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グッドラック感動のお奨め映画コミュの「あしたの私のつくり方」

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 平凡な少女の小学校から中学・高校時代を瑞々しく描いた思春期ものです。繊細なために周囲に合わせることばかりに気を取られ、本当の自分を見失っていく不安定な10代の少女達の様子がとても印象に残ります。監督は、市川準(「あおげば尊し」「トニー滝谷」)、主演にはTV「瑠璃の島」「神童」(このときの彼女はとてもいいです)の成海璃子(大島寿梨役)、共演にはアイドルグループ“AKB48”の前田敦子(花田日南子役)


 ごく平凡で繊細な寿梨は、中学受験で私立への進学を望む母と言い争いばかりしている父の顔色を絶えず意識して暮らしてした。学校でも仲間はずれになるのを恐れて友だちに合わせてばかりの日々を送っていた。

 そんな寿梨にとってクラスの人気者日南子は憧れの存在でした。ところが、中学受験に失敗して久しぶりに学校に戻ってみると、日南子は学級会の進め方が原因で突然クラス中から無視される存在になっていた。卒業の日、初めて日南子と二人だけで話をしたが、彼女もまた同じように自分を偽ってきたことを知る。

 中学校でもイジメられていた日南子を気にしながらも何も出来ずにいた寿梨。やがて別の高校へと別れてしまったがある時、転校したことを知る。寿梨はコトリと名乗って自作の物語を日南子に携帯メールで送るようになる。それは転校生の少女ヒナが人気者になるためのノウハウが綴られた“ヒナとコトリの物語”というものだった。寿梨はコトリという活発な女の子になることで嫌な自分から逃避できたし、日南子も又ヒナという架空の少女を演じることで現実から逃避できた。二人は違った自分を演じることでうまくいったように思えたのですが…。


グッドラック感動のお奨め度:80点


 携帯電話は低価格になって瞬く間に若者に広がり、その影響は若者の文化に大きな影響を与えました。車やCDやファッションにつぎ込まれた費用(小遣い)が携帯費用に優先されるまでになり、今や持っていなくては仲間はずれのような異常な存在となりました。電車やバスを待つ子供達でさえ、携帯やゲームを手にしています。教科書や参考書を見ている姿は皆無となりました。

 一例ですが私がスキーを楽しんだ頃はスキー板の標準は直立して手を垂直に伸ばした長さくらいだと云われていましたが、今では背丈より短く成りつつあります。そしてボードの出現です。長ければ長いほどスキー技術に高度なものが必要となります。波乗りのボードも同じです。

 容易になり安価になっていき均一化していきます。それを進化や発展とみるか、はたまた安易・堕落ととるか、高潔な宗教がキリストや仏陀の出現により安易となって全世界に広がりましたが、堕落した邪宗もまた生まれたようです。利便性という大義名分を背に携帯電話は瞬く間に社会にはなくてはならないものに変貌を遂げましたが、手紙の文化が失われつつあるような気がします。

 日本の着物も洋装の文化が入って動き易さや利便性を重視する現代人から失われつつあります。古い文化が新しい便利な物によって崩壊していくことは何処かで認めながらも寂しさを覚えずにはいられません。文明は新しい文化よって崩壊するのではなく、進化を義務づけられているはずなのですが、どんどん悪しきへ流れていくような気がしてなりません。

最近呼んだ大沢在昌の「黒の狩人」の中にこのような内容の記述がありました。
「今の中国は貧富の差が日本よりもっと酷くて、役人は汚職にまみれているが、将来はきっと良くなっていくだろうと多くの人が希望を持っている。しかし、日本では今よりも将来はもっと悪くなっていくのではないかと危惧している。」

この文章を読んでギュッと心臓を捕まれたような気になりました。日本は中国より希望が持てない?私はその意見に反対できないでいる自分を感じます。若い人達のためにも、だんだん良くなる国、そんな国になって行って欲しいと願わずにはいられません。

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