのところ望んでいた自分、というものを見つめ直すべきなのだ手(グー)

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