五厘推進委員会コミュの五厘のイメージと認識？

五厘(刈り)とは理美容業界(特に理容)では２mmの丸坊主、丸刈り頭の原型刈りの髪型のことです。特に関東で五厘刈りと言うと２mmの坊主頭の認識ですがお店や個人によっても若干の違いが有り、関西では関東の五厘刈りの長さが一枚刈りが２mmで関西で五厘刈りを注文すると
アタッチメント無しという認識のため１mm以下になってしまうらしいです。

最近ではセルフバリカン坊主や罰ゲームで五厘等で主に市販のバリカンでアタッチメント無しで坊主にするのが五厘のイメージみたいですが正確には坊主の長さの単位で長さの目安が1.5〜２mmなのです。市販のバリカンでアタッチメント無しで刈ると大体１mm程度なので五厘よりも短い三厘もしくはバリカンメーカーによっては0.5mmがアタッチメント無しなので二厘となります。
市販のバリカンで国内メーカーのものは最短(アタッチメント無し)0.8mmくらいなのは素人が使用する想定のため頭皮に怪我をさせないためです。これよりも短いバリカンを求めるなら海外製か国内メーカーの業務用のみです。もちろん切れ味も良いので刃物で怪我をする可能性があり自己責任となります。

地域によっても五厘の認識が異なり、関東では五厘は２mmですが関西では五厘は長さの単位関係なくアタッチメント無し或いは一番短い坊主との事で１mm以下になるようです。関西で関東の五厘の長さを注文する際は１枚刈り(２mm)となります。

実は五厘という丸刈り坊主の長さは1970年前半までは丸坊主の標準みたいで、市販のバリカンも手動バリカンがメインでした。手動バリカンの殆どが２mmのみでアタッチメントは別売りまたは高級機種のみ付属でした。理容店でも丸刈りは料金が三段階で二分刈り(４mm)以下は通常のカット料金よりも安くて二分刈りを超えると通常のカット料金と同じでしたがこれには理由が有り、バリカンで刈ったあとに鋏で仕上げるため通常カット料金でした。当時は中学校の丸刈り校則が多く初めて丸刈りにするのが大体一分刈り(３mm)でした。総鋏で丸刈りもありましたが通常カット料金よりも割り増しになりバリカンを使わないで全て鋏で仕上げる丸刈りで学生や子供の丸刈りではありませんでした。技術的にも難しいので料金が高めなのですが頭の形や凹凸にも対応して綺麗な丸坊主に仕上がります。現在は都内の高級店くらいしか無いと思います。バリカンがどうしても嫌(落ち武者みたいに額からバリカン入れられるのが嫌)だとか芸能人や俳優さんが役で丸刈りにしなくてはならない時または初めて丸刈りにするなどで高級店で総鋏で丸刈りするくらいしか見たことがありません。参考に都内の高級店で総鋏で丸刈りの場合でおおよそ8000円〜です。鋏で仕上げられる最短はおおよそ２mm(五厘)です。

理容師の実技試験でカットの課題が有りますが後頭部の刈上げスタートが２mmだから２mmのバリカンを必ず入れます。なので鋏で坊主にする最短が２mmつまり五厘なのです。絶妙なバランスの長さが２mmなのは正に五厘だからこそなのです。