映画が好きコミュの「ソロモンの偽証　後篇・裁判」

最近にない邦画のマジメな真剣さで迫ってくる感動の感涙の力作で　今年一番のお薦めの作品です

勿論前篇・後篇両方の鑑賞になり　少し長くなりますが　その値打ちは充分あり　この面白すぎる邦画の醍醐味をぜひ味わってください

ソロモンの偽証は中学生らが主導する裁判を見つめて　そこには事実の裏に隠された辛い真実に迫って。
ソロモンの偽証は事件の本質に迫る学生らを見つめて　そこに曝け出された人間の全ての感情に迫って。

宮部みゆきの凄すぎる素晴らしい原作を得て　映画は後篇の裁判へと突入する　その中学生による法廷を見せびらかせて　同時に証人席に座る人らの立場や事件とのかかわりを回想シーンで映し出して･･･

検事の彼女は被告席に座る問題児の罪を暴こうと証人を通じて攻撃して　一方被告人を守る他校生の弁護人はその攻撃を受けて立ち　平行線でたどる中でその静寂を破るのは弁護人で　彼は何と自らを証人席に立たせ衝撃の告白をするのだが･･･

意表をつく校内裁判という長大にして絶妙の原作得ての作品で　宮部作品を最大限に利用して豊かな物語性と人間愛に言及して　若者の純粋な心の叫びと同時に邪悪な歪んだ心の屈折も見せて　それらを俳優に満たない若者たちによって真摯に丁寧に語られ　彼らを捕捉するベテラン役者も豊富に揃える事で物語を締めて

だが最後に見る悪の根源たる問題児への弾劾はなく握手で終え　彼から派生して数々の悲劇を生んだ事には一切言及せず無罪で　その悲劇も又人間社会の中で避けられない運命の仕業と解釈し　不可解さの中に何が正義か裁かれるべきモノの問題提起を示し　眼で触れる事よりも心に触れる精神的な事象にも迫り追求して　観客に委ねたこのちょっと狡い手法にスッキリしない闇が取り残されて

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ソロモンの　偽証はせずに　真実を　イジメられっ子　殴られ損で

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コメント(1)

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[1] mixiユーザー 06月23日 19:39

テレビで放映された時、他のことをしながら観ました。
中学生ぐらいの子供って行動の一つ一つがまだ大人の合理性には達しておらず、中学生の内面でどのような未熟なズルさや直情や嘘や無意識があったか、観る者は自分の成長過程を振り返り、掘り返すようにしてこそ本当にこの種の映画は味わえる・・・
そんなことを思ったのを覚えています。

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