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PWL音楽論コミュの幻のSAW作品を入手したALMIGHTY

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SAW作品の中でお蔵入りとなった楽曲は、当然として数多く残っているはず。
しかし、SAWの終結以降、これらの「未発表デモテープ」はPWL RECORDSである
PETE WATERMANが全てを握っている。
契約が終わったプロデューサー名義の作品を改めてリリースする事など、よほどのキッカケがなければ実現できない。

しかし、1995年PWLファンにとって度肝を貫かれるSAW作品がリリースされた。
それは、ALMIGHTY RECORDが「GAY ANTHEMS」というタイトル通り、GAY向けコンピレーションアルバム・シリーズであるVOL2にあのLONNIE GORDONの幻シングルとなった
「How Could He Do This To Me」が収録されたのである。
(私は当時、ある人を通じてこの情報知ることが出来たのは非常にラッキーでした。)

何故今頃になってこのような「お蔵入り曲」がリリース出来たのか?
このコンピシリーズでもこれっきりの企画であり、当時では理解しえない出来事だった。
そして、私がその理由を突き止めたのは実は最近の事でした。

そのキーポイントとなった人物とは、1994〜96年のPWL RECORDを支えた男、
GARY MILLER氏。
彼は元々ALMIGHTYに所属するプロデューサーで、1992年に
「Dancing Queen (PWL Mix) – Abbacadabra」をリリースしたあたりからPWLとの契約がきっかけでSTOCK,AITKENに代わるソングライター謙プロデューサーを務めた人物である。

恐らく私の憶測では、彼は相当な「PWLファン」だったのだと思う。
その熱意に負けたPETEは、あの「お蔵入りSAWソング」を提供したのだと思う。
しかも、PWLで約2年間メインプロデューサーを務めた彼だからこそ実現したものであり、
世のPWLファンはGARY MILLERに感謝しなくてはならないかも知れない。

彼がPWLで活躍した作品の数々は以下のとおり。

SLAMM--That's Where My Mind Goes+
LOVELAND--(Keep On) Shining※
SLAMM--Can't Get By+
SLAMM--Just Can't Stop My Heart+
SYBIL--So Tired Of Being Alone+
JOHNNA--In My Dreams+
JOHNNA--Let The Spirit Move You+
QUARTZ LOCK/LONNIE GORDON--Love Eviction(mix by Miller Waterman)

+:Produce ※:Songwrite

GARY−PWLとの繋がりを期に、ALMIGHTY RECORDとの関係は深いモノとなった。また、これに止まらずSTOCK,AITKENともワーキングを広げた。

GIRLS@PLAY、STEPS、SCOOCH、KERRI ANN、NATALIE BROWNE
など、「ALMIGHTY−MIX」によってPWLを継承するサウンド・サポートを務めた。
また、ALMIGHTYでもSAWソングが数多くカバーされ、その中に「How Could He Do This To Me」が含まれているところも深い関係を示している。

最もALMIGHTYがPWL(SAW)に深い音楽的センスを継承しているコンピレーション・
アルバムが正にこの「STOCK&AITKEN PRESENT LOVED‘ UP」が分かり易い
一枚。
LOVE THISでの楽曲がメインではあるが、この他に「SHOWIN OUT」、
「WHAT DO I HAVE TO DO」といったSAW作品をALMIGHTYスタッフによって、
ナイスカバーに仕上がっている。
唯一、ボーカリストの「安っぽさ」がちょっとガッカリな点ではある。
しかし、サウンドの方は本当に申し分無い程にPWLサウンドを彷彿させるだけの勢いを感じる。メインスタッフであるMARTYN NORRISやJON DIXON、
ALMIGHTY ASSOCIATESのセンスが光っている。
GARAGE HOUSEからTECHNO POP、HI−ENERGYまで、それぞれのジャンルに対しても忠実に音色を上手く操っている。

話は「How Could He Do This To Me」に戻るが、ラッキーにも12インチバージョンでのテイクというのはファンにとって非常に嬉しいところ。
UKではリリースされなかったアルバム「IF I HAVE TO STAND ALONE」には収録されることはなかったが、12インチバージョンが存在するという事は恐らくLONNIE GORDONにとっての「SAW第4弾シングル候補」となっていたと思われる。
しかし、ファーストシングル「HAPPENIN' ALL OVER AGAIN」以降、ヒットは生まれず、
結果UKでのアルバムリリースまでもがお蔵入りとなった。

それにしてもこの曲はSAWらしさ溢れる作品だ。
あの「THE DEVIL & THE DEEP BLUE SEA/Erik」同様に、「さざ波」や「カモメの鳴き声」の効果音が加わった「海」をイメージさせる「爽やかPWLポップチューン」そのものであり、お蔵入り曲にしてはGOOD MUSICな仕上がりである。
1988〜89年頃にリリースしていれば確実にヒットしていたのではないかと思う。
LONNIE GORDONのシングルの殆どがダンスミュージック色の強い楽曲が多いところをみると、当時のコンセプトに合わなかったのでしょう。

S&AやPWL後期作品(2001年)では、ALMIGHTYが直接関ったモノがそれぞれある。
S&Aでは、「NATALIE BROWNE/FROM HERE TO ETERNITY」、そしてPWLでは
「STEPS/I KNOW HIM SO WELL」。
特にSTEPSのオリジナルであるバラード作品をアップテンポなREMIXに進化させ、ボーカルをも再録音した、ALMIGHTYによってPWLを継承したサウンドに仕上げている。

正にSTOCK,AITKEN,WATERMANが認めた唯一のレコードレーベルが
この「ALMIGHTY」であったのです。

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