映画が好きコミュの「トラッシュ！この街が輝く日まで」

ゴミ山の街の輝きを期待して　それは貧困により汚れきった隙間で暮らす子供たちで

ゴミ山の街を輝かそうとして　それは貧困にめげない子供たちが巨悪に挑む冒険譚で

これは３人の子供たちが活躍する痛快なる冒険物語で･･･

ブラジルはリオデジャネイロの貧困地区のゴミ山でゴミをあさって生活する仲の良い３人組はいつも一緒で　今日も大人たちに交じってゴミをあさってる時に財布を見つけて　それをソッとポケットに隠したことでとんでもない事件に巻き込まれて･･･

場面は変わり　市長選に出馬するこの地の権力者は悪の権化のような男で　警察や実業家や議員を金で動かし不動の地位を築いて　更に市政をも支配しようと　だがその男の顧問弁護士は事務所の中に眠る札束と帳簿を盗って逃走して　すぐ捕われ拷問されるも金や帳簿の隠し場所を喋らず　その在処を示す財布をゴミ収集車の中に投げ入れて　そして殺されるのだが･･･

そして権力者は部下や警察を使ってゴミ山の大々的な捜索を命じて財布を行方を追い出すが　その様子を見た少年はナニか変だと感じだしてその財布を開き　そこには数枚の絵模様紙とメモ紙があり　そこに何らかの秘密が隠されてると感じて　善良を絵に描いたような神父とボランティアの米国美女に協力を求めてその解明へと･･･

その間での警察との追いかけっこや大金に至るまでの試行錯誤を面白おかしく見せて　そしてやがて最後の最大の見せ場であるゴミ山からの札束のばらまきシーンにと･･･

三人の無名少年を補佐するのはベテラン俳優で名作「地獄の黙示録」のマーティン・シーンが渋い表情で神父として見守り　掃き溜めの鶴の様な清楚な美しさを放つのは「ドラゴンタトゥーの女」でブレイクしたルーニー・マーラがお似合いの役を演じて　そして監督には「リトル・ダンサー」や「めぐりあう時間たち」の才気あふれるスティーヴン・ダルドリーがあたり　ちょっと出来すぎやらせすぎのきらいはあるけど　社会性も含んだエンターテーメントとしてけっこう楽しめる作品で　この国の汚職まみれの社会を痛快に告発した作品としても価値があると･･･