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PWL音楽論コミュのメガヒットを意識しないSONG−WRITEワーク

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SAWのようなヒットメーカーに対しては、「皆同じで金太郎飴サウンドだ」等とよく言われますが、人と違った「トレードマーク的な売り」というものがあるからこそ、単に聴くと「皆同じ」という答えになってしまう。

自分が好きな音楽プロデューサーだからこそ、人よりもよく聴いているところもあるが、特徴的な
サンプル音源は同じであっても、アレンジや楽曲の違いを聴き分ける耳を持っている立場からすると、非常に残念なコメントである。

これは、生音であろうと打ち込み音であろうとも、サンプル音が同じモノであっても楽曲の違いは当然ある訳で、ただ音楽の歴史上、最初に出て来たのが「生音」であり、人が実際に演奏し、プレイヤーの感情表現が判り易いだけに、「打ち込み音楽」に対してはそこまでの切り分けがし難い傾向があるようです。

更には、「打ち込み音楽」はボタンひとつですぐに完成してしまう「チャラチャラした音楽」という風にも受け取られがちなようだ。
最終的に作り上げる楽曲はどちらも作者の脳みそひとつであって、作り上げる時間や苦労の長さではない。

ちょっと前置きが長くなりましたが、今回はSAWソングライト作品の中でも多くのメガヒットを放った1987年から、少し音楽的にも落ち着いた楽曲がリリースされた1988年の中でも個人的に特に印象強く、且つGOOD−MUSICとは必ずしもビッグヒットソングだけではないとも教えられた作品について語りたいと思います。

1988年にリリースしたSAWソングのなかで評価したい作品は、以下の3曲である。
(右表示はリリースDATE・UKチャート)

・MAYBE (WE SHOULD CALL IT A DAY)--Hazell Dean    25/ 6/1988 (15位)
・I DON'T BELIEVE IN MIRACLES--Sinitta            24/ 9/1988 (22位)
・LOVE, TRUTH & HONESTY--Bananarama           24/ 9/1988 (23位)

この3曲に共通して言えるのは、先ほど説明した「ビッグヒットを意識しない楽曲」そのものであり、
また曲調からもアコースティックな原曲から生まれたのではなく、特徴あるアレンジと掛け合わせて生まれた楽曲であると思う。

それはINSTRUMENTALを聴けば分かるとおり、ボーカル抜きのアレンジのみでも十分魅力ある作品に仕上がっているからだ。
LOVE,TRUTH〜については、INSTRUMENTALバージョンは収録されていませんが、
この12インチバージョン(DANCE HALL VERSION)にはインストの魅力を最大限に表現したバージョンとなっている事で理解出来ると思う。

更にMAYBEを除く2曲については、アルバムリリースを終えた後のオプションワークという位置づけで作られたモノであり、SAWがいい意味で肩の力を抜いて作り上げた
「最後にもう一曲」という気分で引き受けた雰囲気がある。
(HAZELLの場合は元々「PWL−DISCO QUEEN」代表アーティストであり、シングルリリースがメインであったことを付け加えておきます。)

聴いてのとおり、楽曲そのものがとても自然でメガヒットを狙うにしてはちょっとインパクトに欠ける。しかし、アルバム収録曲にしてしまうには惜しいといった位置づけを感じてならない。

もうひとつ違った視点で言うならば、自然の景色を眺めながらのドライブにはピッタリな楽曲というイメージがある。
確かにビッグヒットしたモノでもドライブには最高の演出を感じるが、
この「中間的な位置づけ」である楽曲だからこそ、よりナチュラルな気分で聴くことが出来る。

大抵、「思い出の曲」とは何処で聴いたかという場所をイメージする事が多いが、私の場合、これらの曲については聴いた場所ではなく、「ドライブに適した楽曲」という印象が強い。

SAW自身も、この3曲については決してビッグヒットを意識していない気がする。
ヒットメーカーと呼ばれる人達だからこそ、ヒットを常に意識するのは当然だが、永きに活動していく中では「バラエティーに富んだ楽曲提供」という視点も必須でしょう。

このあたりの楽曲について、単に作曲センスが低下したと思っているファンがいたとすれば、それはとても悲しい事だ。

最近でも、SAWに関する様々なブログを見るなかで今だに「ミックスマスターがスゴイ!」といった最終的に楽曲を仕上げたのはPWLリミキサーかのようなコメントが多い。

SAW作品が世に流れてから、20年以上経っているにも関わらず「リミキサーがキーマン」だと
感じている人が多いのにはとても悲しい事だ。

毎度の毒舌な私ですが、まったく「ファンやめたら?」と言いたくなる今日この頃です。

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