先日見た映画で、この監督はきっと [不思議の国のアリス症候群]であっただろうと思うものがありました。映画は"THE SCIENCE OF SLEEP"、監督はBjorkのPVで有名なミシェル・ゴンドリーです。細かい手作業の仕事をしている主人公が夢の中で、仕事中に手が大きくなってうなされるというシーンが出てきます。
それからもうひとつ。現在開催中のNYフィルムフェスティバルのアバンギャルド部門に出品されていた"Everyday Bad Dream"。監督はFred Worden。クリームイエローの緩やかな地平の上を巨大で真っ黒な球がゆっくりうごくのですが、どんなに動いてもその球の一端はスクリーンからほんの少しはみ出していて全体を眺めることはできません。6分のフィルムでしたがつぼを刺激しすぎるマッサージのようで頭がおかしくなって叫びだしてしまいそうな恐怖を覚えました。