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グッドラック感動のお奨め映画コミュの「悪人」(ネタバレゴメン!)

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 芥川賞作家・吉田修一の同名ベストセラーを映画化。「フラガール」を監督した李相日が原作者と共同で脚本を担当した熱の入った映画だ。出演は冒険的演技に挑戦した妻夫木聡とメロもコメディも何でもこいの深津絵里。二人の出口のない逃避行に引き吊り込まれる人は決して少なくないだろう。

『悪人』の主人公修一は出会い系で知り合った女性が暴力的好意を受けたの見て救おうとした。しかし、その気持ちが通じず、反対に蔑まれ「レイプされたと警察に云ってやる!」罵倒されてしまう。その言動に修一は逆上し、首を締めて彼女を殺してしまう。数分前まで、救うつもりの女性を殺めてしまう、その「ふとしたこと」=<切れる>ことがひどく恐ろしく思えた。ヒロインの光代は妹と同居しており、仕事が終わって部屋に帰るとドアにチェーンが掛かっていた。妹の彼氏が来ていた事を知る光代。妹たちはいそいそと部屋を出る。一人残されたアパートの部屋には隠微な匂いが漂い、襖の向こうには乱れたベッドが目に入る。光代は俯き加減でその襖を閉じた。おとなしい光代が一回目に切れた瞬間に思えた。
 2回目は修一は自首するために彼女と警察署の前まで車で向かったシーンだ。信号が変わり、彼は車を出て土砂降りの雨の中を傘も差さず警察署に歩き出す。肩を落とした彼の後ろ姿はとても不幸で、しかも孤独に見えた。それは車の中に残された自分自身姿と同じだと錯覚したとき、光代は激しく車のクラクションを鳴らした。これが2回目の切れた瞬間だった。こうして出口のない二人の逃避行が始まった…。


カチンコグッドラック感動のお奨め度:(72点)
電球重要(メッセージ性)・感動面積<70>

1)オリジナルティーあふれるストーリーと意外な展開は説得力があり、
  しかも様々な愛と哀愁・切なさが含まれている。(20点満点−17)

2)考え抜かれた自然なセリフ(脚本)に何度も胸を打つ(10点満点−7)

3)今までにない主演者の演技とストーリー展開での登場人物の成長・変貌
  ・怒り・悲しみに胸を打つ(10点満点−7)

4)助演者・脇役らに存在感があり、各シーンに溶け込み表情
  ・セリフを自分ものにしている(10点満点−8)

5)動と静の音楽が各シーンの感動を増幅させて、メインテーマは心に残る(10点満点−7)

6)撮影が新鮮で記憶に残るシーンが随所にある(10点満点−6)

7)テンポのいい編集は心地よい緊張と緩和を生み、
  感動のラストシーンへ導いていく(10点満点−7)

8)違和感のない特殊効果は映画の質を落とさずリアリティーを感じる or
  凝った美術・衣装・時代考証は違和感がなく自然で美しい (10点満点−6)

9)総合点:この映画・DVD・ビデオを見てもがっかりしない、満足度、お奨め度(10点満点−7)

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