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中部地区の観劇情報サイト Rush!コミュの演劇感想「劇団B級遊撃隊」

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劇団B級遊撃隊
青空プリズン

観劇日:2006年11月23日 14:00
場所:姫池052スタジオ


清潔な舎房!ヨーロッパ的な人権意識!
太陽の下でハツラツと穴掘り作業!
適切な強制プログラム!そして美人女性刑務官!
全国人気刑務所ランキング五年連続一位!
民間刑務所・青空プリズン  の実録ドキュメント…


場所は刑務所。
民間に委託したという未来の日本…かな。
この刑務所では穴を掘ることによって人格形成がなされ、流した汗で反省を促す…というプログラムで出所できる。
穴の深さは刑期によってきまり、

「一日コツコツ3cm!」

を合言葉に、懲役六ヶ月なら30×6×3=5m40cmって感じで掘る深さが決まる。
でもこれはあくまで目安で、一日で何メートルでも掘れればいくらでも掘っていい訳で…
つまりは、掘ってしまえば刑期がまだでも出れてしまう画期的なシステム!
…でも、やっぱりそう甘くは行かず、掘る土は固く、スコップで掘るのは難儀。
それに抜き打ちテストがあり、それに平均点以下だと…穴が埋められてしまう!
それに運が悪くて岩盤が出てきても…穴は変える事が出来ない。
でも、テストで80点以上取ればつるはしで、90点なら掘削機となるのでやる気がわく!…ってシステムになっている。

B級らしい面白い設定の演劇だったのだけど、そこはやっぱりB級。
主人公のニシヤマ(佃)は運が悪い男で、刑務所内でも騙され、捕まった理由も浮気相手の亭主に見つかったのが原因なのだが、その浮気相手も会ったばかりでしている所を見つかったという…どうも夫婦で結託して騙された感が強いんですよね。
それに刑務所内でも女性刑務官に誘われてしちゃうんだけど、それも暴漢したと言われ特別室に…
だんだんと人が信じられなくなったニシヤマは徐々に壊れていき、最後には廃人みたいになってしまう。

劇はその廃人になったニシヤマから始まって、過去に遡るのですが、その時の演出が上手い!
真っ暗な舞台の中、懐中電灯だけで女性刑務官が穴の中にいるニシムラを探しに行くという設定なのですが、中央にニシムラがいて、それを両側から懐中電灯(二人の女性刑務官がいる)を照らして穴を表現してるのは上手いなって思いました。

劇中で印象に残ったセリフは、

「擬態で騙されるのってどうしてかっていうと、生物は騙されると気持ちいいって感覚になって、気持ちいい気持ちいいって言ってるうちにがぶりと食べられる」

ってところが印象的でしたね。
騙されると気持ちがいい…確かにそうなのかも。
マジックも騙されて嫌な人っていないですもんね。
あれを気持ちが悪いって思わないですもんね。
人は騙される事に快感を覚えるのかも…しれないですね。

あと、ニシムラと奥さんとの面会の時の会話で、

「今の中学生は男の人が浮気するのは当たり前なんだって。それを許すのが常識なんだって。浮気したあなたが正常で、私が常識じゃないんだって」

ってセリフに…今の中学生の性のあり方が問われてますね。
最近はB級はこういうのを入れてきてますね。
やっぱり病んでる日本をよく思ってない、佃さんのメッセージなのかなって思いました。

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