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グッドラック感動のお奨め映画コミュの「ロッキー・ザ・ファイナル」

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まさしくアメリカンドリームを映画と共に演じきった、シルベスター・スタローンの脚本・監督作品。ロッキーシリーズ第6弾、1作目から30年が過ぎて堂々の完結編となる本作は、最愛のエイドリアンも今は亡く、一人息子とも遠ざかり地元で小さなレストランを経営している寂しいロッキーの姿から物語は始まります。

引退した元スーパースターの末路としては、決して輝かしいモノではないが、人生の輝くときをリングで過ごした彼にとって心休まる場所であったに違いない。しかし、彼の心の奥にまだ燃焼しきれていないモノを感じていた。

私たちは何時ロッキーが、どんな形で、どんな決意でリングに上がるのか、
スクリーンからは過去のシーンが何度も流れてきて、すべてを見てきたロッキーファンには切なさが浮かんでくる。

昔ならエイドリアンがもう止めて、十分戦ったのでから…と彼を引き留め、一旦彼もリングへの想いを断ち切るのですが、リングに上がらざるを得ない何らかな理由が勃発し、ついにエイドリアンからも「戦って!」と頼まれる。
こんな筋書きになるのではと予想していたのですが、
その私の安易なストーリー展開を少しずつ裏切ってくれた。

スタローンの経歴
『 1946年 7月 6日生まれ.
 シチリア系移民の子として育ち、貧民街で厳しい生活をする(この頃、スライ=ずるい奴の意 のニック・ネームが付く)。少年期は不良少年でいくつもの学校を放校。12歳の時に両親が離婚。母親と共にフィラデルフィアに渡るが、そこでも更正するわけでもなく、再婚した母のボクシング・ジムで体を鍛えながらも荒れた生活を繰り返す。65年、スイスのアメリカン・スクールで演劇に興味を持ち。帰国後、マイアミ大学演劇科に入学。中退後、ポルノ映画などに出演しながらの貧しい生活の中、役者を目指した(この間オーディションに54回も落ちる)。73年、ハリウッドに渡り幾つかの映画に出演するが芽が出ず生活は変わらなかった。が、75年、モハメッド・アリの試合に感動し、三日間で書き上げた「ロッキー」の脚本を持って、自身の主演を条件に売り込む。これが世界的な大ヒットとなり、スタローンは一気にスターダムにのし上がった。』
                 (AIICEMEMA ON LINEより)

 スタローンがどんな想いでこの映画の脚本を書いたのだろうか?
5本のロッキーシリーズとランボーシリーズは彼を確かにスーパースターに押し上げたが、心の中はきっと孤独だったように思えてならない。下積み時代の多くの肉体労働、ポルノ映画まで出演した彼の苦労が1作目から見え隠れする。61歳になる彼の表情からは切ないくらいの哀愁が私には見える。
 スイスのアメリカンスクールやマイヤミ大の演劇科に入学した学歴を感じさせないのはいったいなんなのか?イタリア移民で貧民窟で育ち、多感な12歳の時に両親の離婚。地元フィラデルフェアのボクシングジムに通うが、不良少年の悪行が治まるわけはない。

このシリーズすべてにリングに上がる直前、神父に祈って貰うシーンが描かれるが、それは今までの悪行を映画の中で謝罪し、神を信じ、頑張れば俺と同じように階段を上がれることを示したかったのだろう。
スターになってからも大物プロデューサーからほとんどかからず、
唯一「暗殺者」でス−パーマン、リーサル・ウエポンシリーズの監督リチャード・ドナー、ダイハードシリーズの売れっ子製作者、ジョエル・シルバーと組むが転けてしまった。
原因は彼の聞こえにくいイタリア訛のセリフ回し、アクション以外の演技力の欠如、そして男性としてのセックスアピールが足りなかった点と私は思う。

そんな姿は私を大の映画好きにさせた孤高のスター、スティーブ・マックィーンと思い出させる。レーサーを演じた(ハリウッドスター夢?)の「ドリブン」では製作総指揮も兼ねて、マックィーンと同様の夢に挑戦するが、「栄光のル・マン」の彼と同じように映画として大きな失敗をする。
マックィーンも離婚を繰り返し、晩年のヒット作には恵まれなかった。彼に比べれば「ロッキー」という有終の美を飾れる場があっただけスタローン幸せだったように思える。



最後のリングに上がる彼は、
エイドリアンの為でもない、一人息子の為でもない、
唯一自分の為に上がろうと決意する。

この過程は人生の「林住期」に入った私の心に共感する。
これから20代、30代、40代を迎える人にはまだ先の季節かも知らないが、この季節は必ず誰もが平等に訪れてくる。

今、青春時代を迎えようとしている人
今人生の土台を築いている人
今、愛するわが子を必死に育てている人
すべての人に訪れてくる最後の収穫期とも云えるこの季節を
どんな風に迎えるかを心の奥のどこかで考えていて欲しい。

また、エリア・カザン監督の名作「草原の輝き」の中で流れる美しい詩を
思い出してしまった。

「…草の輝くとき
  花美しく咲くとき
  再び戻らずとも嘆くなかれ
  その奥に秘めたりし力を見いだすべし…」(ワーズ・ワース)


「ロッキー・ザ・ファイナル」(お奨め度:」80点)
ロッキーファンには切なくてたまらない作品として心にのこるでしょう。しかし、まだ可能性を秘めた若い人には、いつまでこんな映画を作っているんだと非難の声が挙がるだろう。
しかし、そんな君たちのもいつかロッキーの想いや
スタローンが感じている無常の哀愁が分かる時が来る。

私はそうであって欲しいと願っている……。


コメント(2)

ゼクロス様

ロッキーファンならきっと納得のストーリー展開かなと思いますが、初めて見る若い連中には「えーかげんにせんか!」的なことにもなりかねません。

でもスタローンはどうしても作りたかったのでしょうね。
ランボーとは思い入れが違いますよね。

私はロッキー以外で一番好きな映画が「スペシャリスト」です。
ルイス・ロッサ監督、ジェームズ・ウッズ、シャロン・ストーン、ロッド・スタイガー、エリック・ロバーツという芸達者達の中で
孤高の爆弾男をスタイリッシュに演じきりました。
音楽のジョン・バリーも素晴らしいメロディを聞かせてくれました。スタローンの作品では唯一DVDで持っています。
電話でウッズと話す場面は、滅多にない傑作シーンで笑わせてくれます。

特に撮影のジュエフリー・L・キンボール(「トップガン」「ビバリーヒルズ・コップ2」「M:I 2」「トゥルー・ロマンス」)の映像が見事だったと記憶に残っています。

あの爆弾男、恥かみやの彼の性格がよく出ているように思えてなりません。(実際の彼の性格を知りもしないでよくいうよね)

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