日本の政治を考える会コミュの朝鮮総連不動産売却の真相？

安倍政権は発足以来、北朝鮮の拉致問題で強硬姿勢をとり続けてきたが解決の目処は全くといっていいほど立っていない。当初はブッシュ政権のネオコンと組んで北朝鮮に圧力を加え譲歩させようとしたがネオコンの退場とともにその筋書きは崩れ去り、米国は日本の思惑と関係なく米朝国交正常化に向けて動き出している。

日本政府もこのまま対北朝鮮強硬姿勢をとり続ければ同盟国の米国と対立する怖れもあり日米同盟に影響がでてくると考えるようになっている。そのため安倍政権も北朝鮮政策の変更を余儀なくされている。そこで安倍総理と同じ「清和会」で親北朝鮮の森元総理や小泉前総理（山崎拓）のラインから北朝鮮に接触を開始している可能性は高い。

安倍総理としては小泉前総理のように、北朝鮮から拉致被害者を数名取り返す（他の人は死亡したことにして）ことができれば６カ国協議が円滑に推進し日朝の国交正常化につながるだけではなく、うまくすれば参議院選挙にも大勝する事ができると踏んでいた節がある。

そういった視点で「朝鮮総連の不動産売却」問題を見ると奇怪な事件の真相？が見えてくる。この事件は「朝鮮総連が不良債権の返還を求める整理回収機構から不動産の差し押さえを逃れるために、元公安調査庁長官の緒方氏の投資顧問会社に不動産を売却した」ことが「仮装売買」ではないかというマスコミ記事が発端となっている。

本事件の特徴は「朝鮮総連や北朝鮮の工作活動を監視、調査していた元公安調査庁長官の緒方氏が関与していた」点で世間では緒方氏を「売国奴」呼ばわりし大騒ぎになっている。しかしよく考えると公安調査庁は官邸と一体となった政府中枢部であり、例えＯＢといえども今回の件は政府の方針の範囲内にあると考えるほうが自然だろう。

恐らく政府は小泉前総理がやったように朝鮮総連を通じ北朝鮮との接触を模索した可能性があり、その見返りとして将来の北朝鮮大使館となる朝鮮総連本部を緒方氏の下に預からせようとしたのではないか。なお今回の売買の「仲介役」である「三正」の満井元社長は三塚派（清和会）会長・三塚博氏（故人）の元秘書でもあったことは意味深である。

さて緒方氏は「在日朝鮮人が中央本部で活動している現実を踏まえ、在日朝鮮人の権利擁護のために行った」と恥じ入る風もなく堂々と釈明し、また検察が「仮装取引を名目にこの取引を妨害しようとしている」と非難している。前半の発言は「政府のためにやった事」という主張にも聞こえ、また後半は政府の活動を妨害した輩がいるとも聞こえる。

ところで「警察は今まで朝鮮総連を何度もガサ入れしている、安倍政権が朝鮮総連に加担しているわけが無い」という意見もあるが、警察のガサ入れをＴＶで見ていた方は「総連の若者達が用意していたようにプラカード、看板をたてて抗議する」姿を見られた方も多いだろう。

ガサ入れというのは相手に通知せず、証拠を取るために相手の建物に踏み込む事である。従って朝鮮総連は事前にガサ入れを知らされていた、つまり政府の中枢と朝鮮総連は繋がっていたということではないか。ところで今回の「朝鮮総連不動産売却問題」が世間に明るみに出たのは政府にとって誤算であっただろう。

恐らく安倍政権内部に北朝鮮との国交を望まない「国家主義者」がこの問題をマスコミにリークさせた可能性は高い。彼等は日朝間で緊張を高め、防衛予算の拡大と防衛利権の確保を狙っているため、安倍政権が日朝間で話し合いをすることは困るのだろう。

この件で検察が緒方氏周辺を捜査しはじめたが、検察は「清和会」が牛耳っており緒方氏に口止めをさせ簡単な罪状で一件落着となるだろう。しかしこの件で安倍政権による拉致家族の一部返還はますます望み薄になり、一方、北朝鮮は安倍政権が参議院選挙で大敗し総辞職することを想定し、その後の政権と交渉することを考えているかもしれない。

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 06月23日 17:06

幾つかの前提を採用する必要は有りますが、この仮説に賛成です。

前提としては、まず、政府高官経験者は、例えその任を離れても、かつて所属した政府部門の意向に反する思考、行動はとらない。逆に言えば、意向に沿う限り、彼らは政府から身分、利益を保証してもらえる。
次に、安倍首相とその周辺が、北朝鮮を利用した政権浮揚と選挙対策を画策していた事。

安倍政権と北朝鮮とで、日本国内の北朝鮮権益維持を条件に、協力取引が成立していたとしても不思議な事ではないと思います。

問題は、安倍首相が一貫した対北朝鮮強硬姿勢で台頭してきた点であり、仮にこの様な工作の存在が暴露されてしまうと、国民からは背信行為と見なされ、安倍首相はおろか、自民党は政権の座を追われて、相当の期間政権に復帰できなくなるものと考えられます。

こうした工作は口頭で行う部分がほとんどで、文書として痕跡が残ったのは不動産登記や法人登記の部分ですが、これらは普通情報がない限り閲覧してまで調べようとはしないものだと思います。

私の知る限り、この事件は毎日新聞がスクープしたネタだと思うのですが、bunbukuochara様が指摘されるように、政権内部に異分子が入り込んでいるのは間違いなく、また、リーダーの求心力が弱いほど公然と跳ね返る者が出てきます。これらが新聞社にリークしたのではないでしょうか。ただ、目的は一つでは無さそうで、ひょっとして安倍潰しの為の非主流派の仕業すら考えられます。

裏返せば、この様な細心の注意を要する工作が政権内の割と広範囲に漏れている、という事で、この事も安倍首相の、指導者としての力量の限界を示していると考えます。

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