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PWL音楽論コミュのBRILLIANT+SAW

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SAWワークのなかでも、「協同作業」に近いアーティストと言えば「DEAD OR ALIVE」が最も
印象強いが、実はこの「BRILLIANT」も同様にコラボレーションに値するアーティストであった。

それは、「BRILLIANT」グループ解散後のメンバーの活動が全てを物語っている。

メンバーの中でもサウンド作りの中心人物であった「JIMMY CAUTY」は、1987年、
「BRITISH ACID HOUSE」をコンセプトとした「THE KLF」を結成し、90〜91年においては
ビッグヒットを連発した実績を誇る。

もう一人の「YOUTH」(MARTIN GLOVER)は、あの「BANANARAMA/POP LIFE」の
メイン・プロデューサーであり、「DEPECHE MODE」や「ERASURE」をも手掛けた実力の
持ち主。

この才能ある二人が起用したリード・ボーカルが、「JUNE MONTANA」であった。

「BRILLIANT」というアーティストについては、以前に「PWL−SOUL」としてセレクトしたが、
「PRINCESS」や「O‘CHI BROWN」のような、「BRITISH UK−SOUL」というモノとは少し違って、「CAUTY & YOUTH」が作るサウンド特有である「BRITISH−ROCK」色も含みつつ、
「ELECTRIC & HEAVY」を融合した「BRITISH−SOUL」とでも言うようなサウンドであった。

たった1枚のアルバムである「KISS THE LIPS OF LIFE」は、最もSAW色が強い楽曲に
相当する「LOVE IS WAR」、「HOW HIGH THE SUN」以外については、正に
「BRILLIANT」独特なバラエティ溢れる楽曲ばかり。

KISS THE LIPS OF LIFE

Produced by Stock/Aitken/Waterman except *

LP: 86 UK WEA BRILL 1
MC: 86 UK WEA BRILL 1C

It's A Man's Man's Man's World 3.45
Somebody [Album Version] 4.10
Ruby Fruit Jungle [Album Version] 3.00
How High The Sun 5.32
Kiss The Lips Of Life 4.08
Love Is War 3.44
Crash The Car * [Album Version] 5.00
I'll Be Your Lover [Album Version] 4.30
The End Of The World 3.23

ファースト・シングル「IT'S A MAN'S MAN'S MAN'S WORLD」は、JAMES BROWNの大ヒット・
カバーだが、「リズム&ブルース」といったイメージの強いオリジナルとは違って、より「REGGAE」を強調した「BRITISH−SOUL」となっており、SAWならではの原曲をフィーチャーした、正にナイス・カバーとも言える。

セカンド・シングルはSAWオリジナル・ソングである「LOVE IS WAR」。
以前にも紹介しましたが、UKオリジナル12インチバージョンとは別に、ドイツ盤のオリジナルバージョン(UKピクチャー盤12インチも同バージョン)があり、UKの方は「メイン・シンセ」が割りとシツコく、頭のインストが短い。
更に「MONTANA」のボーカルは、音符に対して忠実且つ、落ち着いた雰囲気で歌ったイメージ。

これに対して「ドイツ・バージョン」の方は、より「シンセ・ベース」が全面に出ており、頭のインストが
UKに比べて長く、どちらかと言うと、こちらの方がSAWらしい流れだと思う。
そして最大の相違点は、「MONTANA」のボーカルが再録音され、UKオリジナルに比べ、より力強いソウルフルに崩した歌い回しに変わっている。

7インチ・ミックスの方は、アレンジ全体にディレイ効果が加えられた、正に「輝く」サウンド・イメージであり、12インチバージョンとは全く異なるギターソロも楽しめる。

サード・シングル「SOMEBODY」は12インチバージョンに比べ、アルバム・バージョンの方がSAWらしい仕上がり。

ラスト・シングル「END OF THE WORLD」のカップリングにもなった「How High The Sun」は
STOCK,AITKENらしい、かつてのプロジェクト・バンド「ミラーオブジェクション」のイメージとも取れる軽快なロック・ミュージックである。

ちなみにMIXを担当したのは「CHRIS LORD ALGE」なる人物で、「JEB MILLION/
SECOND TIME AROUND」も彼によるMIX。
ロック・ミュージック系のスポット・ワークとして起用されたようである。

これとは反対に「Ruby Fruit Jungle」の方は、「リズム&ブルース」でもよりブルースに近いサウンドで、SAW作品でも非常にレアな楽曲である。

本アルバムに参加したのは、バッキング・ボーカルとして「PRINCESS」、「PEPSI」、そして
「SHIRLEY & DEE LEWIS」。
更にキーボード奏者には「ANDY STENNET」、エンジニアは「GEORGE CHAMBERS」という、「PWL−SOUL」では定番のスタッフも加わる等、力強いバックアップ体制が見られる。

アルバムと同タイトルである「Kiss The Lips Of Life」は、「Love Is War」のカップリング曲
「The Red, Red Groovy」、また幻のシングル「I'll Be Your Lover」(アルバム・バージョン)は、
「SOMEBODY」のカップリング曲「The Burning Necklace」がそれぞれ元音源からなる
「DUB−MIX」である。
いずれもプロデュースは「BRILLIANT」名義であるところから、基本音源は全て彼ら自身によって作られたと思われる。

実はこの「幻のシングル」となった「I'll Be Your Lover」は、SAWによるプロモ・バージョンが存在していた。
それは「WEA RECORD」から、4トラックEP「CHRISTMAS CRACKER」というクリスマス
企画レコードに「SUBTLE MANOEUVRES」という楽曲名で収録されたのです。

楽曲イメージとしては、「US−WIPE OUT」な強力ビートを打ち込む「アルバム・バージョン」に比べて、こちらの方は86年当時の「メイン・シンセ音」と「シンセ・ベース」は、より聴き易いSAWオリジナル・サウンドである。

7インチレコードに4トラック収録という無謀な内容と思いきや、「33回転」というLP盤のミゾになっていたのは、ユニークでホッとする「SPECIAL EDITION」であった。

このように「BRILLIANT」とは、SAWのあらゆるジャンルに対応するプロデュース・センスを発揮したワークであり、UKチャートの方は50位台という結果ではあったが、バラエティ溢れるサウンドを
提供してくれた。

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