映画が好きコミュの「罪の手ざわり」や・・・

最近映画小屋をあっちこっちと移動するのがしんどくて　ついつい同じ小屋で２本観てしまうことに･･･
でもって先週の金曜日も梅田から大分離れた新梅田シティのシネ・リーブルへ。
地下の滝見小路食堂街や地上のビル群には早々と七夕さんのお飾りが見られ　最近特に多くなった外国人の旅行者は珍しそうに写真を(わたくしめも！！)

映画は「罪の手ざわり」という日中合作映画で　なぜかこの監督(ジャ・ジャンクー)の作品にはオフィス北野がいつも協力して　作品自体はカンヌの国際映画祭で脚本賞を受賞し　「長江哀歌」などで国際的に知られる著名な監督の作品で･･･

映画は実際にあった４件の事件をエピソード風に描いて　どれも血を見る悲惨な物語だがそこには共通性はなく　ただ底辺に流れるのは今の中国の急激に変化する社会を背景にした普通の人々の戸惑いで　それについて行けない人々の心の葛藤が暴力に走るサマを強烈な画像で見せて　ひょっとしたらこれって内部告発かいなと思ったり思わなかったりのことで　ただ暴力だけで云えば北野的かいなと･･･

もう１本はオランダで大ヒットした「人生はマラソンだ！」という感動感涙お約束の人間悲喜劇で　メタボな中年男４人がロッテルダムマラソン大会に出場するまでと　出場してその後を描き　そこに当然入ってくる各家庭事情や人間模様を面白おかしく見せて　決してめでたしめでたしで終わらないところがミソで　ゴールのない人生をマラソンのように走り続けて　そして人生のゴールにやっと到達する主人公を描いて　ここはもう涙腺の決壊間違いなしの･･･