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PWL音楽論コミュのHAZELL DEANライブレポート

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先日の来日公演 ’Togeter Forever ’JAPAN TOUR 2014を見に行った。
正直、単なる感動というよりも、これ程に複雑な気持ちになったのも初めてかも知れない。
スペシャルオープニングアクトと題し、RICK ASTLEYライブのオープニングを務めたHAZELL DEAN。

「何年経っても衰えない素晴らしい歌声」、そう感じた人も多かったと思う。
確かにそうなのですが、そんなストレートなものではなかった。

長年のキャリアによって、よく言われる「衰えない」という表現は、これまでのテクニックをキープした
「守り」をイメージする場合もある。

人によっては年齢とともに衰えてしまうか、若しくはテクニックをキープできるか、大半はそのどちらかですが、もうひとつ稀なケースとして、年齢に左右されることのない、エネルギー溢れるテクニックというものに衝撃を食らう瞬間がある。

そんなステージを魅せたのがHAZELL DEANでありました。
まずは、30年目にして初来日となったセットリストは以下のとおり。

1. Who's Leaving Who?
2. Turn It Into Love
3. Better Off Without You
4. Addicted To Love (ROBERT PALMER COVER)
5. Livin' On A Prayer (BON JOVI COVER)
6. Whatever I Do Wherever I Go
7. Searchin' (I Gotta Find Me A Man)
8. We Are Family (SISTER SLEDGE COVER)

それはオープニングのWho's Leaving Who?から凄かった。
羨ましいほどにバランスのいいハスキーボイス。
日本ではハスキー=凄いと言われがちですが、ハスキーになり過ぎてしまうと音域が固まってしまい、幅が限られてしまう。
HAZELLの場合、魅力あるハスキーを残しながら、幅広い音域とテクニックを兼ね備えた数少ない
ボーカリストだと言える。
何よりも増して、HAZELL自身の持つ音楽に対するスピリットである。
ここだけは決して誤魔化しが効かない。

どれほどの実力があったとしても、自身のヤル気がなければただのヤッツケ仕事にしかならない。
ステージではそれがストレートに伝わってしまう。
だからこそ一瞬のステージの素晴らしさというものがある。

HAZELLのフェイスブックをご覧になった方はお分かりだと思いますが、注目すべきはジャケット下に着ていたTシャツ。
私も最前列で何度も確認したのですが、間違いなくこの目で見ました。
コレはPETE BURNSだ!

何がスゴイかって、当時のDEAD OR ALIVEのピンナップの1枚なのですが、その中でも、あの
You spin me round(MURDER-MIX)12インチジャケットでありました。
数あるD.O. Aのピンナップの中から、あえてこの1枚をセレクトしたという..。

これを見たとき、「あの輝いていた英国HI-ENERGYを盛り上げたのはPETEとこの私よ!」
と言わんばかりのHI-NRGへの拘りを魅せつけられた。
後にNETで調べてみたのですが、このTシャツはオフィシャルではなく、HAZELLのステージ用として作られたモノらしい。
このTシャツ、PETEの眼帯部分の生地が個別のメタル色で作られており、デザイン面にも非常に凝っている。

そしてライブの中身についてですが、SAWファンにとって最も嬉しかったのは何と言っても
Better Off Without Youでしょう。
以前にも語らせて頂きましたが、SAWとの最終ワークとなった、全くヒットを意識せず、双方にとっても思い入れ深い1曲であることは言うまでもない。
この曲が流れた時、HAZELLにとって欠かせないメモリアルソングである事を確信した。

今回ライブの宣伝キーワードは、日本では馴染深いTurn It Into Loveですが、HAZELLのボーカル魅力を体感するなら、何と言ってもWhatever I Doだろう。
これ程にもフェイク&シャウトの頂点を極めた楽曲はない。

また今回は3曲のカバーを披露してくれましたが、中でもHI-NRGカバーとしてジャストフィットしていたのが、BON JOVIの大ヒットLivin' On A Prayer。

オリジナルBON JOVI版は個人的にはアイドルロックの印象が強く(好きな方にはスミマセン)、どちらかと言うと、分かり易いメロであるほどHI-NRGにぴったりハマるモノがある。
そんな楽曲をHAZELLが歌うのだから、決して間違いはない。

他2曲(ROBERT PALMER・SISTER SLEDGE)については、個人的に思い入れある楽曲なのでしょう。

初ワークであるWhatever I Do、そして最終ワークとなったBetter Off Without You。
SAWとの運命的な出逢いを大事にしている証。

そして改めて感じさせたのは、HAZELLが単なるボーカリストではないという事。
これまでの音楽活動にも見られましたが、決して歌うことだけではなく、SAWとの初期からずっと作曲活動を行い、HI-NRGデビュー以前から数々の音楽ジャンルを歌い続け、更にHI-NRG初期からサウンド作りのパートナーであるPETE WAREとの繋がり。

PETE WAREと言えば、SAW初期ワークとなったDIVINE・AGENTS AREN’T AEROPLANES・
ANDY PAULという、これ程にもSAWを最も近くで見続けたプロデューサーは他に見当たらない。
そんな深い繋がりある人物と現在もなお音楽活動を共にするHAZELL DEANとは、我々日本人にとってはまだまだ知らない事がきっとあるはずである。

それは、58歳となる現在であっても、エレクトリックサウンドに対する絶妙な耳を備えながら、攻撃性を決して緩めないアップテンポ・グルーブを極めたセンスの持ち主なのだと思う。

30年にして初来日となった意味がよく分かった気がする...。
そんな私にとっては、正に複雑な気持ちそのものでありました...。

と言いつつも、今回HAZELL DEAN来日実現に導いたキョードー東京さん(企画制作)には感謝したい。

ということで引き続き、RICK ASTLEYライブレポートに続く...。

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