Peregrine Investment Div.コミュの☆☆宇宙戦艦エッジ☆☆

突如飛来した、デフレー総統率いる謎の宇宙艦隊カブヤスの攻
撃は日ごとに激しさを増し、ＩＴバブル崩壊爆弾の猛威に、大気は
含み損に汚染された。次々と繰り出される、敵巨大空母モチア
イカイショウ、ダイコーヘンジョーらの攻撃の前に、繁栄を謳歌
していた個人投資家は成す術も無く、僅かにｎｅｔ界に生き延び
たｎｅｔ投資家達も、今や滅亡の危機に瀕していた・・・・

時に、西暦２００３年・・・

母親達岬沖の干乾びた大地にそそり立つ一隻の船があった。か
つてＩＴ大戦で撃沈され、高値１８７万円から９万８千５百円の深
海に沈んだ、戦艦オンザエッジであった。
夕日を浴びて赤さびた船体を横たえたその船は、死んだように
動かなかった。だが、その船には個人投資家の命運を掛けた、
とてつもない秘密が隠されていたのだ。惑星Lindowsの使者よ
りもたらされた未知の新型エンジンを搭載し、光速をも超える
航行能力を獲得。さらにＩＰランチャー、ＥＣミサイル、
１０分割拡散波動砲などの戦闘能力は現在最強とも言われる戦艦
楽天を悠に凌駕するほどであった。

長い眠りの時を経て、その名も宇宙戦艦エッジとして甦ったその
船は、今まさに旅立ちの時を迎えようとしていた。目的はただ一
つ。カブヤスの艦隊を打ち破り、含み損除去装置「ロスクリーナ
ーＤ」を手に入れる事である。

すでに、艦内には優秀な乗組員たちが、続々と集結していた。
大きな期待を集めるエッジだが、中小型艦に属するため、定員は
少なかった。含み損汚染にヤラレ、死んで行く多くの投資家達を
尻目に、救われるのは自分達だけであるという冷厳な事実に、
選ばれた精鋭たちの心は、僅かな後ろめたさと圧倒的な優越感
に燃えていた。

「補助エンジン点火」
「エッジ発進します！」
ゴゴゴッグォォォォーーーン
凄まじい轟音と共に大地を引き裂き、岩盤を砕いてついに神秘の
ベールを脱いだエッジの姿が明らかになった。
「メインエンジン始動」
「出力上昇！」
グングン加速していくエッジ。
第一艦橋では乗組員たちが一斉にときの声を上げていた。
「金持ちになりたいかーーーーっ！」
「おおーーーーーぅっ！！」
「借金返してぇーーーーっ！！」
「高級外車乗り回してぇーーーーっ！！」
「愛人囲いてぇーーーっ（１０人くらい）！！」

拳を振り上げ、およそ金さえあれば出来そうなことを、口々にわ
めき散らす乗組員たち・・。
身もふたもない欲望の大合唱は、いつまでも止む事がなかった。

急げ、エッジよ上場来高値へ！
個人投資家（の一握り）はキミの上昇を、キミの値上りだけを待っているのだ！

個人投資家絶滅と言われる日まで、あと○○○日。

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kajyu3848さんのYahoo板(20030602)より抜粋

あの夏、僕もイスカンダルまで逝けると思ってたんだ・・。