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勉強会 学際の種(大阪)コミュの第44回報告+第45回予告

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<第44回例会報告>

第44回 学際の種 は以下の通り行われました。

日時:  2010年 4月17日 (土) 17:00〜
場所:  豊中キャンパス 文系総合研究棟 3F セミナー室A
発表者: 田島 さん
参加者: 16 名

【タイトル】
 「保健師にならなかったら、保健所勤務じゃなかったら、知らなかった世界」

【概要】
1. 保健師とは
2. 保健所の仕事
3. 事例1, 2
4. これからの保健師の役割

******************************

1. 保健師とは
地域の健康問題を明らかにし、「保健指導に従事することを業とする」国家資格を有した者。
基本理念は日本国憲法第25条による。
ですが、、、憲法の内容は難しいので、田島さんが簡単に説明してくださった保健師の目標とは:
「地域の安全、安心、生活のしやすさを向上する」

保健師さんは私たちの住む地域の健康に関する問題を見つけ、支援が必要な人を明らかにし、相談に乗ったり、解決策を提示したり、またその策がうまく働いているかを評価したりしてくださっています。
しかし、健康とは私たちが普段当たり前に受けている恩恵。
だからこそ保健師のお仕事は目に見え辛い、効果が結果として現れにくい等の難しさも持っています。

2. 保健所とは
保健師さんの主な勤務先
a. 都道府県下の「保健所」
b. 市町村下の「保健センター」
c. 医療機関
d. 事業所・企業その他
に大別されます。

注意したいのは、保健所と保健センターの違い。
私たちが普段普通に生活していて保健師さんにお世話になる所は地域密着型「保健センター」。住民に近いサービス(例えば子供の予防接種や健康診断、母子手帳交付など)を提供しています。

一方、「保健所」はより専門的なサービスを提供している機関で、難病を抱える人、感染症(結核、新型インフルエンザ、HIVウイルス等)を患っている人、虐待を受けている子供などを対象としています。
(※情報:保健所では無料、匿名、予約なしでHIV検査を受けることができます!)

今回はこの保健所のお仕事について。
保健所ではいくつかのチームに分かれて保健師さんが地域住民の健康向上を手伝ってくださっています。
「難病チーム」、「感染症チーム」、「母子チーム」、「精神科チーム」。
必要に応じてこれらのチームが協力して1人、1人や1家庭ごとに訪問、病院や精神カウンセリングの紹介、経過観察などを行っています。
この中で、保健師さんがお仕事を通して「支援対象者と対話」し、その人が地域とのつながりを取り戻すきっかけを作っていることが一番大切で、かつ大変な所なのではないかと私は感じました。

3. 事例紹介
今回は難病を患っている方と感染症の方の事例を紹介していただきました。
実際に保健所が行った仕事の例として、病院(専門医院だけでなく、かかりつけ医、精神科なども)の紹介、地域と連携したケア体制作り、本人がどうしたいかという「本人の」意思確認(一番重要と思われます)などが挙げられました。
機械的に支援対象者の状況だけでその人の処遇が決定されるわけでなく、保健師さんが間に入って本人の意思確認をしてくれるとは驚き、また有りがたいことだと感じました。

4. これからの保健師
「誰もが自分らしく生きる権利を支援する」ことが田島さん流の保健師の目標。
しかし、本人の意思を確認する難しさ、その人らしく生きることを応援することの限界、どこまでが仕事と割り切れる??介護者の限度、お金、サービスの限界…等、保健師さん一人一人がそれぞれのケースで悩んでいます。

みなさんにお伺いします。
「これからの社会で求められるのはどんな保健師?」
「これからの保健師に必要な能力は?」

今回お話してくださった保健所勤務の保健師さんは、難病を患っていたり、何らかの原因で社会から一度切り離されてしまった人を対象としていました。
上に書いたように、保健師さんのお仕事は地域の人との出会い、対話によって進んで行くのだと私は思いました。
その分生身の人間同士、信頼関係を築くことが非常に大変です。
しかし反対に、地域の人と深く関わるという点で様々な人との出会いもあるそうです。

保健師で、保健所勤務ではなかったら、出会うことがなかったかも知れない人とのつながり、リアルな地域住民との出会いと別れ、コミュニケーションからその人の人生を真剣に考えてくださっている保健師さんの日常を垣間見ることができた例会でした。


次回第45回はゴールデンウィーク明けの5月8日(土)です。


「人が神さまになる話」

日本にはいろんな「神さま」「仏さま」がいます。実際、神社やお寺には、多くの「神さま」や「仏さま」が祀られています。

そこで祀られている神さま、仏さまには、多くの場合、「どうしてそこに祀られているのか」「どういう御利益があるのか」「どういう奇跡を起こしたのか」という「話」が付属します。そのような「話」の中には、「人が神さまになった」というものがあります。

今回の発表では、「人が神さまになる話」をいくつか紹介・解説しつつ、その背景になった時代や地域性、思想についてなどについても解説します。

コメント(8)

報告遅くなり申し訳ありません。
久しぶりに参加させていただきましたが、非常に楽しく、活発な議論が交わされていて、改めて良い例会だなと感じました。
田島さん、とても貴重なお話をありがとうございました。

感想交じりの報告で申し訳ないですが、もし間違い等ありましたら教えていただければと思います。
初参加です。

とても勉強になりました。

保健師さんという仕事の大きさの中で
田島さんの仕事への真摯な姿が垣間見え、
地域保健について深く考えさせられました。
参加できませんでしたが、実務に根差した興味深いお話だというのがよくわかりました。プレゼン、ご報告ありがとうございます。
次回は行けそうなんで楽しみにしています。
みずえちゃん報告ありがとう!!今回は残念ながら参加できへんかったけど
これ読ませてもらってだいぶ分かりました☆
ほんま聞きたかった(>_<)

田島 さん 発表お疲れ様でしたわーい(嬉しい顔)
直接お聞きできず残念でしたが思いは伝わりましたよ★

「誰もが自分らしく生きる権利を支援する」
いいですね!!僕もほんとみんながら自分らしく生きられる社会が
最高の社会だと思います.
色々課題は山積みやし,100%全員が自分らしく生きるのは難しいかも
しれへんけど,何らかの形でそうゆう社会の実現に協力できたらなって
思います.半分自分のためですが(笑)
ほんと自分の強みが活かせるような社会になって欲しいです.

僕が思うこれからの社会で求められる保健師は,体の健康面
だけでなく,心の健康や経済的な相談にも乗ってもらえるような,
地域の駆け込み寺的な存在なんじゃないかなって思います.
実際問題難しいのかもしれませんが(^-^;
土曜日はありがとうございましたぴかぴか(新しい)脈絡のない話だったのに、みなさんちゃんと聴いて下さり感謝ですほっとした顔全く分野の違う(自称文系の)私の話を興味深く聴いてくれるみなさんの姿勢、ほんと素敵ですぴかぴか(新しい)
職場での狭い人間関係では得られない、貴重な時間を過ごし、なんか非常に元気になりました〜るんるんるんるん
あと、みなさんに、保健師としての理想?ばかりを伝えたかもあせあせ(飛び散る汗)なので、すごく対人支援の専門家に見えたかもしれません。が、全くそんなことはありませんがまん顔保健師の仕事は当たり前の生活の中にあるので、専門的な支援というより、人として当たり前の(つまり誰でも感じたり考えたりする)ことをする仕事です。日常にある「ん?なんかおかしくない?」っていうことに出会う役割だなと思ってます。
しかも保健所保健師は、誰もまだ「ん?」と思ってない潜在的な問題を見つける仕事だと思います。
なんて余計、訳分からなくしましたね。
またいろんな話を聞いたり交流できる機会を楽しみにしていますぴかぴか(新しい)
報告ありがとうございます!
報告を読んでいるとぜひお話を聞きたかった・・・

今回は参加表明がおくれて参加できず、残念・・・
次回はぜひ参加したいです♪

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