ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

薬学生の薬学勉強会コミュの放射化学 『UIBC』

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
目的:
血清不飽和鉄結合能(UIBC)を測定する。

理論:
血中には特定の物質と結合するタンパク質が存在する。体内にある鉄の場合、ヘモグロビン中に存在するヘム鉄となっているのが7割、貯蔵鉄のフェリチンとなっているのが3割存在する。血液中を鉄が移動するのにはトランスフェリンが必要で血清鉄となって移動する。正常人では3分の1のトランスフェリンが結合状態にあり、残りのトランスフェリンは非結合型として存在する。非結合型のトランスフェリンの量をUIBC(血清不飽和鉄結合能)といい、通常単位はμg/dLで表される。
 血清に59Feを添加すると、非結合型のトランスフェリンと結合してあまった鉄は遊離する。遊離した鉄をイオン交換樹脂で取り除きその関係からUIBCを導き出す。

操作:
?ヒト血清50μLwo検体チューブに入れる。
?これにクエン酸アンモニウム鉄(59Fe)試薬を入れる。
?イオン交換膜ユニットを検体チューブに付ける。
?これを混合し、4〜30℃にて20分静かに置いておく。この間に井戸型シンチレーション計数装置で添加総放射能を測定する。
?イオン交換膜ユニットを装着した検体チューブを逆さにして1000〜2,000g、10分間遠心分離する。
?イオン交換膜ユニットの膜部分をはずし、ろ過チューブに検体チューブを付ける。
?井戸型シンチレーション計数装置で未吸着放射能を1分間測定する。

*放射線を防ぐ手立て
外部被爆を防ぐには、1.すばやく作業を行う。
          2.放射性の物を自分から離して置く。
          3.鉛や鉄などで遮蔽する。
          4.ポケット線量計でこまめに測定する。
内部被爆を防ぐには、1.飲み込んだりは絶対しない。
          2.ドラフトで操作を行う。
問題:
?ヒト血清中のUIBC値を求める。

UIBC値=添加した鉄の量(0.78μg)×未吸着放射能/添加総放射能×2000

これにより、UIBC値は?178、?117、?69μg/dLであることが実験でわかった。

?UIBC正常値を調べる。

男性の場合→44〜189μg/dL
女性の場合→21〜174μg/dL

 これにより、?〜?はほぼ正常値であるといえる。

?トランスフェリンの役割および鉄の生体内での存在様式。

 血中の輸送鉄と結合する分子量75,000のタンパク質。幼若赤血球はトランスフェリンと結合した鉄に対する受容体を有しており、血清鉄がヘモグロビンの合成に利用されるためにはトランスフェリンと結合していなければならない。トランスフェリンは679個のアミノ酸からなる糖蛋白質で、電気泳動の血清蛋白分画におけるβ分画の主成分である。1分子のトランスフェリンは2原子の鉄と結合し、その運搬体として働くが、鉄結合部分の比率はトランスフェリン飽和率と呼ばれる(基準値は35%前後)。1mgのトランスフェリンは1.3μgの鉄と結合するので、免疫学的測定によるトランスフェリン蛋白量と総鉄結合能(TIBC)の間には、トランスフェリン(mg/dl)×1.3=総鉄結合能(μg/dl)の関係がある。

?UIBCの測定によって得られる診断的意義について。

溶血性疾患の場合はヘモグロビン、肝臓実質障害ではフェリチンの貯蔵鉄が溶け出して血清鉄は高くなる。またビタミンB12や葉酸欠乏によって巨赤芽球性貧血や再生不良性貧血が起こり、鉄の利用が低下して血清鉄は増加しUIBC値は低下する。UIBC値が大きいと鉄欠乏性貧血等になりやすい。

?他の飽和分析法に関しての利用例。

 ★TIBC(総鉄結合能)★

 今回の実験では、非結合性のトランスフェリンの量を調べたが最初に鉄を添加する前にPh5以下にしてトランスフェリンと既存の鉄との結合を切断し、イオン交換膜で既存の鉄を取り除いておくとTIBCを確認することができる。この検査は鉄欠乏性貧血の検査にも役立つ。

?1ml中に含まれる59Feの重さ。

放射能濃度:59Fe=5.45KBq/ml (8月29日現在)
今日から49日前なのでD=D0(0.5) より2.54KBq/ml
また、放射『核種分離、同定』の図の式よりω=5.46×10−16g/Bq

∴1.39×10−12g

考察:
ポケット線量計の値は43mR(ミリレントゲン)で変わっていないので、放射能による汚染はなかったと考えられる。また今回の実験で得られたUIBCは178などは少し高めであり、鉄欠乏性の貧血が起こることが考えられる。また79は少し低いので溶血性貧血等が起こると考えられる。また無トランスフェリン症の可能性も考えられる。

コメント(6)

放射化学の実習のレポートです。。★
ワードで作っているんですが、10の〜乗とかはMIXIで、できないみたいで変な事になってます(;◔ิд◔ิ)ㄋ
大切な計算などはこれからは図で書いていきますんでヨロシクです♫♬
すげーなこれ!一緒に作ったときとまんまぢゃん!笑。
いただいて下さいな+゚ヽ(・c_,・。)ノ.+゚

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

薬学生の薬学勉強会 更新情報

薬学生の薬学勉強会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。