るんるんＴＶコミュのしめ飾り職人～職人シリーズ～

　１１月も後半。早いもので２００６年も残すところ、あと１ヶ月余りになりました。（少し気が早いでしょうか…？）でも、ほんとアッという間です。年末になれば、なにかと忙しくなりますね。
　
　豊岡市出石町にある「伏見屋」では、しめ飾り作りのピークを迎えています。
父・藤市さんの後を継いだ、２代目山口保さん（７９歳）は、しめ飾りを作り続けて６０年。地元では、良質の商品だと評判のしめ飾り職人です。その優れた技量が評価され、出石観光協会推奨品第１号にも認定されているほどの腕前。

　しめ飾りとは、お正月に玄関の軒下に飾るしめ縄のことで、神をまつわる神聖な場所であることを示すものとして飾られます。一般的には、古い年の不浄を払い、長寿、家族繁栄などの意味を持つ縁起物が飾られているようです。

　山口さんは、わらが手に入る８月上旬から作業を始め、１２月末までには６種類１０００～２０００本近くのしめ飾りを作り上げます。１日４～５本のペースで仕上げ、出来上がったしめ飾りは、出石神社で神主さんに清めてもらってから店頭に並びます。

　力強く縄を締めていく手つきは、長年の技が染み付いているようです。
職人にとって大事なこととは？「きちっとしてないと気が済まない性格なので、物を作る上では、それが大事じゃないかな。納得のいかない物は、もう一度ほどいて作り直します。」と山口さんは言います。妥協を許さないのが「職人魂」というものでしょうか。「わらと友達。今は、しめ飾り作りが生き甲斐です。一本一本心を込めて作っています。」

動画はこちら↓
http://misato831.cocolog-nifty.com/blog/files/061124.mp4