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このすばらしきせかいコミュのマイクをけしてみる・3

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監督自ら見切れている事実に、とりあえずツッコんでみる。

「いや、ここ暗いから影に見えるかと思って」

驚くべき事に、彼は知っていたのだった。このまま劇場に流すつもりだったのだ。その男気には敬服するが、いくらなんでもそれはねぇよ。
というわけで、深夜のマイク消しならぬ、人間消しがスタートする。しかも監督は役者とかぶっていて、難易度を跳ね上げていた。

いつか殺してやろう、とか思いながら必死に消しにかかる、その時である。私の後方から激しい不協和音が聞こえる。
驚いて振り返る私が見たものは、うれしそうに胡弓(中国の三味線みたいなもん)をかまえる監督の姿だった。
バイオリンの初心者の音色を聞いたことのある方はご存知だと思うが、弦楽器の初心者の音はすざまじいものがある。「あー、よくここまで人間を不快にさせるなぁ」と感心するような音だ。しかも音量だけは一人前にでる。

いらつくが、しゃべるのも面倒なので放置する事に決める。すると今度はTVからも妙な声が聞こえはじめる。ちらりと目をやると、怪しげな中国人が中国語で語りかけている。中国人の手にも胡弓が握られている。彼はついに胡弓の教則ビデオまで見始めたのだ。しかもテロップは英語だ。監督はそれを「わっかんねぇ、わっかんねんぇ」と言いながら見て、ぎーこぎーこやっている。

デジタルで少しずつ消えていく、監督の姿。
この場のこいつも消えよ、とか思った。

コメント(5)

ちなみに監督はもう1カットでてます。
さがして見てね。
そんな監督ととった素敵な映画ですよ...。

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