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s.t.a.r.s.コミュのバイオハザード 小説第一弾 第三話「逃げ道」

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トニー「マイク!!」

はじめに出た言葉がこれだった。ゾンビをやっつけることができる情報があったからだ。starsの情報だから間違いないだろう。マイクはその声に驚いて尻もちをついていた。ケンもリサも何事?と感じトニーを見つめる。トニーは全員を呼び寄せメモを読んだ。

マイク「なるほど…starsの情報と今僕が調べた銃の弾跡をみるとわかる。頭を打ちぬいたら倒せると思う。調べていて同じ個所に弾が撃たれていたからそうだと思っていたんだ。」

ケン「なら、銃が効くってことなのか?」

ケンがあわてて聞く。

マイク「まだ実際に試したわけじゃないから絶対とは言えないけど・・・。」

リサ「でもこれで何とかなるかもしれないわね。」

トニー「それともうひとつ重要なことがある。ゾンビに噛まれたらゾンビになってしまうっていうことだ。今度からはゾンビに近づかないように遠くから仕掛けないと危ない。」

マイク「それにゾンビになる前に兆候が表れるみたいだな。一番わかりやすいのがかゆみってことだね。」

全員が静まり返る。その沈黙は絶望的にも感じられた。ゾンビにこれ以上遭遇するわけにはいかない。それを為し得ることがこの状況からいかに難しいかが容易に想像できるからだ。警察署、病院、安全と思える場所がひとつもないからだ。

トニー「この警察署も危ないかもしれないな。」

ケン「とりあえず、武器がないと話にならねぇ。とっとと武器見つけて他へ行こうぜ?」

リサ「どこに?」

ケン「そんなの…武器が見つかってからだろ?」

不安がつのるばかりだった。

撃たれた警官らは皆丸腰だった。少し希望が見えたら絶望も同じ速度でやってくる。このオフィスを去る時が迫っていた。

ケン「くそっ!どいつもこいつも丸腰じゃぁ、ゾンビになって当然だな。」

リサ「ケン!そんなこと言わないで、この人たちだって必死だったはずだわ。」

マイク「そうだよ。たぶん生き残った人が僕たちより先に持って行ったんだよ。」

ケン「じゃぁ、武器はどこにあるんだよ!!」

焦る気持ちが先走って、冷静さを失っているのはわかってはいたけど、実際焦りが止まらない。自分を守るのに必死なのはわかっている。そういうもどかしさに皆悩まされていた。

トニー「ここにはもう用はないな。…次はどうしようか。」

マイク「いつも武器を保管か予備がありそうな所がわかればいいんだけど…。」

トニー「!!」

ケン「なんかあったか?」

トニー「そういえばこの前ケビンに連れられて宿直室にいったら、ボビーがマグナムを特注したって喜んでたな。もう届いているはずだ。ボビーはいつも宿直室に予備の銃を枕の後ろに隠して寝る癖があるから、何とかしろって張り紙がされていた。ケビンもやっと自分のロッカーが手に入ったといって自慢してたから、もしかしたら何かあるかもしれないな。」

ケン「よっしゃ!さっそく行ってみようぜ。」

トニーらは小走りで宿直室に向かっていった。
24 2007年04月02日 23:19 くにくに 宿直室はオフィスからすぐそこにあるから、ほんの1分ほどでつく…はずだった。

ドアを開け入ってみると、明らかに雰囲気が変わった。何かの吐息が奥の方から聞こえる。

リサ「なに?あの音…。」

奇妙な息遣いが響いていた。ふと急にマイクが思い立った。

マイク「誰かが助けを求めているかも。」

トニー「なるほど。」

リサ「なら助けてあげましょう?」

ケン「やだね。どうせサツだろ?いままでこっぴどくやられたからいい様さ。」

急にケンの機嫌が悪くなった。

リサ「どうしたの?急に…。」

トニー「ケンはサツに色々やられたからな。」

ケン「トニーもだろ?」

トニー「あぁ。でも、今そんなことで腹を立ててる余裕はないんだ。今は情報がほしい。」

ケン「なんだよ!トニーまで敵になるのかよ。」

マイク「まぁまぁ、まだ警察とわかったわけじゃないんだから。」

ケン「サツにきまってるだろ?ここは警察署なんだから。」

リサ「一般人が助けを求めてきてるはずだわ。」

ケン「確かめもしねぇでなんでわかんだよ。」

言い争いが続いているうちに、さっきまで小さかった吐息がだんだん近づいていることにトニーが気がついた。

トニー「静かに!…近づいてくるぞ。」

その声に皆、すくむようにトニーの後ろに隠れ様子をうかがった。

ケン「な…なんなんだ?この悪臭は。」

吐息が次第に荒々しい息遣いに変わってきた。それとともに悪臭までもが押し寄せていた。

マイク「ゾンビかもしれない…。」

皆息を呑むように様子をうかがった。

トニーはいつでも逃げれるように入ってきたドアのノブを回し、少し明けておいた。悪臭はこれ以上酷くなることはなかったが、とてもじゃないが我慢できるようなものではない。

ケン「くそ!なんて臭いしてやがる。ちゃんと風呂ははいっているのか?」

冗談混じりに吐き捨てる言葉にユーモアは感じなかった。次第に足音が聞こえるようになった。

トトッ… トトッ…

人間が歩くような足音ではないことは皆が気づいた。

マイク「なんの足音なんだ?」

リサ「四つん這いに歩いてるみたい…まるで赤ちゃんのハイハイみたいな感じよ。」

ようく耳をすまして聴いてみると、足音の合間合間に荒々しい息がリズミカルに入っている。

マイク「赤ちゃんではなさそうだね。この感じは動物だよ。」

マイクの答えにトニーがピンときた。

トニー「警察犬だ。」

ケン「それはまずいんじゃないか?」

マイク「どうして?」

ケン「犬がいるってことは、近くにサツがいるってことだろ?」

その時だった。急に足音がとまった。

トニー「シッ!!静かにしろ。…その曲がり角にいるぞ!」

息遣いがもうすぐそこに聞こえる。

リサ「どうするの?」

トニー「いったん戻ろう。なんかヤバそうな気がする。…地下から回れば宿直室にいけるから、回り道しよう。」

そっとトニーがドアを引くと、獲物を狙うようなうめき声を上げ始めた。

ガルゥゥゥゥッ!

トニーは危ないと感じ、すぐさまドアを開け、みんなを中に入れた。それに気がついたように急に角から走って姿を現したのは、やはり警察犬のドーベルマンだった。しかし、普通のドーベルマンではない。肉が腐っていて、はらわたから内臓がしたたれていて目玉がぶら下がっているではないか。それに尋常じゃないほどの鋭く長い牙で犬とは思えない犬歯である。

トニー「やばい、早く入れ!」

トニーも慌ててドアへ駆け込むんだ。

間一髪でドアを閉めることができた。しかし犬は諦めていない。犬の力とは思えないほどの体当たりでドアが壊れそうだ。

トニー「何か防げるものないか?」

リサ「何かって・・・・。そうだわ、机よ!オフィスの机をそこに置けば。」

マイク「そうだよ。それがいい。ケン!手伝って。」

ケン「ダメだ。トニー一人で持ちこたえそうにない。おれも押さえるのにいっぱいだ。」

トニー「二人だけでなんとかしてくれ。そう何分も持ちそうにない…。」

激しい体当たりは容赦しない。リサとマイクは急いで近くにあった机を押し始める。

マイク「せーのっ!」

中に色々入っているせいでなかなか運べない。もともと力の弱い二人だから仕方がない。

マイク「よし!中身を全部捨てるよ!」

リサ「わかったわ。」

急いで中身を捨て、軽くなった机を持ち運ぶ。

トニー「よし。せいのでどくから押し込めよ。」

マイク・リサ「OK。」

トニー「せいのっ!」

タイミングはバッチリだった。しかし、中身のない机に激しい体当たりに長く持つとは思えなかった。

ケン「もっといるぞ!これじゃ軽すぎる。マイク!かわってくれ。」

次の机が来るのにそう時間はかからなかった。少しずつ抑えていた二人の力を弱めてもドアはビクともしなくなった。

トニー「なんかなったな。」

安堵がその場を和やかにしたと思ったつぎだった。

「うぅっうぅぅぅ。」

どこかで聞いた覚えのある声がオフィスからアナウンスされていた。

倒れていた警察官がピクリと動く。死んでいたはずの警察官に呼吸がはいる。生き返ったという生の欲望か顔をこちらに向けよだれをたらし始めた。

ケン「おいおい、人肉は美味しくないって。」

ケンの冗談は相手には理解できなかったみたいだ。180度反対に向けられている片手と指が折れている片手をつかってはいずり始めた。

リサ「こっちへくるわよ!」

リサは再び震えはじめた。先ほど不気味な犬とも呼べないゾンビ犬に襲われたばかりだ。その恐怖が次は人に変わっただけで恐怖が変わるわけではない。

マイク「動きは遅いけど、着実にこっちに来てるよ。どうするの?」

震える足に鞭をうった。どこへ逃げたらいいのか迷いそうになった。ふさいだドアにゾンビのオフィス。どちらにいったらいいのかトニーにはわからなかった。

ケン「はははっ。これじゃ外にいた方がまだマシだったかもな。」

その言葉がヒントになった。

トニー「そうだ。外に出よう。確か…、あった。あれで外に出られるはずだ。」

トニーはみんなを連れて外へのドアをあけた。

襲ってきた犬とは反対側のドアを抜けると2階につながる鉄階段が角ばった螺旋状に構えていた。外からは侵入できないように金網に囲まれ、階段の下のスペースにはハーブを育てている鉢があり、急いで逃げてきたトニーたちをハーブの香りでリラックスさせてくれた。しかし、その安堵も束の間、階段のそばで警官の死体があった。それを嘆いているのか金網の上で一休みしているカラスたちが鳴いている。

トニー「みろ。警官が銃を握っているぞ。右手に…ほら。」

ケン「ほんとだ。ラッキー、俺がとってくる。」

リサ「気をつけて。なんだかあのカラス、様子が変だわ。」

ケン「大丈夫だって。カラスが襲ってくるわけないだろ?」

そういって、ケンは死体に近づいて行った。

相変わらずカラスたちは鳴いている。死体に近づくほど激しく鳴いているのにマイクは気づいた。

マイク「何やら様子がおかしいぞ?ケン、気をつけたほうがいいよ。」

マイクの忠告を無視するようにケンは銃欲しさに近づいていく。

ケン「あと少しだ。頼むからなにもないでくれよ。」

ケンが中腰になり、手をのばして警官の手に触った時だった。
ぴくりと手が動いた気がした。そのせいでケンは慌てて手を払い、目を丸くして尻もちをついた。

ケン「今…動かなかったか?」

ケンの言葉とは裏腹に、誰もイエスとは言ってくれなかった。

トニー「カラスにビビるようなサツじゃないだろ?たぶん気のせいさ。」

ケンはトニーの言葉にムキになってか勢いよく手で腰を押し上げ警官の手を我武者羅に解き、銃を奪い取った。するとカラスたちは鳴き止み一斉に空へ舞い上がった。

リサ「なに?」

リサの一言が合図に、一斉に生きた動物目がけてカラスが襲い始めた。カラスははじめにケンの服をむしりとり、攻撃をくらわないように上空へ逃げ、次の攻撃へと態勢を整えた。ケンは豆鉄砲をくらったようにキョトンとしていて、まるで理解できていないようだった。

トニー「なにやってんだ。逃げろ。」

やっと自分に何が起こったのかわかったみたいだ。ケンは急にボロボロになった服をみて、そこから少し血がにじみ出ていることに気づき、痛みを感じた。

ケン「くそっ!いてぇぞ。」

ケンは拾ったばかりの銃をカラス目がけて乱射しようとトリガーを引いたが弾はでなかった。ケンは悔しそうに何度も撃つマネはしたが結局撃てずじまいでじたんだした。
そうこうしているうちにカラスの攻撃に転じた。まるで鷹が獲物を捕らえるかのごとく急降下しケンだけでなくマイクたちにも奇襲し、みんなは追い払うのに必死になっていた。すると入ってきたドアからドンドンとノックするような合図がやってきた。トニーは横目でそれを確認し、中にいた死んだはずの警官が外に助けを求めているのだと思った。トニーはそうはさせまいとドアノブを掴みみんなに指示しようとした。

トニー「みんな!上に…。」

急に言葉を失くした。ケンもリサもマイクも固まって、カラスの攻撃を無視して一転を凝視していた。その先にはさっきまで寝ていたはずの警官が気持ちい昼寝から目覚めたように立ちあがってこちらを向いていたからであった。

ケン「マジかよ…。」

カラスたちもいったん上空へと避難するかのように逃げ去った。

マイク「もう、逃げ場がないよ…。」

その間もドアは不刻みにリズムがなっていた。

起き上った警官は中でであった警官のように何かを食べたそうに臭いよだれをたらし始めた。ハーブのせいもあってか腐臭の匂いがあまりしなかったのでただの死体だと安心しきっていたことが間違いだった。もうこの街はゾンビに支配されているのだとトニーは感じた。一刻も早くここから逃げないといずれは仲間になってしまうのではないかという不安と恐怖が、この時になって一気に押し寄せていたのだった。後ろからの振動に揺らされながらトニーは自前の銃に手を当て、安全バーを外しこちらを見つけ少しずつ前進する警官、いやゾンビに、狙いを定め始めた。

トニー「みんな下がってろ。少しうるさいが我慢してくれよ。」

その声でみんなはトニーを見て理解した。ケンは自分が手に入れた撃てない銃を同じくゾンビに向け下がった。みんなが下がったことを確認したら、トニーは一発撃った。しかし、手の震えが邪魔してゾンビを横切り、後ろにある鉄階段にあたりキンッという金属音を残してどこかへ弾は反れた。

ケン「なにやってんだよ!」

トニーにはケンの声は届かなかった。もう一度狙いを定めてゾンビの頭めがけ撃ったがそれは右肩にあたり、ゾンビはその勢いで右を向いた。しかし、すぐに元の視線に戻り歩き続けた。トニーはやけになって数撃ちあたるかのように5発6発と打ち続けた。しかし、ゾンビの頭に当たることはなく、すべて胸にあたってしまった。

ケン「なにやってんだ!頭狙えよ。」

トニー「わかってる!」

ゾンビは撃たれた衝撃で後ずさり、体制を崩していた。ケンはイライラして銃をぶんぶん振りまわしどうにかして撃ちたかった。トニーはもう一度冷静になって頭めがけて撃ったが、それも思いのほか足に当たりゾンビは完全にバランスを崩しその場に倒れた。

マイク「いまだ。逃げよう。」

マイクは鉄階段を顔で促し、駆け足で上って行った。リサも後に続き無言のまま失踪した。トニーは情けない表情をしながら従った。ケンは少し遅れてあとを追いかけた。ケンはふに落ちなかった。自分ならもっとうまくできたと感じたからだ。そのいら立ちが遅れることとなったのだ。ケンがゾンビを飛び越えようとしたときだった。ゾンビの手がケンの足を掴んだのだった。その勢いでケンは派手に転び、強烈な一撃となった。

マイク「ケン!!」

リサはその声の後に悲鳴を上げた。マイクとリサはすでに上の階にいて、下を見下ろしているところだった。トニーはケンの姿をみて恐怖した。なんという生命力なのだろうと、いくら撃たれても死なないなんてこれまでオカルト雑誌だけの世界だと感じていたからだ。マイクの分析をなめたわけではない。こんな世界があっていいのかと感じたからだ。ケンは依然ぴくりともしない。ゾンビは嬉しそうに片腕だけでケンを引っ張り、顔へと持っていこうとした。トニーは行き場の怒りから手すりを飛び越えゾンビ目がけて飛び降りていた。マイクもリサもトニーの行動を心配より驚きの目で見守っていた。
飛び降りは成功となった。ちょうどゾンビの手前で着地し、ゾンビがこちらを眺め、息をはいていた。ケンは依然と動かない。転んだ拍子に頭をぶつけたのだろう。トニーはゾンビの息遣いにいらだちを覚え、目の前にボールがあって、PKになったかのような気持ちであるはずのゴール目がけてシュートした。

トニー「くそったれぇ。」

ゾンビの頭は簡単にシュートされた。

頭のない警官ゾンビはその後動くことはなかった。飛んで行ったボールはフェンスに当たり跳ね返されたがそこから転がることはもうないだろう。どうやらゴールできなかったみたいだ。

トニー「大丈夫か?ケン…けがはないか?」

トニーの呼びかけに答えはなかったが、どうやら意識は取り戻したみたいだ。頭を小刻みに左右に振ると何があったんだとういう目であたりを見回した。トニーがほっとした顔が見え、その先にマイクとリサがトニーと同じようにほっとした顔が見え、助かったのだとわかった。

ケン「助かった。」

少し恥ずかしそうに答えたが誰もそれを茶化したりはしなかった。立ち上がったケンは大丈夫だという顔で落ちた銃を拾い階段を上がった。カラスたちはどうやらどこかへ行ってしまったみたいだ。上空には黒い雲に覆われているだけだった。

2階にあがったトニー達は、その惨劇を目の当たりにしてショックを受けた。
非常階段をつかって裏手からでようと思っていたトニーだったが、クランク通路を抜け、いざヘリポートに続く、その先にある非常階段へ続くドアを開けようと思ったが、そこには扉のあとすら残っていなかった。ここへ来る前にヘリが墜落したことを思い出させた。

ケン「くそっ!どうなってるんだ?これじゃ、発掘作業をしにきた博士やらだろ。」

ケンが言ったのも納得できるありさまだ。一軒家の玄関が自身で崩れ落ちた後のような状態なのだから。

トニー「…他をあたろう。まだ、どこかに出口はあるはずだ。動き回る死人が見学していなかったらの話だけど。」

リサ「でも、他にどこにあるの?私たちが入ってきた入り口と今行こうとした裏口の2か所しかたしかなかったわよ。」

たしかにこの警察署は市販のシティマップでは二か所しか載っていないのである。魔法でもしない限り、市が認めたマップに突如出口を増やすことはできない。

トニー「俺もほんとかどうかわからないけど、ケビンに聞いたことがある。この警察署はいろいろと仕掛けがあるんだぜ?だから何年ここにいようが飽きがないのが売りなんだ。他の警察署より人気があるんだ。俺はまだみてないけどなって言っていたんだ。」

マイク「なるほど、それが本当だったら隠し出口もあるはずだということなんだね。」

トニー「あぁ。」

2階に上がって5分もたたないうちに衝撃の場面をみてしまった。非常階段へもどり、そこからもう一つのドアを開けたすぐのことである。廊下の奥から激しく赤々と唸りをあげて燃え上がってたのかのようなではないか。焼き尽くす炎が天井へのぼり、つぎつぎと攻撃した有様が目に見える。少し前に救助に来たとおもったヘリが墜落した後、何者かによって消火され静かに眠っている。操縦士は灰にもならずにきえさってしまっている。

トニー「なんてひどいありさまだ。」

ほかのみんなは唖然と凄さを一度に表現した表情をしていた。

リサ「ヘリの焼け跡の真横に通路があるわ。きっと消火したのはこのためね。」

たしかに今にも崩れそうな柱に支えられて黒々とした廊下は奥へと続いている。あたかも誰も寄せ付けないかのような雰囲気でトニー達を追い払おうとしている。

マイク「もしかして、これが隠し通路なのかな。」

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