ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

中部技術士補・修習技術者の会コミュの【技術討論道場:予想問題を考える 8(要求分析及び要求定義)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 ロバストネス分析とは何か?概説するとともに、その具体的事例を1つ示し、分析時の留意点を述べよ。

 ソフトウェア工学の問題です。大元のお題はuramanaさんよりいただき、多少アレンジした出題となっております。

コメント(2)

 骨子を下記の通りに構成します。

1.現在の開発プロセスの現状
2.ロバストネス分析とは
 2.1.ロバストネス分析の概要
 2.2.Webサービスに適用した場合
3.留意点
4.将来展望

 私の実力からいって、定義付近で、あまり詳しい内容を書くとボロがでるので、現状と将来展望に少々力を割き、力不足を補うという戦略で書き上げます。
1.現在の開発プロセスの現状
 現在、ソフトウェア開発のプロセスでは、要求定義
において、ユースケース分析が普及しつつある。
 ユーザの要求に対し、ユーザの役割と、システムの
役割を定義することにより、システムに対する要求を
明確に定義できる。
 しかし、次のフェーズで、詳細設計する際、クラス
図を書こうとしても、人によって、まちまちなクラス
分割がされ、最適な設計がされない場合が多い。
 その原因は、要求分析から詳細設計に移行する際、
要求分析が「何をするべきか」を定義しているのに対
し、詳細設計では「いかに実現するべきか」を定義し
なければならないためである。
 この、「何」と「いかに」を埋めるための検討が必
要であり、その1つの回答がロバストネス分析である。
 以下にロバストネス分析に関して、Webサービスを
具体例に挙げ、概説するとともに、留意点について述
べる。
2.ロバストネス分析とは
2.1.ロバストネス分析の概要
 ロバストネス分析とは、ユースケースなどのシステ
ムの仕様から、実際のふるまいを抽出するために行う
分析手法の一つである。
 ユースケースは、システムがどんな機能を持ってい
るか(What)を記述するものに対し、設計者は、システ
□□□□1ページ目□□□□

ムをいかに設計するか(How)を注目しなければならな
い。このユースケースから、システムの実装までの橋
渡しを、ロバストネス分析により行う。
 実際に分析する際、システムを「バウンダリ」、
「コントロール」、「エンティティ」の3つの要素に
分解する。
 バウンダリとは、インターフェースのこと。あるオ
ブジェクトとオブジェクトの境界面を表す。コントロ
ールとは、システムのふるまいのこと。実際に処理す
る内容を表す。エンティティとは、実体のこと。具体
的にはデータなど意味を持つリソースを表す。
2.2.Webサービスに適用した場合
 具体的に、Webサービスを想定する。
 バウンダリは、ユーザが直接アクセスする画面に相
当する。コントロールは、Webサービスの処理内容に
相当し、エンティティは、ユーザが入力したデータ、
操作指示、およびWebサーバが保存しているデータに
相当する。
 この分析において、ユーザ画面など変化の激しい部
分を注目し、あまり変化しない部分に影響を与えない
ような仕組みを検討することができる。
3.留意点
 留意事項として、ロバストネス分析は、概念を把握
するものであり、実際のシステムに直接反映する必要
がない点があげられる。
□□□□2ページ目□□□□

 要求分析直後に実施する分析であり、構成するリソ
ースなどに制限をつけていないため、そのまま詳細設
計しようとすると、現実的でない場合が多い。
 ロバストネス分析の目的は、本来「システムに頑健
な構造を付与する事」である。つまり、ロバストネス
分析では、「いかに実現するか」の足がかりに用い、
詳細設計は、想定しているリソースを前提に、別途設
計した方がうまくいく場合が多いであろう。
 ロバストネス分析結果を詳細設計に反映させるには、
現実的な実装が可能なように、「バウンダリ」、「コ
ントロール」、「エンティティ」に制約条件を付与す
る必要がある。
 ただし、最上流の段階では、検討の自由度を制限す
ることとなり、最適解が見つからない可能性もある。
 制約をつけるのは比較的枯れたシステム設計時に用
いるべきであろう。
4.将来展望
 ロバストネス分析は、要求定義と実装の間のギャッ
プを埋めるための手法であり、用いられる3要素に分
割可能なモデルの場合は威力を発揮する。
 しかし、システムの要件がリアルタイム性や同期性
など上記3つ分類できない場合は、別途他の分析手法
を用いる必要がある。
 用途に応じて、分析手法を選択することにより、よ
り品質の高いものを開発できるようになるであろう。
                    −以上−
□□□□3ページ目□□□□

 嗚呼、ちょっと前にうかがったuramanaさんのコメントと違う論理展開になってます(--;;
制約条件を課すと、ちょっとやだなぁというのは私のオリジナルです。
でも、既に対処できる枯れた対象ならば、制約があった方が良いと思ってます。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

中部技術士補・修習技術者の会 更新情報

中部技術士補・修習技術者の会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング