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ショタ・やおい小説書きの集いコミュの三題噺

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雑談トピックの展開を受けまして建てて置く事に致しました。

※お題を出す→次の書き込みの人が受けて何か書いて次のお題を出す

この連鎖でよろしいですか?

コメント(45)

あ、書いている間にとられた。
というわけで私の出したお題は無効…でいいのかな?
>Sの自乗さん
いや、一つ飛ばしで次のお題に、と言う事で良いのでは?
柊 空音さん出題:おもらし 帰り道 夕焼け

 帰り道、ボクは余りの事に呆然と立ち止まるしかなかった。
中一にもなっておもらしなんて。それもよりによって両方。
ズボンにまで染み出していないのは良いのか悪いのか。
 とりあえず、家まで何とか遣り過ごそうと出来るだけゆっくり
と、でも急ぎ足で歩く。前だけなら乾けば何とか誤魔化せる。
でも後ろはこれ以上拡大しない内に対策をしておかないと。
 と、急いでいる僕の目の前にいきなり誰かが飛び出してきて
ぶつかって、僕は尻餅をついた。後ろに嫌な感覚が広がるのが
判る。
 「ごめんな…って、和人じゃんか」
 夕焼けをバックに立ってたのは隣の譲君。泣くぞ。よりにも
よって譲君にこう言う場面を見られたんだから。
 と、考えてたら手を引っ張られて起こされてそして連行される
ボク。連行先はボクんち。今日は母さんが仕事で遅い日。
 で、譲君はさっさとボクをトイレに連れ込んで始末を済ませて
隣のお風呂に一緒に入ってくる。
 「恥ずかしいよぉ」
 「何を今更。今日は洗うだけな」
 あ、今日はそうなんだ。
 それじゃあ、と安心して僕は譲君に身体を任せ…って、一寸、
ねぇ、何処触ってるのさ。

次のお題は
Sの自乗さん出題:アインシュタイン・夜鳴きそば・うさぎ
を戴きます。
連投すみません。思いついてしまったもので。

 最近、おっかない夜鳴きそばの屋台がこの近所に出没する
らしい、とクラスで噂になった時には悪いけど大笑いした。
だって三十世紀になってからこっち博物館で見たり伝統芸能
館で話を聞いたりした事がない様な夜鳴きそばの屋台が何で
怖いの?って感じ。でも見た奴はどうやら真剣に怖がってる
らしい。
 「行ってみる?」
 「物好きだね」
 こう言う誘いまで耳元で囁かなくていいっての!
 肘鉄を一つ食らわせて、その晩僕は相方と一緒に屋台の出
現場所に行ってみる事にした。そこで僕等の見たものは…。

 うん。確かに予備知識無しで見たら怖いかも知れない。
特に灯りの無い所にヌッと出現したら。
 「坊ちゃん、何差し上げましょう」
 「掛けそば一つ。猫舌用にしてね」
 うちの会社、アインシュタイン商会が企画で復活させた
夜鳴きそば屋は、巨大うさぎが全てを切り盛りしている。
 肩をすくめて僕は、一つの丼を相方と二人で突付いていた。

笑いとりに行った…つもりです。

次のお題は
梅・アイスクリーム・そうめん
でお願いします。
 梅・アイスクリーム・そうめん

 従姉弟のお姉ちゃんは僕の股間を指差して大笑いした。
 そうめんみたいに細い?
 そんなに細くないもん!
 だから女湯なんかに入りたくなかったんだ。
 せっかくタオルで隠したりしながら一生懸命に見られないようにしてたのに。
 洗ったげるとか言って無理矢理に見たくせに笑うなんて酷い。
 笑っているのはお姉ちゃんだけじゃなかった。
 梅干みたいにしわしわのおばあちゃんが何人かいて皆で笑ってる。
 もう、お風呂上りにアイスクリームぐらいじゃ許さないんだから。
 お姉ちゃん、お腹とか背中も洗ってよ、そこばっかり洗ってないで。
 えっ?わたしのだから念入りに洗うんだって?
 なんで?コレぼくのだよ?
 あ、あんまり触らないでってたら。

 では、狙って変態ちっくなお題を(笑)

 パンティ、スクール水着、ふんどし
今日は何かが降りてきている様です。打ち返します。
「パンティ、スクール水着、ふんどし」

 秋葉原の一隅にそのマネキンはすっくと立っていた。
 少年の体を模しているにも拘らず一回り小さいサイズの
少女もののスクール水着を着せられ、御丁寧にサポーター
の代わりとしてパンティーを穿かされていた(何故判るか
と言えばわざとらしくはみ出していたからだ)。その効果
が大きいのであろう。「彼」の股間は二重の拘束感によっ
てより一層存在感を増している様に見える。少年であるにも
拘らず、否、少年であるが故に暴走を抑えきれぬその無意識
の欲の存在がこの二重拘束によってより一層誇張されている
のだろう。
 空に向かって突き上げられたその両手に巻きついている
のは鮮やかな緋色の褌である。呪術的な意味でもあるのか。
否、無いだろう。ただその褌は恐らく何かの暗喩に過ぎない。
しかしその暗喩の意味する所はこのマネキンを置いた当人に
しか判らない。
 翌日になって、ある評論家が得意げにこのマネキンの
存在と意味する所についてTVで解説を始めた。しかし皆
反応を示さない。彼以外そのマネキンについて一切知ら
なかったからだ。彼が産み出したのは世論ではなく白けた
空気だった。

特定のモデルはありません(笑)

ではお題を。
「汗だく・ペットボトル・日焼け」でどうぞ。
盛り上がってるなぁ。
では一本

健也は走っていた。走って、走って、息がつづかなくなる位限界まで走った。
好きな子の為に、優勝をプレゼントする為に、炎天下のアスファルトを延々と蹴り続ける。
じりじりと照りつける太陽の下、健太は汗だくになっている。
もう少し……もう少しでゴールだ……
後ろを振り返ると、少しづつ距離を縮めているランナーがいる。
負けられない!
健也は最後の力を振り絞って走る。

が、最後の瞬間、足がもつれて転倒をしてしまった。
そのおかげで何人かに追い抜かれ、結局、入賞を果たすことが出来なかった。
ゴールした後、誰もいないところで、自分の愚かさに涙を流していると、上から水をかけられた。
冷たい水が日焼けして熱を持った身体に心地よい。
「郁男……負けちまった、ごめん」
彼は、もう一本ペットボトルを取り出すと、健也に手渡した。
「見てた。でも、残念だったね」
「あぁ、これでせっかくおま……いや、なんでもない」
「なに?僕が何だって?」
「なんでもねって、あーあ、くやしいなぁ」
健也は次はどうやって目の前にいる人に想いを伝える口実を作ろうか考えながら歩き出していた。

うーん、酔ってる上の即興は頭が回らないなぁ。

次のおDAIは
「梅雨」「かたつむり」「紫陽花」でよろしく
そしてついつい書く私。
「梅雨」「かたつむり」「紫陽花」

 「紫陽花の如き君なれば、か」
 「何か言った?」
 「さぁ?」
 「ふぅん」
 彼は私の誤魔化しに然程関心を持たず、かたつむりとの
戯れに心を傾けていた。そう言う所は幾ら夜の表情が艶を
帯びていても子供だな、と思う。だからこそ紫陽花にも準
えたくなるのだ。
 「貴方もこちらに来れば?」
 「梅雨に濡れる趣味は無いな」
 「人目がないからいいじゃない」
 そう声をかけてくる彼は素肌に雨具だけを羽織っている。
塀に囲まれた庭先だからこそ出来得る格好だ。
 「悪い子だな」
 「こう言う遊びの方が好みでしょ?」
 「悪くはないな」
 そう。誘ってくれているのだからそれに乗らないのは失
礼に当たるだろう。
 私が庭に足をつけたと同時に、彼は雨具を躯から滑り落
としていた。言葉だけではなく、体でも誘っていたのだと
証明する様に。
 かたつむりは恥じらいを感じて退散したらしい。

朝から何書いてるんだか。
では次のお題。

バーゲン・人ごみ・電車

でお願いします。
 お題、バーゲン・人ごみ・電車

 さわっ、さわっ、さわっ

 うわっ、痴漢だよ。

 俺って男なのに女と間違える変態がいるんだ。

 うわっ、ズボンに手を入れやがった!

 ガタン、ガタン、ガタン

 電車の揺れに合わせて揉んで来る。

 人ごみで逃げることもできない。

「俺、男だよ」

 言ってやった。

「知ってるよ、君の男の子を触ってるのに分からないわけないじゃないか」

 さわっ、さわっ、さわっ

「大声出すぞ、そしたら捕まるんだぞ」

 ぐにゅっとアソコを握るてが生温かくて気持ち悪い。

「捕まらないよ、今日はバーゲンなんだから」

 男はそう言いながら滅多に見ない二千円札と五円玉を差し出した。

「シャツに書いてある値段で良いんだよね?」

 気がつくと乗っている女の人達の服には5万円とか10万円とか書いてある。

「優しくしてあげるからね」

 そう言って男は笑った。

 次の御題、スカート、弟、お灸
お題:スカート、弟、お灸

 「兄ちゃんの卑怯者」
 「今日耳日曜」
 「スカート穿いて着てって言ったじゃん」
 「だから穿いてる」
 「キュロットスカートでしょ、それ」
 「スカートはスカート」
 弟の抗議を一々聞いてたら幾らなんでもやってられない。
兄と出かける際にスカート姿をせがむ弟…悪い気がしない
のは認める。そう言う仲でも在るからああ言う気分になる
のも判る。でも、俺にだってそれなりの恥じらいってもんは
ある。去年なら普通のスカートでも良かったけどさ。男に
なるってのもこういう時一寸辛いかな。
 「首筋、誰の?」
 「へ?」
 「首筋の赤いの。僕じゃないなら、誰?」
 「あー、これな」
 目敏く見つけやがった。と言っても灸の痕をキスマークと
間違えてる様じゃまだまだかもね。こう言う部分でも鍛えて
おくべきかな。大人にしてやった兄としては。
 とりあえず、今は嫉妬の味を先に教えといてやろうか。

次のお題;七夕・かき氷・浴衣 でお願いします。
すみません。待ちきれず連投します。

『七夕・かき氷・浴衣』
○●○
 二人共ただ黙ってかき氷の山を崩していた。
一言も交わさず。視線さえも交わさず。浴衣が
しっとりと汗ばんでも、お互い、何を気遣う事
も無く。
 山を崩し終えた輝はしばし氷の器を見つめ、
意を決した様に捧げ持ち口元に運んだ。抑えた
息遣いと共に動く輝の喉元を、一志はそっと
横目で見ていた。
 たん、と音立てて器を置いた輝の目は先程
からの懸案に対する決意で燃えている。その
目の色を見て、一志は嘆息と共に諦めを軽く
吐き出した。

 「歪んでる。書き直し」
 「いーじゃんよ、これっくらい」
 「砂舞先生が許しても僕が許さない」
 一志は心底輝の誘いに乗ってお泊りにきた
事を後悔していた。布団の上の事だけでの
お誘いと思っていたのに何で今自分は輝に
怒られながら七夕の短冊を書いているのか。
答えは簡単。輝は習字の段持ちで一志は字が
下手だからだ。
 「二人の願い事を書くんだから、変な字で
書かないでよね」
 頬に熱い感触。これって御褒美だろうか。
○●○
次のお題;プール・フランクフルト・体操
でお願いします。
 お題:プール・フランクフルト・体操

「フランクフルトって街の名前なんだよ、そこで発明されたからフランクフルト」

 そんな子供の声が聞こえる。

「じゃあ、ソーセージはソーセージって街で発明されたの?」

 問い返すさっきよりは幼い声。

 きっと兄弟なのだろう。

 昨日、プール開きがあったばかりの市民プール。

 平日なのに夕方には子供の群れが押し寄せている。

 まだ、蝉は鳴いていない。

 アイスキャンディを舐めたくなる暑さでもないしタコ焼きを食べたくなる寒さでもない。

 何処かにフランクフルトの屋台でもあったのかな?

 フェンス越しに声の主を探してみた。

 ぷっ。

 俺は心の中で少し笑った。

 紺色の水着越しに兄がソーセージで弟がフランクフルトなのが分かってしまったから。

※捻りが足りない・・・

 次のお題
 太陽、川遊び、触手
お題:太陽、川遊び、触手
○●○
 川遊びをしていて、下半身の異様な感触に
気付く。這い回る様な、其れで居て時折吸い
付く様な、フィクションで良くある触手の様
な、と言えばかなりはっきり想像できると思
う。
 息が荒くなる。浅ましい。こう言う感触で
さえ快感に結び付けてしまう浅ましい体。抗
えない心。息が浅く、速くなっているのが判
る。駄目だ。こんな場所で快楽に溺れては。
 「だ、駄目」
 思いとは裏腹に弱々しい声でしか出せない
抗議。
 「た…太陽がみて…る…」
 こう言う台詞だけは口にすまいと思ってい
た。こう言う誘う様に浅ましい台詞なぞ。で
も、こう言う台詞を唇に乗せる事さえ、今の
自分には快感なのだ。
 上半身を岸に横たえ、下半身を快楽に委ね、
そして空白暗転。満足の溜息と共にカーテン。

 「実験」は9割方成功した、と思う。蛸を
ベースに「製造」した自涜補助生物。其の動
作は僕の体を以ってかなり良好と言う事が判
った。安全性もOKだろう。後は需要があるか
どうかだが…それも多分OK。
○●○
かなりストレートに行ってしまったかも。

次のお題
 スイカ・褌・砂浜
スイカ・褌・砂浜

 僕は砂浜で砂に埋めてもらってまったりと昼寝をしていた。

 今日は遠泳合宿の3日目。

 待望の自由時間。

 散々に泳がされたのにまだ泳いでいるクラスメートが信じられない。

 日焼けするのも嫌なんだよな。

 通称、Tバック焼けって呼ばれる褌特有の焼け方になるから。

「スイカ割りしようよ!」

 完璧に眠っていた僕は起こされた。

 砂を払いのけて起き上がる。

 途端に女子の悲鳴。

 やられた!

 褌はパンツと違って足を通さなくても脱がすことができる。

 慣れてくるとパンツを脱がなくても締めたり外したりできるぐらいだから。

 誰かが砂に手を突っ込んで脱がせてたんだ。

 頭に来た僕はクラスの連中を追い回して褌を脱がしまくった。

 うん、結果としてはよかったと思うよ。

 うちのクラスはあの屈辱的なTバック焼けにならなかったんだから。

 素っ裸で海岸に立たされたからね。

 並んで立たされてる写真がネットに流出して問題になったのはそれから1週間程先の話。

※あああ、またしても何の捻りも無い、萌え優先な話。

 ネコミミ、剃毛、初恋。

 乱入者希望。
乱入、心よりお待ちします。
とりあえず待ちきれぬので一篇。
☆★☆
 街角に立っていた男に一目惚れをした。
多分12回目の初恋だ。今回の奴は今までの
奴と違い相当に自覚症状がきつい。何しろ
普通では有り得ないであろう僕のストライ
クゾーンを見事に突かれてしまったからだ。
 筋骨隆々な体に作務衣を纏い、そしてネ
コミミの被り物をして街角で漫談をする男
なんてそうそうは居ない。何かの罰ゲーム
と言うなら多分世間も納得するのだろうが、
彼の眼は歓喜に萌えていた。そう。彼は本
気だ。
 立ち去りかねている僕の耳元に、囁き声
が滑り込んだ。
 『貴方も私と共に進みませんか?』
 ハッとなって目の前の男を改めて観る。
声の主は間違いなく彼だ。腹話術か。その
眼差しは明らかに僕に語りかけていた。
 『剃毛の必要はありますがね』
剃毛、と聞いた途端に心は揺らぐ。確かに
あの被り物をする為には髪は邪魔だ。そし
て、筋肉を美しく観せる為には不要な毛は
無い方が良い。いや、全てを美しく観せる
為には…。

 そして翌朝、僕と彼は連れ立って街角に
立っていた。勿論頭にはネコミミの被り物。
そして、身に纏うのは晒し木綿の六尺一本。
☆★☆
乱入者、切実に希望します。

次のお題は
神木隆之介・プリン・海
神木隆之介・プリン・海

 風呂上り。

 兄ちゃんは僕が楽しみにしていたプリンを勝手に食べていた。

「あ〜っ、それ僕の!!」

 飛び蹴りっ。

 御馴染みの乱闘が始まる。

「先に上がるから何かと思ったらそーいうことか〜っ!」

「1個しかねえんだから仕方ねえだろうが!!」

 お互いにフルチンでの大喧嘩。

 テレビでは神木隆之介くんの主演映画の宣伝番組をやっている。
 クラスで仲良しの子にちょっと似ててちょっとだけファン。
 お風呂から出たら見ようと思ってのに、今はそれどころじゃない。

 そしてやっぱりお母さんに怒られた。

「外から丸見えなんだから恥ずかしいでしょ!」

「恥ずかしくないもん」

「うん、男の子だから少しぐらい」

 お母さんは悪戯っぽく笑いながら言った。

「次の日曜日に海に連れっててあげようと思ったんだけどその格好で泳いでね」

 僕と兄ちゃんは必死に謝って許してもらったんだけど・・・

 ねえ、お母さん、やっぱりちょっと怒ってる?

 いくらなんでもお尻に大きく名前を書いた海パンって少し恥ずかしいよ。

 
 次のお題。

 コミケ、コスプレ、コンタクト
乱入者、切に来て下さい。
祈りを込めて。

○●○

 「怒らないで聞いてね」
 「?」
 「コンタクト、落としちゃった…」
 コンタクトを練成する為には、如何言う銘の
錬金術師のコスプレをすれば良いんだろう…。
 僕は自分より頭二つ高い甲冑に身を包んだ弟
を見上げて、情けなく微笑んだ。

 僕等の保護者で在る所の「ピナコばっちゃん」
と「ホーエンハイム」は百戦錬磨だからコミケ
の人波なんて物ともしないで居られるんだろう
けど、其の二人の精々三分の一しか人生経験の
無い僕等に同じタフさを求められてもそれは無
理だと思う。現実の僕等は錬金術を会得する所
か熱中症をどうやったら軽く済ませる事が出来
るかと考えるのが精々なのだ。その上「アル」
がコンタクトを落とすなんて…踏んだり蹴った
りだ。
 「兄さん、笑顔笑顔」
 「お前、目…」
 「眼鏡持って来てたの忘れてた」
 思わず安堵の溜息を漏らす僕。でも、容赦
ない次の一言。
 「鎧の下は、眼鏡とパンツだけだから」

○●○

後の展開はご想像にお任せします。

次のお題は「バナナ/タラコ/盆」で。
おはつです。思いもよらず、長くなってしまいました・・・;;

+++

 「ねぇ、兄ちゃん。お盆だからって・・・」
僕は真っ白い浴衣を羽織りながら、ガタガタと震える2歳年下の弟の方を見た
 「お盆だからって?」
 くすりと笑っていってやった。きっと恐いから震えているんだろうな
「肝試しっていうのは安直すぎないかなぁ?」
 子供会主催肝試し大会
 事前にくじ引きで脅かすメンバーを決めていた
 僕はこのとおり脅かす役、弟は驚かされる方になったみたいで
 さっきからぶつぶつと言ってくる
「はいはい、僕は先に行ってるからね。きちんと参加するんだよ。」
 僕がきっと脅かされる方だったなら、弟と同じように怖がっていただろうけど、怖い事なんて無い、なんせ僕は脅かす方なんだから
 ルンルン気分で夜道を歩いていると
ーズルッ
「わぁぁ!!いったぁ・・・」
 だ、誰だよ、こんなとこにバナナの皮捨てたやつは!!
 きょろきょろと周りを見渡すと、僕と同じ白い浴衣を来た一人の少年がケラケラと笑っていた
「・・・君がこれ捨てたの?」
 腹がたったけど、ここは気持ちを抑えて・・・
 だって、あんまりすぐ怒ると、母さんが『大人は少々の事じゃ怒らないものなのよ』って僕を子供扱いするから
「そうだよ、お前の転け方・・・面白かったな」
 そう言って又笑った
 むうぅ!!こいつムカつくな!!
 そう思って、そいつを睨んでやったら、そいつはきょとんとした顔で僕を見て、すっと手を頬に当てようと
「・・・っ?!」
「あ、やっぱそっか」
 頬に手が当たった、というか突き抜けた・・・
「俺と同じ格好してるから、同じなのかと思ったけど・・・お前生きてるんだな」
 そいつはそう言うと少し悲しそうな顔をした
「・・・あ、あの」
 ふわぁっと浮かび上がり木の枝の上にそいつは座った
「何だ?」
あれれ?僕、お化けは恐いはずなんだけど
「きみ、寂しいの?僕で良かったら一緒・・・」
 そいつは目を見開いて吃驚した顔をした後
 とっても嬉しそうな顔をした。・・・だけど
「ばーか!!寂しくなんか無いんだよ!!早くどっか行っちまえよ!」
 って言った後、舌を出しながらべーってされた
 そんな顔でそんな事言われても信用できるはすないよ
「・・・でも!!」
「おーい!!お兄ちゃん、そんなとこで何やってるのー!!早くしないと始まっちゃうよー!!」
 大きな声で叫びながら、弟がこっちに走りよってきた
「あっ!?」
 僕が木の上を見上げたらそいつは後ろを向いて、他の木に移ろうとしていた
「待って!!君の好きなもの教えてよ!!」
 ぴたりと動きを止めて、訳が分からないといった顔でそいつは僕を見た
「来年はいっしょに遊ぼう?君の好きなもの持ってくるから!!
 ふんっ、と鼻で笑うような声が聞こえた
「・・・俺の好きなものか・・・絶対に笑うなよ?」
 僕はこくりと頷いた
「・・・タラコ」
 そういって恥ずかしそうな表情をしたそいつの顔は、まるで明太子のように真っ赤だった
「わかった。じゃあ、また来年ね。約束だよ」
「あぁ、約束だ」
 ぱたぱたと弟の足音が近づいてきた
 もう一度木を見上げるともうそこには彼の姿は無く
 足下にはバナナの皮が落ちていた
「・・・約束だよ。」

+++

綺麗にまとめられた・・・かな?オチが付けれない状況になったので、なんだかちょっとシリアスになってしまいました(;◎_◎)
まじで、長くてすいません。
えっと、次のお題は
「すいか/夏風邪/制服」
「すいか/夏風邪/制服」

 暑い。

 世間じゃクールビズが流行りだけどうちの学校は相変わらずの暑苦しい制服。
 中学や高校だって夏には上着を脱いでワイシャツ姿だってのに小学校の癖にブレザーに蝶ネクタイじゃない普通のネクタイ。下だけは股下の短いパンツが見えそうな半ズボンってのが笑える。
 なんでもかんでも『伝統』って言葉で片付けるのはやめてもらいたい。

 うちは小さな私立の小学校。
 幼稚舎から高等部まで備えた総合学校なんだけど上に大学が無いから入学希望者の数は減ってるって聞いた。
 汗だくで歩く僕の横を白いワイシャツに黒い学生ズボンという普通の制服の中等部が自転車で通り過ぎる。
 いいなあ、初等部だけが普通じゃないんだよなこの学校って。

 今日はすいか割り大会。
 これも『伝統』の行事。
 そんなことの為に夏休みに登校日を設定するんだもんなあ。
 しかもプールサイドで実施っては何を考えてるんだと毎年思う。
 まあ、遠泳大会の時みたいに褌姿を笑われないからいいんだけどさ。

 夏休みに海に泳ぎに行った連中はお尻が焼けてなくて白いから目立つ。
 それを羨ましがってからかうのも何となく続いている『伝統』行事。
 学校のプールばっかり使ってるとTバックみたいな焼け方になっちゃうんだ。
 だからお父さんに連れられてのスーパー銭湯じゃじろじろ見られて恥ずかしかった。

 くしゅっ。

 ちょっと夏風邪みたい。
 でも先生に正直に言ったら保健室直行の刑に処せられる。
 保健室にも嫌な『伝統』があって白い検査着1枚にされて座薬を入れられるんだ。

 *****

 夏風邪は馬鹿が引くって言うよね?

 すいか割りなんか成績にも出席日数にも関係無いんだから休んじゃえばよかったんだ。

 先生、ケータイの持ち込みは『伝統』に反しないんですか?
 うちの親は放任主義で心配なんかしないから治療の様子を写メールしなくらなくてもいいです。
 お母さんって面白がってメールを回しちゃうような人なんだから。

 次回の御題。
 
 年下の従兄弟、ひと夏の体験、ファーストキス
ども、この間コミュ参加させていただいたRYOと申します。
ちょっと長くなっちゃったかな(汗)

お題
「年下の従兄弟」「ひと夏の体験」「ファーストキス」

 夏休み。
 世間一般の学生が青春を謳歌してるってこの時期に何故か俺は家にいる。
 大人の事情ってやつで年下の従兄弟が2週間ほど「お泊り」に来るせいだ。
 まぁ、植物学者の親父の都合で片田舎にいるせいで特別どこかに遊びに行くってことは無理な訳だが・・・。

 「…………はじめまして、明人(あきと)です」
 伯母さんの後ろで隠れるようにこっちを伺うその少年は消え入るような声で挨拶をし小さくお辞儀をする。
 見た感じ小学校低学年ってとこだろうか?その髪はサラサラで「天使の輪」が見える。色は白くその肌はまだ毛深くなく、まるで陶器の表面のようにキレイだ。まだ状況に慣れないせいかその表情は硬く不安そうだが、大きな瞳にふさふさの睫毛はとても可愛らしい。男の子なのに「カワイイ」と思ったのは初めてだ。

 「じゃあ、健ちゃんよろしくね。ウチは共働きであまり構ってあげられないのよ。弟だと思って可愛がってあげて」
 「え?あ、はい」
 明人に見とれていた俺は伯母さんの言葉でふと我にかえる。
 伯母さんは持ってきた荷物を置き後ろに隠れている明人を俺の前に押し出す。
 「はじめまして。俺は健。一応、従兄弟ってことらしいから………。よろしくね」
 そう言って差し出した俺の手をおずおずと握る明人の手は緊張して握り締めていたのがやや汗ばんでいた。そして、上目遣いに俺を見るその瞳には期待と不安が入り混じっているのが見て取れる。

 「じゃ、伯母さん、義姉さんにご挨拶してくるから早速だけどお願いね」
 そう言うと伯母さんは奥にいる俺の母親のところへ向かう。部屋には俺と明人がいまだに手を握ったまま取り残されていた。


 伯母さんが帰った後、夏休みの宿題も終わっていた俺は毎日のように明人を連れ出しまるで自分も小学生に戻ったかのように遊びまくった。

 昆虫採集・川遊び・花火・夏祭り………思いつく限り遊びに明人を連れ出す。最初は硬かった明人の表情も日を追うにつれ明るくなる。その白かった肌も日に焼けて健康的な小麦色だ。ただ、時間が経つにつれ明人との別れも近づいてくる。そのことだけが俺を憂鬱にさせる。

 思えば一人っ子で親父の都合で転校を繰り返した俺もそれほど両親に構ってもらった記憶がない。おかげで家事全般こなせるようになったけど、一人で食べる食事のなんとつまらないことか。兄弟がいればこんな気持ちにもならなかったんだろうか?
 一人でいることに慣れた俺に突然訪れたこの幸せなときを手放したくない。気づけばそう思っている自分がいた。


 リィーン、リィーン

 スズムシの音が響く夜。蚊帳の中で寝る俺は隣にいる明人が明日帰ってしまうと思うとなかなか寝付けなかった。
 「…………健兄ちゃん、起きてる?」
 近所のガキどもが使う俺の呼び方を明人が使い始めたのはいつからだっただろう?
 「ん?どうした明人。眠れないのか?」
 「…………あした、お別れだから。いろいろお話したくて」
 そう言った明人の声は最近見せないほどか細く弱々しい。そう、まるでここに来た初日のようだ。
 「あのね。ボク、小学校でいじめられてたの。だからお母さんが心配してここに連れてきてくれたんだ」
 初めて聞く明人の告白に俺はなんて声をかけてやればいいのかわからない。
 「はじめはスゴク不安だったんだよ。だけど健兄ちゃんがスゴク優しくしてくれて、まるで本当のお兄ちゃんみたいで、ボク嬉しかったんだ。だけど、………もうお別れなんだよね」
 次第に明人の声は震えだす。必死に何かを堪えているかのようだ。それまで背中を向けていた俺はその様子にいたたまれず明人の方に向きを変えた。
 網戸にした戸から漏れ入る月明かりに照らされた明人のその瞳には今にも溢れそうな涙が光っている。

 思わず俺は…………。

 「大丈夫だから。俺はいつも明人の味方だから」
 その華奢な身体をギュッと抱き締める。なぜか溢れてくる涙を拭うこともせず俺は「大丈夫だから」と繰り返していた。
 「………健兄ちゃん。い、痛いよ」
 思いのほか力を入れすぎていたのか俺の腕の中で明人が身をよじる。
 「変なの。なんで健兄ちゃんが泣いてるの?」
 俺の様子がよほどいつもと違っていたのか心配そうな顔で明人が俺を見る。
 「ゴメン。俺でもわかんないや。でも泣きそうな明人見てると俺も泣いちゃいそうになるんだ」
 俺にもわからない感情。あらためて俺は明人にどれだけ救われていたのかを自覚する。
 「健兄ちゃん、目をつぶって」
 「え?」
 突然の明人のお願いに訳もわからず俺は目をつぶる。

 ………………………………? ………………………!!!!!!!!!

 暗闇の中、事態を認識したのは既にことが終わった後だった。
 「あ、明人!い、今、なにを!?」
 「………好きだから。健兄ちゃんのこと大好きだから」
 俺と違って落ち着き払った声で明人は言う。
 「だ、だからって!お前、意味わかってんのか?あとで絶対後悔するぞ!」
 「ちゃんとわかってるよ!!テレビで好きな人同士はキスするって、言ってたもん。ボクは健兄ちゃんのこと好きだよ。健兄ちゃんはボクのこと嫌いなの?」
 「そ、そんなことはない!お、俺だって明人のこと………す、好きだよ」
 俺の言葉を聞いた途端、明人の顔は月明かりなんて比較にならないほど明るくなる。
 多分、俺の顔は真っ赤だろう。このときばかりは夜の暗さをありがたく思った。
 「………、明日早いんだから、もう寝ろ」
 「うん、オヤスミ」


 翌日、伯母が明人を迎えに来た。来たときは逆で俺の後ろに明人が隠れる。
 「まぁまぁ、すっかり本当の兄弟みたいね」
 いつまでも明人が俺の後ろに隠れているので仕方なく俺は明人を伯母さんの前に押し出す。
 渋々、明人は伯母さんと手をつなぐ。
 「なにかあったら、電話しろよ」
 「ウン!!」
 そこには来た頃とは違う明るい表情で頷く明人がいて、夏の日差しに照らされたその小麦色の肌は俺には一層まぶしく見える。
 
 「またな」
 「ウン、またね」
 さよならは言わない。お互いそれ以外には何も言わなかったが、その思いは一緒だと確信できる。
 無言で再会を誓った俺は、伯母さんに連れられた明人をその姿が小さな点になって見えなくなるまで、ずっと見続けていた。

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なんか、スゲー緊張しますね。
もうちょっと遊んでるところを書きたかったんですけど
それやると長くなりそうだったので割愛しました。
生ぬるい目で見ていただければ……(汗)

次回のお題
幼馴染 喧嘩 誕生日 <べたですね、すいませんw
お題:幼馴染 喧嘩 誕生日
◎ 
 選りにもよって想い人と誕生日に喧嘩する、
と言うのは劣悪な状況だと思う。少なくとも
謝る為の口実を端から一つ失っているのだか
ら相当に分が悪い事は確かだ。
 しかも性質が悪い事にこの想い人は僕の幼
馴染であり、更に言えば血縁でもある。つま
り手の内は九割九分九厘読まれていて在り来
りな謝り方では喝破されてしまうだろう事は
容易に予測できる。
「ど、どおしよう」
 などと鏡の前で狼狽えた所で明答が浮かぶ
訳も無く、ただ冷や汗で服が濡れていくだけ。
考えあぐねた挙句、一番シンプルな方法を採
る事にした。

 「メール添付にしようかとも思ったけどさ。
多分メールボックスに余裕がないだろうな、
と」
 PCの画面には、確り赤ペンの入った僕の手
紙の画像が映っている。意地悪な笑いに意趣
返しかよ、と上目で睨む。喧嘩の原因は確か
にメールだけどさ。
 「メール添付にしたら、歯止めが利かなく
なりそうだったしね」
 そして、耳に暖か味と湿り気。
◎
久々で勝手が狂いましたか(苦笑)

次回のお題:梨 遠足 ナイフ
でよろしくお願いします。
お題:梨・遠足・ナイフ

良く晴れ渡った空の下、草原に楽しげな声がさざめきとなって広がっていく。

秋晴れの都外の山野には、季節柄か、あちこちの学校から遠足に訪れえたと思われる学生服の姿が散っていた。
丁度、昼を過ぎた頃合なのか、学生たちは引率の教師の手から離れ、シートを広げた上でくつろいだり、もしくは草原を駆け回って食事のエネルギーを早速発散しているグループもあった。

「たく、この年になって遠足もねーよな」
草原の片隅、他の学生グループとは少し距離を置いた木陰に青いシートを広げ、良守はブツブツとこぼした。
胡坐をかいた足元には、彼の父親謹製の弁当が既に空になって重箱の底を覗かせている。
「……ワリとハシャいでやがったくせに」
ぼそっと、良守の隣に座るもう一人の少年−限は呟いた。
「あぁ?なんか言ったか!?」
キッと眦を決して限を睨む良守に、限はそっぽを向いて手をパタパタとおざなりに振った。
「……別に。何も言ってねぇ」
明後日を向いてそうとぼける限に、下唇を突き出して不審そうな目を向けていた良守だったが、ややあって疑念が晴れたのかもともとそう気にもしていなかったのか笑顔になると、傍らのリュックに手を突っ込んだ。
「さて、と。んじゃ父さんの弁当も片付いたトコロで、デザートと行こうぜ♪」
そう言って、良守はリュックから瑞々しい梨と、布に包まれたナイフを取り出して、器用に向き始める。
「マメなヤツ」
「んだよ、ちょーど時期じゃん。折角こういう場所に来たんだしよー、楽しむトコは楽しんどかないとな」
言いながら、シャリシャリと皮を剥く良守の足元に、綺麗に一本に繋がった皮がトグロを巻いていく。
「オマエの事だから、てっきり洋菓子系でも繰り出してくるかと思ったんだがな」
「んだよ、そっちのが食いたかったのか?」
「…………別に」
「ま、タルトとかにしてもウマイと思うけどさ。やっぱ季節モノだし、遠足って言ったらこうじゃねぇ?」
「……」
「そっちは、また作って持っててやるよ」
限に対し、ニッコリ笑ってそう請け負う良守。自分の菓子を食べて貰えるのが嬉しくて仕方ない笑顔だ。
そんな良守の笑顔に、少しまぶしそうな顔になると限は目線をそらした。
「……別に食いてぇとか、言ってねぇよ」
「なにぉうっ!!」
目線をそらしたまま、どこか不貞腐れたかの様な事を言う限。そんな限に憤った良守が声を上げる。
「テメェ、俺の……っつぅ!」
パタタ……
怒鳴った拍子に手元が狂ったのか、梨の皮を剥いていたナイフが良守の指先を浅く切り裂き、ブルーシートの上に赤い血の雫が点々と散る。
「いってー。限、オマエが……」
切った指を見つめて、モンクを言いかけた良守の言葉が止まる。
「あ……」
血を滴らせる良守の指を限が素早く掴むと、己の口に含んだからだった。
チュッ
限の口に含まれた指先から、傷口を吸う音が微かに聞こえる。
その音に硬直した良守の顔は、みるみる赤くなっていった。
ほとんど無意識に良守の傷を吸っていた限は、急に静かになった良守を見上げる。
目線を上げて見た良守は、既に首まで真っ赤になっており、喘ぐ様に口をパクパクさせている。
なんの気なしにとった、自分の行動を今更自覚した限は、釣られる様に赤くなってしまった。
「な……な……なん」
硬直から回復したのか、回らぬ舌でブルブルと震えながら良守が声を漏らす。
「なにしやがんだーーー!!」
ドコォッ
直後、限の体の下から垂直に打ち上がった透明な直方体に吹き飛ばされて、限の体が高々と良く晴れた空に舞う。

割りと平和な秋晴れの昼下がりであった。


えっと、はじめましてついでに書いてみました。
オリジナルじゃなくて版権モノですがー。なんとなく、パッと思いついたので。
次のお題は・・・、雨・コーヒー・無精髭でお願いします。
 雨・コーヒー・無精髭


 突然の雨。

 店の扉を乱暴にカラコロと鳴らして飛び込んできたのは客じゃないガキ。

「ひゃあ、パンツまでびしょびしょだよ」

 俺はタオルを放り投げる。

「濡れたままでその辺を歩き回るな」

「秀ちゃん、これフキン。それも使用済みの」

 俺は洗濯籠の中のフキンを追加して投げつける。

「イヤなら出てけ・・・って服を脱ぐんじゃない!」

「予備のパンツ持ってない?」

「あるわけねえだろ!あーあ、客が来たらどうすんだよ、素っ裸のガキなんか」

 ロッカーからワイシャツとズボンを取り出してきて投げる。

「パンツは無しで我慢してろ」

「秀ちゃん、その何でも放り投げる癖やめた方がいいよ」

「・・・熱いコーヒーも投げてやろうか?」

 この生意気なクソガキは俺の義理の弟、つまりは嫁さんの弟。
 もっとも嫁さんは別の男と逃げちまってガキだけが残った。

 じっ。

「客商売なんだから不精髭は剃れっていつも言ってるのに」

「傘貸してやるからさっさ帰れ」

「まだ、コーヒー飲んでるんだもん」

 カランコロン。

 客だ。

 住宅街の真ん中にある喫茶店だから雨の日は滅多に客が入らないのに。

 げっ。

「この店を溜まり場にするんじゃないって言ってあるだろうが!!」

 何人ものガキで銭湯の脱衣場のような有様になった店内を眺めながら俺は考えていた。

 次の結婚相手は妹のいる奴にしよう。

 お兄ちゃん、お兄ちゃんって呼ばれてもちっとも嬉しくない!

 ちなみに俺の義理の弟は12人いたりするのだ。



 流行ってない喫茶店でどうやって12人もの弟を養っているのかは考えないように(笑)
 
 次のお題。
 銭湯・アマガエル・PHS
保守と筆慣らしをかねて。
お題:銭湯・アマガエル・PHS
○●○
 アマガエルが鳴いているのかと思ったら、
それは彼のPHSの着信音だった。
 「紛らわしいな、もぉ」
 「失敬失敬。洒落から思いついたもんで」
 確かに苗字から彼の渾名は「一茶」と言う
事に落ち着いているので洒落になっていると
言えばなっている。だからと言って其処まで
洒落のめす事は無いだろうに。
 「で、誰から?」
 「ん?別に」
 PHSをちらと一瞥して無造作に脱衣棚に放
り込み、鍵をかける。二人して連れ立って銭
湯にくるのは欠かせぬ日課。彼の部屋にも僕
の部屋にも風呂はある。だから凡そ不都合は
無いのだが日課としての入浴は銭湯で行う事
にしている。
 「怪しいなァ」
 「だから何でもないって。何かあった方が
良いの?」
 「…良くないです」
 遣り取りしてから我に帰る。一応ご近所に
は配慮しないと。公認して貰っているとは言
え。
 「尋問の続きは、俺んちの風呂で」
 さらりと、耳朶を噛まれた。
○●○
良くある馬鹿ップルの一瞬かと。

次のお題は、

居眠り・写真・悪戯

でお願い致します。
漢字から平仮名に開くのもOKと言う事で。
校舎に夕日が差し込む
そんな中教室に一人、眠りに微睡んでいる少年

階段を駆け上がってくる音
土と汗の匂いがする少年は思い切りドアを開けた
「おーい!!帰るぞ・・・っと・・・」
大声を出して叫んだが声をかけた相手が寝ていることに気付き慌てて口を押さえた

「・・・珍しいな、こんなとこで寝るなんて」
寝てる少年の前の席に座りぼけっとその顔を見つめた
(口は悪いけど顔はかっこいいんだよな)

そんなことを思いながら
ふと、足下に眼を落とすとマジックが落ちていた
(・・・そうだ!!)
少年の額にちょっとした悪戯をする
「おまえは俺のモノ」
気付いたときの少年の反応を予想すると笑みが浮かんでくる










「おい、起きろ!!馬鹿!おまえまで寝てどうする?」

うっすらと眼を開けるとそこには先ほどまで自分の目の前で寝ていた少年が居る
どうやら自分が居眠りしてしまったらしい・・・

「起きろっつーの!!」
「いたた!!」
耳を容赦なく引っ張られ起こされる

目の前の少年の額には先ほどしたはずの悪戯の後はなく・・・
「あれ?おまえ・・・あれ?」
少年はにやりと意地の悪い笑みをし「あぁ、これか?」というような仕草で前髪を掻き上げた
「水性マジックだから直ぐに流せば後にはならないさ、ちなみにソレは油性だから」
少年の指先は自分の額に向いている
・・・嫌な予感がする

窓ガラスに移った自分の額には
「あぁーー!!」
『こいつは俺のペット』と書いてある

(ちくしょう、やられた)

「ほれ。こっち向け」
「あ?」
フラッシュがパチリと音を立てた
すぐ後にガシャッと言う音を立てて写真が出てくる
「コレで良し。返して欲しかったら言う事聞けよ。ペットちゃんv」
ぴらぴらと写真を振りながらそいつは歩いて行った

「・・・ま、待てよ!!」
「いちおう、おまえの言い分も聞いてやるよ。なんせ、俺はおまえのモノだからな」
からかうようにそう言った少年と追いかけている少年の頬は夕日のせいか、紅く染まっていた。


次のお題は「豆腐・鼻血・紅葉」
でお願いしますv
 
お題:豆腐・鼻血・紅葉
○●○
 「それは幾ら何でも反則だと思いますよ」
 首筋に水平チョップを連打しながら相手に
切り出してみる。
 「そうは言っても、対抗策ってこれしか思
いつかないしね」
 微妙な体勢を崩さずに応答する相手。
 お困りなのは判るんですけどね、店長。い
きなり呼びつけられて朝っぱらから豆腐の男
体盛りをみせられるこっちの身にもなって下
さいよ。
 「いい鼻血出してるね。紅葉豆腐とでも洒
落込んでみる?」
 誘ってるんですか?からかってるんですか?
男子中学生が中年男をこう言う手段で翻弄す
るなんざ趣味が悪い。そうまでされちゃ先代
店長への義理立てを忘れたくなるじゃありま
せんか。
 「いっそ、次郎さんも一肌脱ぐ?」
 判ってて言ってます?
 「豆腐屋ジョニーと張り合いたいのもある
けどさ…判らない振りしてるの?」
 判ってますよ、疾うの昔に。

 野郎二人が互いの体に豆腐をなすり付けて
何遣ってるんだか。惚れた挙句の馬鹿騒ぎ。
○●○
参照URL
三和豆友食品 http://www.sanwatouyu.co.jp/
○●○
えらく奇妙な方向に行った様な。
次のお題は

芋・長袖・靴

でお願いします。
 お題「芋・長袖・靴」

 俺の頭の上にじゃりじゃりとした靴の重みが加わる。
 
「こら、亮平、人を足蹴にするんじゃない!」

 珍しく上の方から声がする。

「だって、兄ちゃんの頭が下にあったから」

 そこは土手のようになっていて俺の頭が丁度、亮平の立っている地面と同じ高さに位置している。
 身長130センチの亮平。
 身長180センチの俺。
 これで同じ14歳だとは誰も思わないだろう。
 幼馴染でずっとつるんでるけど亮平はずっとふざけて俺を兄ちゃんなんて呼ぶし。
 
 ひょい。

 俺は頭を下げる。

「うわっ!」

 途端にガキが滑り落ちてくる。
 肩車して受け止める。
 チビの癖に意外とすらりとした足が頬に触れる。
 
 どきっ。

「なんで山に来るのに半ズボンなんだよっ!蚊に刺されまくりてえのかよ」

 それが似合っているからガキは困る。

「ちゃんと上は長袖のセーターを着てるし電子蚊取りも持ってる」

 しかも袖の先が余ってる。

 むにゅっ。

 首筋に何かが触れる。
 軟らかかったものが少し硬くなった気がする。
 
 ……この芋みたいなもんだけは俺の方が小さいんだよなあ。
 
 次のお題
 お尻ペンペン・くすぐり地獄・染み付きブリーフ
(自分が書かないと思って無理難題)
お題を如何に料理するのかも楽しみの一つです。
お題:お尻ペンペン・くすぐり地獄・染み付きブリーフ
○●○
 盛大に呆れている周囲の気配を肌で感じる。
そりゃそうだろう。CDのプロモーション衣装が
染み付きブリーフだなんて。しかも宣伝するのは
落語のCDなのだ。題して「くすぐり地獄」。古今
東西のクスグリばかりを集めたと言う真っ当な
落語ファンからは大いにお叱りを受けそうな代
物。それをこう言う衣装で売ろうと言うのだから
正気の沙汰ではない。しかも衣装を身につけて
いるのは当代の人気子役君なのだ。はっきり言
って変態の発想だね、こりゃ。
 「本当に良いんだね?」
 今更の様に念を押す。
 「遣っちゃいましょ、思い切って」
 答えたのは子役君。そう。この衣装発案をした
のは周囲の大人ではなく、実は彼。寧ろ周囲の
大人は泣いて止めた。でも、彼はじわじわと堀を
埋めてゆき、今日に至ったのである。オレも埋め
られた堀の一つ。
 「しくじらないで下さいね」
 「…俺もプロだからね。信じなさい」
 「しくじったら、判ってますよね?」
 妖しい笑いが近付いてくる。
 「お尻ペンペンは、後でじっくり」
 先行きの恐ろしい子だ。
○●○
まあ、ショタオネならぬショタオヂと言うのも
ありではないかと。

次のお題:
ジャム・バター・胡瓜
でお願いします。
新規乱入者の参加を願い連投します。
お題の調理はご自由に。

「ジャム・バター・胡瓜」

○●○
 バタートーストに薄切りの胡瓜を並べて
ハムエッグを載せる。ブルーベリージャム
は焦げ目をつけたマフィンにたっぷりと載
せて。
 そう言う平凡な朝食なのだから、盛り付
ける器だって平凡にして欲しい。男の腹筋
が器の朝食風景って、どーよ?
 「そう言う仕込みやって、楽しい?」
 「うん!」
 こう言う快楽に対しては非常に忠実なん
だよね、うちの相方は。快楽の為なら自身
の開発も面倒臭がらないし。その辺は嬉し
いんだけど…現状が変に進化したら其れは
其れで困る。例えば牛乳の容器が紙パック
から彼の肉体の一部使用に進化してしまう
とかね。それをやりかねない人だから怖い
んだな。
 「あんた相手に恥らっても仕方ないでし
ょ?」
 あっさり言ってくれるよねぇ。お言葉通
りなんだけどさ。でも、恥じらいをゆっく
り開拓してゆくと言う快感を味わいたくも
あるんですよ、攻担当としては。
 でも、女王様?には逆らえませんね。
 そして僕は相方の流儀に従って口だけで
彼の臍の上のバタートーストを味わってゆ
く。彼の腹筋が滑らかに動き出した。
○●○
前菜風な話ですね。

次のお題:
メガネ・七五三・ラーメン
でお願いします。
メガネ、七五三、ラーメン
※
「あした息子が五才のお祝いなんですよ」
「あぁ、七五三か」
「和恵にも見せてやりたかったな、
翔の晴れ姿」
「そうか、あの事故から五年になるんだ」
「翔がいなかったらどうなってたか……」
「俺だって支えてやっただろ」
「はは、そうですね」
「おっ、ラーメンきたぞ」
「おいしそうだ」
「あぁ、ここのはいけるぜ」
「この時期のラーメンは最高だけど……」
「ん、」
「メガネが曇るのがどうにも……」
「あぁ、いつも食べ辛そうだな」
「僕、コンタクトにしようかな」
「やめとけ(お前の素顔は俺以外に
みせるな)」
※
ちょっと遊んでみました。
お題です。
バスケ、ビール、たぬき
「よっ、と」
??バシュ
軽快な音を立ててシュートを決めるケイ
その横顔とバスケットシューズのキュッキュッという音に酔いしれる
(バスケやってる姿に惚れたんだよな・・・)

「ビールでも飲んでんのか?」
ふと目の前に現れたケイの顔に吃驚して
作っていた昼食を落としそうになる
「の、飲んでない」
「そ、顔赤いからてっきり飲んでんのかと思った。飲んでたらわけてもらおうと思ってたのにな〜」
少し背の高いケイの頭を軽く叩く
「こら!お前は未成年だろ!」
「ちぇっ、こういうときだけ先生ヅラしちゃってさ」
ケイは、つまんね〜とかなんとか言いながら壁際に凭れ座り込んだ
「本当に、先生なんだから仕方ないだろうが」
ほら、出来たぞ。おまえの好きなメニュー。と俺はできたてで湯気の出ている器をケイの目の前に差し出した
「あ〜ぁ、早く大人になりて〜」
「いいじゃないか、子供のうちはやりたい事いっぱい出来て」
俺はケイがこのまま俺の生徒であって欲しい
卒業したら何処か遠くに行っちゃいそうだから

「そ〜だけどさ〜」
そう言ってケイは少し上を見上げ
いきなり俺に抱きついて
『早く先生と一つになりたいじゃん』
耳元でそう囁かれた
「なっ、何言って・・・!」
「俺もう限界なんだよね〜」
ニヤニヤと笑いながらケイは気持ちの悪い手つきで俺の背中をなで上げている
俺はケイの身体を押し返し、器と箸を持ってケイに改めて昼食を差し出した
「どーでもいいけど。たぬきそば、伸びるぞ」
「どーでもいいって、ひどくねぇ?!」
「いーから!さっさと、食べる!!」
俺はケイに背中を向けて自分の分をわざと大きな音を立てて蕎麦をすすった
「・・・怒ってる?」
「さぁね」
俺が思ってた以上にケイは俺の事が好きみたいで
俺が思ってた以上に俺はケイの事が好きなんだって自覚した。
心配する事なんて無かったんだ

「なぁ、今日俺のうちに来るか?」
「え?」
驚いた間抜けな顔にキスをしてやった
「お前を、大人にしてやる」
「え?それって・・・」
「そのかわり、優しくしろよ」
「もちろん」


+++++
王道で生徒と先生モノに挑戦。別に生徒と先生にしなくても良かったような。。。

次のお題
「はさみ・餡子・湿布」
 
お題:はさみ・餡子・湿布
○●○
 全く奇妙な治療法もあったもんだと思う。
施療して貰っている今でも正直言って78%は
疑っている。
 「本当にこれで治るんだよね?」
 「多分治る、と思う。爺ちゃんが法螺を吹
いてなければ」
 俺のおでこに貼り付いてるのは昆布に餡子を
塗りたくった『湿布』。そして両足親指には
はさみの持ち手が通されている。何のマジナイ
かって?恋の病に端を発する知恵熱に効くオマ
ジナイとやららしい。
 「少なくともさぁ」
 「?」
 「はさみが両手でない分ましと言えばましだ
わな」
 「折角見つけた赤い糸だもんね」
 顔を近づけるついでに相棒はおでこを一舐め。
 「甘じょっぱ!」
 「何遣ってんだよ」
 「一寸不埒な事をしたいかな、なんて」
 「俺、病人」
 「風邪も一汗かいた方が早く治るでしょ?」
 「恋の病と風邪を一緒にすんなよ」
 でも、結局負けて一つ布団の熱の中。
○●○
熱でさえ不埒の口実(苦笑)

次のお題:セーター・肉まん・コーヒー
お題:サイコロ・音楽・夢
○●○
 彼は隠しから取り出した二つのサイコロを
丼に投げ入れると実に器用に転がし始めた。
二つのサイコロは互いにぶつかり丼にぶつか
り小気味よくリズムを刻む。それに合わせて
彼の口元からいい加減耳慣れてしまった旋律
が常ならぬ声色で紡ぎ出される。
 『あれ、なんて言う音楽だっけ』
 客席のざわめきの中でふと聞こえる一言。
その耳元でそっと囁いて遣りたくなる。
 歌い手はそういうざわめきを知ってか知ら
ずか実に心地よく歌い続けている。夢心地に
ふっと釣り込まれそうになって目を瞑った瞬
間にふと我に帰った。歌声の中に隠されてい
た囁きが聞こえてしまったから。

 「どう言うつもり?」
 「不意に囁きたくなってさ」
 「公衆の面前で何言って」
 「嫌だった?」
 不意に真面目な目で見据えられる。
 「嫌、じゃ無い」
 「なら、無問題」
 無邪気に笑う相方を前に、僕は今後の躾に
就いて考えていた。愛を囁いてくれるんなら、
効果的なTPOを教えて置かないと。
○●○
本来ならば馬頭琴の伴奏で紡がれる音楽でございますが、
他の音楽の伴奏を借景として用いました。

次のお題:ミルクセーキ・フリース・自転車
お題:ミルクセーキ・フリース・自転車
○●○
 眩しさに目を開けると、其処は布団の上
だった。何事が起こったのかと体を触って
確認してみるとどうやら僕は真っ裸…らし
かった。らしかったと言うのは腰の辺りの
脇にフリースのマフラーが今落ちましたと
言う感じで存在していたからで。それにし
たってこう言う寝覚めと言うのは一寸異常
だ。
 「ああ、醒めた?」
 盆にミルクセーキの缶を乗せて情人登場。
ひょいと投げて寄越したのは自転車の鍵。
 「自転車に乗って押しかけてくるなら体
調管理程しろよな」
 「えーと、なにやったん?」
 「酔っ払って自転車で押しかけて、その
まま上がりこんで服来たまんま風呂に飛び
込んである事ある事叫んでましたァ」
 ……覚えてないよ、オイ。言われてみれ
ば此処は確かに幼稚園以来10年来付き合っ
ている情人の部屋。情人宅の生業は温泉旅
館な訳で……ひょっとしなくても迷惑その
ものだよな。
 「今日は定連さんだけだったから良いけ
どね。定連さんからは公認だし」
 ふっと唇を緩めて、ミルクセーキを差し
出す。
 「冷めたから温まりな。人肌保温だし」
 え…なんで耳が赤いの?
○●○
呼び水の為に久方振りに。

次の御題:サンドイッチ・コーラ・帽子
はじめましてで恐る恐る書いてみましたが、長くてすいません
蚊取り線香が湿気るといけないと心配で…

お題】パソコン・蚊取り線香・新聞
………………………

「としあきちゃん、蚊取り線香つけよっか?」

机でパソコンに向かう俺の脇に来たゆきやは、画面を覗き込んでからにっこり笑った。
十も歳が離れてる事を差っ引いても、まだ幼さの残る花のような笑顔は眩しい程で、弟のゆっくりな成長に感謝したくなる。

「もうちょっとで終わるからな」

椅子に座る俺と、さほど高さの変わらない頭を撫でてやると、頷いてぱたぱたと駆けて行った。

程無く蚊取り線香の匂いが風に乗って近付いて来て、後ろでカタンと床に置く音がする。
振り返ると、蚊取り線香の横にぺたんと座り、立ち上ぼる煙を見ていた。

「俺、この匂い好きだな。『夏休み』って感じがする」

その楽しい夏休みに俺とゲームがしたくて、仕事が終わるのをさっきから待ち侘びているのだ。

しばらく背中に鼻歌が聞こえていたと思ったら、急に立ち上がる気配がした。

「庭に水やりして来るっ」

慌ただしいなと笑いながら、縁側から庭に下りる姿を見送った。

耳に涼しい水の音が右から左へと移動して、湿った土と草の匂いが、傾き始めた陽射しと一緒に机まで届けられる。

虫の声の中、ゆきやが駆け込んで来た。

「夕刊来てたよ」

差し出した新聞を持つ手に、紅い痕がある。

「蚊に食われてるぞ」

俺の心配はする癖に、自分の事には無頓着だ。
そこがまた可愛いと、細い腕を手に取った。

「そう言えば痒いや」

腕の痕を掻きながら、足を擦り合わせている。

「見せてみな」

ひょいと捲った短パンから、痕がひとつ顔を出す。
普段隠れた腿は白く、痕の紅さに思わず唾を飲んだ。

無言で抱き上げ、床に寝かせて膝を持ち上げる。
顔を近付けると、甘い声で小さく名を呼ばれた。
そのまま、柔らかい腿に唇をつけ、痕に舌を這わせた。

吐息混じりの可愛い声が聞こえて、頬に当たっている物がぴくんと硬さを増す。


すっかり暗くなった部屋にパソコンだけが明るく、二人を青白く照らしていた。

…………………
これ乱入して良かったんですかね…(←小心者)

次のお題】UFO・だんご・すすき
UFOみたいな月がぽっかりと空に浮かんでいる。
こう言う夜には一つ月見と洒落込むのも悪くは
ないかも知れない。
目の前でゆらりゆらりとすすきの穂が揺れる。
ただ活けるのでは面白くないからゲームの敗者
の若茎に水を含ませた綿と共に括り付けてある
のだ。今日のゲームの敗者は敏文。普段の彼か
らは想像出来ないが興奮している様だ。若茎が
自らの蜜で美味そうに光っているから。
懇願するような眼差しに舌を出して応えながら
僕は彼の腹筋の上に様々なだんごを並べてゆく。
こう言う食し方で双方の好みが一致しているの
は御手洗だんご。串を外して適当に並べ、唇と
舌だけを使って食べてゆく。敏文の臍の辺りで
だんごが転がると彼の体の色付きが良くなり、
妙音も絶えず聴こえる様になる。
甘いものばかりでは飽きるから、時には塩気の
あるものも良いかも知れない。つるりとした小
芋の類なぞ。
若茎から下へ唇で探ればまだ未成熟ながらそれ
なりの味わいがある小芋が二つ。含んで転がせ
ば若茎が更に蜜で濡れて揺れる。
月の光の中、ぼくは意思を持つ皿にひたすら唇
で奉仕していた。青臭い蜜の香りがうっすらと
漂い出している。

○●○

今回はかなりストレートに。

次回お題:刺身・蜂蜜・雑巾
新規の方、ご参加お待ちしております。

お題:刺身・蜂蜜・雑巾

○●○

 ささくれ立ってしまった唇に蜂蜜を塗って
暫し休息をとる。片付けを終えざっと雑巾を
かけた部屋は築二十年の古さを感じさせない。
二人でこれから暮らす部屋としては申し分無
い様に見える。
「只今。綺麗に片付いたね」
「お帰り。迷わなかった?」
「子供じゃないんだから。大丈夫だよ。ス
ーパーで凡そ済ませたから」
引越し荷物が少ないという利点を利用して
僕等は早速家事の分担を行っていた。相方に
買い物に行って貰ったのは僕の腰が重点的に
疲労していたから。引越し前夜だからと言っ
て緊張して眠れないというのはまあ仕方ない
にしても、其れを解く為に寝台上の寝技研究
に勤しんでしまうというのはなんだかなぁと
思う。それで疲労を残しているというんだか
ら情けない。
「ま、一息ついたんなら食事にしようか」
言いつつ買ってきた糧食をコタツの上に並
べ出す彼。三色刺身の盛り合わせと豆腐にか
やく御飯…ま、今日だけの贅沢と思おうか。
「あ、その前に食前のデザート」
へ、と呆気にとられていると、唇が重なっ
て蜂蜜を綺麗に舐めとられてしまった。

○●○

時節柄、という事で。

次回お題:桜・制服・鞄
お題:桜・制服・鞄

○●○

 狂い咲きの桜の下、彼は制服姿で静かに佇
んでいた。鞄はとみれば桜の根元にきちんと
立てかけてある。
「待たせた?」
「いえ、別に。趣味が悪いとは思いますけ
ど」
彼の膨れ面に苦笑で返す。それもそうか。
桜が狂い咲く様な陽気だ。間物だとは言え冬
服では流石に汗ばみもするだろう。ああ、そ
れでいつもより間合いを広く取られてしまっ
ているのか。
「何だったら、上着を仕舞ったら?」
「そうしたいのは山々なんですが、この上
着、畳み皺が中々取れないんですよね」
「後で風呂場にかけとけば?」
「………なんか変に所帯じみてる気がする
んですけど」
「お互い様」
意趣返しというのも大人気無いが、貴重な
逢瀬を機嫌一つで損ねられたんじゃ堪ったも
んじゃない。表と裏の関係のバランスを考え
たんじゃ尚更の事。
「今なら少し巫山戯ても良いですよね」
上着を仕舞った彼が微笑んでにじり寄り、
ネクタイの結び目に手を掛けてくる。

○●○

少し時節柄の趣向を変えて。

次回お題:カレンダー・万華鏡・あんまん

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ショタ・やおい小説書きの集い 更新情報

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