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CINEMA & MUSICコミュの今日(10/7)公開の映画です。この映画に関して皆さんの書き込みお待ちしております。

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『ワールド・トレード・センター』

21世紀最大の悲劇“9.11同時多発テロ”。人々の心に残る事件のウラ側を描くヒューマン・ドラマ。監督は「プラトーン」などでアカデミー賞3度受賞したオリバー・ストーン。
『ユナイテッド93』に続いて〈9.11〉を題材にした映画である。あの日、避難する人々を救助するためにビルに入り、瓦礫の中に閉じ込められた二人の港湾局警察官が主人公。どちらも事実に基づいて作られているが、前者がドキュメンタリー風だったのに対し、こちらはオーソドックスなドラマに仕立て直している。

実は、監督がオリバー・ストーンと聞いて腰が引けた。ベトナム戦争を題材にして声高に非難のメッセージを叫んだ『プラトーン』『7月4日に生まれて』……。主人公に対する意地悪な視線が嫌な後味を残した『ニクソン』『アレキサンダー』……。彼が〈9.11〉を描けば、テロリストを批判し、警官たちのヒロイズムを称揚し、瓦礫の上に星条旗を翻させるに違いないと思った。しかし意外にも、そして嬉しいことに、これは“家族の愛”の物語だった。

二人の警察官は上司と部下の関係だが、さして親しいわけではない。しかし、互いに声をかけ、励まし合って救助を待つ。彼らの間には、苦難を共有する者の間だけに生まれる特別な愛がある。そしてそれ以上に、二人の心を占めているのは家族のことだ。夫の行方不明の報に動揺する現在の妻たちの姿を映し出す一方で、二人の頭をよぎるのは過去のさまざまな思い出。彼らの生き延びようとする強い意思を支えたのは妻への愛なのである。

この映画にはテロという言葉が一度も出てこない。それは映画が事件直後のことを描いていて、全容が明らかになっていなかったせいではない。ストーンは賢明にも、このような素材で単純なテロ批判をぶち上げる愚を犯さなかった。それは、まだ生々しい記憶の残る今、ストーンが示した最大の良心であったろう。

この映画に関してご意見・ご感想等の書き込みお待ちしております。
http://www.wtc-movie.jp/top.html【オフィシャルサイト】


『ザ・センチネル 陰謀の星条旗』

テレビドラマ「24 TWENTY FOUR」のキーファー・サザーランド主演最新作。製作にも参加したマイケル・ダグラスとの共演も話題に。同業の師弟対決を描いたクライム・アクション。
「24 TWENTY FOUR」のキーファー・サザーランドが、久々に映画出演したサスペンス・アクション。製作・主演はマイケル・ダグラスだが、やはり、エミー賞も獲り、今ノリにノッているキーファーが出演しているのがポイントだ。しかも、キーファーの役どころは、シークレット・サービスのトップ調査員。ガンアクションや機転の利いた捜査などは、ジャック・バウアーを髣髴とさせ、さながら「24 TWENTY FOUR」の映画版のよう。マイケル、狙ったな!

レーガン大統領を暗殺から守ったシークレット・サービスの伝説の男・ギャリソン(マイケル)。ベテランのエージェントとして、大統領からの信頼も厚い彼が、何者かにハメられて大統領暗殺計画の犯人として容疑をかけられてしまう。その調査に乗り出すのが、ギャリソンの親友でもあったブレキンリッジ(キーファー)。シークレット・サービスが誇る有能な2人のスリリングな追跡劇がはじまる。

ギャリソンになぜ容疑がかけられたのか。それは、一人コソコソと疑わしい動きをしていたから。なぜなら、大統領の妻と関係を持っていたから。なんて、スキャンダラス! 敏腕エージェントであり、アメリカのヒーロー、そして火遊びの相手はファースト・レディ。しかも、ブレキンリッジの妻と疑わしい関係になっていたことも…。仕事もできて、女にも不自由しない。マイケルがこの作品を映画化し、ギャリソンを演じたかったというのが良く分かる。結局、女で身を滅ぼしかねない状況に追い込まれるのだが、それもまた、マイケルにとっては男の美学なのかもしれない。

マイケルの自己満足映画かと思ったものの、プロらしくエンターテインメント性はしっかり追及されていて、監督には『S.W.A.T.』のクラーク・ジョンソンを起用。派手な銃撃戦から、息詰まる頭脳戦までバランスのいい作りになっている。キャストにも、キーファーほか、「デスパレートな妻たち」でセレブの仲間入りを果たしたエヴァ・ロンゴリアといった旬の俳優が揃う。エヴァにとっては初の大作映画出演となるが、マイケルやキーファーに囲まれ新人エージェント役で大健闘。そしてマイケルのお相手になるのが、セクシーすぎるファースト・レディ、キム・ベイシンガー。熟年2人のむさぼるキスシーンは、息苦しさを感じさせるねっとりさで、マニアにはたまらないかも。

ただ、大統領への忠誠心や愛国心にあふれるシークレット・サービスの凄さを見せられるほど、複雑な気持ちになる。『JFK』や『ザ・シークレット・サービス』が公開された90年の初めに公開されたころは、まだアメリカは世界のリーダー的な役目を担い、大統領の存在価値も大きかった。シークレット・サービスという140年以上の歴史をもつ組織もまた輝きを放って見えた。しかし、時代は大きく変わり、シークレット・サービスが命を懸けて守らなければいけないのは、世界中から“バカ”のレッテルが貼られているブッシュ大統領だ。シークレット・サービスの優秀さを見せつけられるほど、現役エージェントが哀れにすら思える。

原作タイトルそのままのサブタイトル「陰謀の星条旗」がB級感漂うが、展開のテンポの良さと、キーファーの旬のオーラで随分助けられ、期待しすぎない分、意外と楽しめる。


この映画に関してご意見・ご感想等の書き込みお待ちしております。
http://movies.foxjapan.com/sentinel/【オフィシャルサイト】


『いちばんきれいな水』

病気で11年間も眠り続けている姉の愛と両親の4人で暮らしている夏美。夏休みのある日、親戚が南米で事故に遭い両親は家を留守にすることに。その夜、愛が突然目を覚まし、夏美を“いちばんきれいな水”探しに誘う。
熱狂的なファンを持つ若手漫画家・古屋兎丸の同名漫画を、ミュージックビデオディレクターとして注目されているウスイヒロシが映画化。彼はこれが、初の映画監督作品となる。小学6年生の夏美には、難しい病気にかかって11年間眠り続けている姉・愛がいる。彼女は19歳になった美しい姉を、おとぎ話の「いばら姫」に重ね合わせて見守っていた。夏休みのある日、夏美の叔母が南米で事故に巻き込まれたという急報が入る。両親はすぐに現地へ飛ぶことになり、家には夏美と愛が残された。その夜、何と愛が突然目を覚ました。体は19歳だが心は眠りに就く前の8歳のままの愛は、精神年齢が夏美よりも低い。いろんなことに子供のような興味を示す愛に手を焼きながら、夏美の奇妙な姉妹だけの生活が始まるが?

永い間眠り続けた女性が目を覚ますことで始まるドラマというのは、「いばら姫」をディズニーがアニメーション化した『眠れる森の美女』や、手塚治虫の漫画が原作の中田秀夫監督作『ガラスの脳』など、これまでにもあった。ただ今回は、目を覚ましたヒロインと触れ合うのが、まだ12歳の妹・夏美というのがポイント。11年間思い続けてきた美しい姉のイメージと、子供のように本能だけで行動する現実の姉。塾で秀才クラスに通っている夏美は、普通の子よりもしっかりして大人びてもいるため、自分の生活ペースを乱す愛の言動が、イメージ的なギャップもあって疎ましく思えてくる。一方の愛は夏美の姉であることを自覚しながら、彼女にとっていいお姉ちゃんになれないことに8歳の女の子の意識を持ちながら悩んでいく。

この作品の見どころは、非常に精神的にも肉体的にもフットワークがいい、夏美を演じた天才子役の菅野莉央と、少女になりきって喜怒哀楽をさらけ出した愛役の加藤ローサ、二人の演技である。見た目とは裏腹に、最初は愛をリードしていた夏美が、自分が知らない地下道へと愛に連れ込まれてから、彼女を頼って正常な姉妹の関係性になっていく変化を、二人が絶妙のバランスで表現している。特に愛が、いちばんきれいな水がある秘密の場所に夏美を誘ってお互いを認め合うところは、姉妹の絆が感じられる名場面だ。ウスイヒロシの演出は、愛が母親の化粧道具や衣裳を使い、ファッションショーをする場面などにいささか冗漫なお遊びが見えるが、姉妹愛を基本としたドラマという意味では、中心点のブレがない作品に仕上げたといえるだろう。

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http://www.cplaza.ne.jp/kireina-mizu/【オフィシャルサイト】







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