前提として再度念を押しておきたいのは、End-to-End で Open なインターネットなどというものは、守るべきだという以前に、とっくに壊れている、あるいはこれまでもなかったということでしょう。
End-to-End の夢よもう一度を標榜する方々の拠り所の、IPv4枯渇に関するJPNICの報告書においても、「ユーザ(って何)」側にはサーバはなく、事業者のサーバにどうつなぐかという考察にしかなっていません。私にとっては悲しい報告書なのですが、それが現実なのでしょう。
(もちろんPeer to Peerな絵もIPv6同士にはあったりするのですが、、、)
ヴィントサーフやスティーブバルマーなんかより、ずっとCTOにふさわしいでしょう。
なんといっても、こういうことを語っている賢明な人物ですから。
Why the future doesn't need us.
http://www16.plala.or.jp/maknakat/Tech_Info2/html/BillJoy.html
明らかに人生において何になろうとも、幸福といえるためには、人生における意味のある挑戦と十分な自由とを見いだすことが必要である。しかしわれわれは自分たちの創造的な能力というものに対する別のはけ口を見いださなければならないと信ずるものである、それは永続的な経済的成長という文化を超えるものでなければならない。この成長というものはここ数百年にわたる恩恵ではあるが、そのことは私たちに純粋な幸福というものもたらしては来なかった。そして科学と技術を通した際限のないそして方向性のない成長とそれに伴う明白な危険との間の選択を今やしなければならない。
ヴィント サーフはGoogleのVice President になって
"there isn't any privacy, get over it."
なんていってるし、スコット マクネリも昔、同様のこと発言してますね。
ちなみに、日経サイエンスの12月号の特集「ネットが蝕むプライバシー」はなかなか読み応えあります。