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由紀江倶楽部コミュの【レポート】南阿蘇えほんのくに 第2回誕生祭(前編)

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 きのう、熊本県南阿蘇村にある「葉祥明阿蘇高原絵本美術館」において「南阿蘇えほんのくに 第2回誕生祭」のイベントが開催され、西村由紀江さんが「西村由紀江絵本コンサート」と題するイベントに出演されました。現地に足を運ぶことができましたので、その模様を前編と後編に分けてお伝えします。

 この「誕生祭」は、「第2回」とあるように、昨年も開催されました。「南阿蘇は、みんながやさしくなれる『えほんのくに』。(中略)そこに行く切符を持っているのは、純真な心を持った小さな子どもたち。そして、子どもたちと一緒に泣いたり笑ったりするお母さんやお父さんたちにも、人生の半ばまでやって来て、ホッと心を和ませる人たちへも、『えほんのくに』の扉は開かれています。(中略)みんながやさしくなれる『えほんのくに』をもう一度発見し、そのすばらしさを多くの人たちに伝えようと集まりました。(後略)」(誕生祭パンフレットから)。西村さんは、昨年、「いのちの絵本」と題する
この誕生祭のイベントに、葉祥明さんと、NHKの村上信夫アナウンサー、医師の鎌田實さんとともに参加されました。今年の第2回誕生祭開催の趣旨にもふさわしいとして、西村さんに再びお呼びがかかったのだと思います。

 バスや列車を乗り継いで阿蘇ファームランドに到着したのは11時30分頃。会場の美術館まではあと4km余りあります。押し寄せる見学客が利用する乗用車で美術館の駐車場が満車になるのと途中の道路が渋滞するのを防ぐため、ファームランドから臨時のシャトルバスを運行して利用客の便をはかろうという試みがされていました。同時にここでこの誕生祭の「共通入場ビザ」(美術館入館料を含む)も購入してバスに乗り込みます。阿蘇の山並みを遠くに望みながら走ること2、3分。右手に開けたなだらかな丘の上に、葉さんの絵本によく描かれる世界そのままの風景が見えてきました。4年振り3回目の絵本美術館の訪問です。前回の訪問は、開館一周年の記念行事の一環で西村さんが「丘の上コンサート」を開催されると聞いて参加したものです。建物の前の丘にはしっかりとしたテントが設営され、11時から始まっていた「えほんトーク」が終わりにさしかかろうとしていました。葉さん、絵本作家の永田萠さん、熊本県の潮谷義子知事、司会の地元放送局アナウンサーたちがトークを交わしている後方には、このあとのコンサートで西村さんが弾く白いピアノが用意されています。テント下には青いビニールシートが敷かれ、数家族が腰を下ろし、ステージに見入っていました。中には、簡易ベッド型の車椅子に身を預けている子どもたちや、親が持つ酸素ボンベの管を鼻に付けながらもはしゃぎ回る子どもたちの姿もありました。12時過ぎにはトーク終了。家族連れたちは持参の弁当を広げ、さわやかな風とあたたかい日差しの中、ピクニック気分で優雅なランチタイムを過ごします。私は、草の生い茂る地面に尻を預け、パンとミルクで応急処置を施し、午後からに備えます。丘からは、少し霞みがちでしたが有明海が遠望できました。向かいの山肌には風力発電用の風車の羽根が回転を続けているのが見えました。

 12時30分頃。館内の絵本の原画やの詩集、グッズを見て回っていると、西村さんが美術館に到着されました。展示物から一瞬、視線を上げたところで西村さんと目が合い「あ、どうも」とあいさつを交わしました。混雑する中で、よくお互いの存在を確認できたものだと、不思議な気持ちです。
 しばらく休まれた西村さんは「リハーサル」を始められました。リハーサルといっても、鍵盤に軽く触れ低音から高温までの音階を次々に弾く指慣らし程度で、スタッフとの最終打ち合わせの時間を加えても10分とかかりませんでした。前日にも「西村由紀江ピアノ教室」と題して、こどもたちにピアノのレッスンをしたりリズム遊びで楽しんだりと各地で開催の「ピアノパーティー」のようなイベントをすでに済まされていたからでしょうか。西村さんがピアノに触れている間も、シートの家族連れ、特に子どもたちは食事と遊びに夢中なようで、ステージには関心がないかのようでした。
 「リハーサル」を終えた西村さんが控室に戻る途中に立ち寄られた場所がありました。熊本銘菓「黒糖ドーナツ棒」を即売しているテントブースです。余談ですが、このお菓子は、私も熊本在住中には何度も食べました。しっかりした食感と黒糖の甘みが程よい満腹感を誘い、時間のないときなどは食事代わりに口にしていました。紙袋に入ったドーナツ棒を手にされていましたから、お買い上げになったのでしょうか。それとも手土産に渡されたものだったのでしょうか。舞台では、ヤマハのジャンパーを着た地元楽器店の調律師の方が、ピアノの調律を始めました。

 13時過ぎからは、「永田萠・葉祥明と阿蘇を描こう」と題したイベントが始まりました。用紙やクレヨン、絵の具など好きな画材を手にした親子が、美術館前に広がる広大な丘に散らばり、思い思いに阿蘇の風景を表していきます。永田さんと葉さんが時折、子どもたちの描く絵を見てまわります。その様子をテレビカメラが追いかけます。
 13時50分。スタッフによるピアノの調律が再開されました。マイクの角度の調整や、西村さんが使うワイヤレスマイクもセットされました。テント下の青いビニールシートは、体の不自由な先述の子どもたちで埋め尽くされました。あとで気付いたのですが、近くの療養施設で暮らす子どもさんたちがこの一連のイベントに招かれ、ビニールシートはその「関係者席」だったようです。保育士の方たちが、シートに座ろうとする一般の家族連れに対して何度もお断りを入れていました。
 私は、13時10分頃から、テントのある一本の支柱付近に荷物を置き、立ったままこれらの動きを見続けていました。西村さんの演奏する姿はよく見え、それでいて西村さんからは私の姿は演奏中は視界に入らないという理想の位置取りを実現させました。もちろん、立ったままコンサートを見る心づもりでしたから、疲れは苦になりません。一般の家族連れが、例のビニールシート後方にまで詰め掛け、自前のシートを広げコンサートに見入る体勢を作っていました。絵を描き続けている子どもたちが、ステージのピアノ近くまで近づいていきます。椅子やマイクの位置がずれはしないか心配しましたが、それは杞憂に終わったようです。テレビカメラもセットされ、コンサート開始の時間が迫ってきました。

                     (後編に続く)

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