映画が好きコミュの「北のカナリアたち」

これは久々にお薦めの作品で　泣きたい人も泣きたくない人も　感動のひとこまを味わってください

内容が複雑故にいっつもの筋書きが書き切れませんので　興味あるお方はおっさんのＨＰをご覧ください。但しネタバレ全開ですんでご注意を

http://homepage2.nifty.com/10yuushi/ookusa2012.11.htm

北のカナリアたちは元気いっぱいに歌って　それはたった六人しかいない分校の生徒たちで。
北のカナリアたちはいつか歌わなくなって　それは先生が去る事で暗闇に陥った子供たちで。
北のカナリアたちは久々にみんなで歌って　それは彼らが各自の結論に到達した大人たちで。

北海道の寒々しい離島を背景に見せるのはやはり厳しい風景で　その壮絶な自然の厳しさを｢劔岳｣の木村大作が絶妙なる撮影で　そしてバックに流れる身を引き裂く様な音楽は川井郁子が奏で　更に原作は目下恐怖の大ブレーク中の湊かなえ作品の映画化で　更に更に多数の主役級役者連中もきっちり揃えての大作模様で　メガホン取るのはひと癖もふた癖もある阪本順治が満を持して　まさに大作臭を漂わせながら宣伝や集客にも余念のない作品で　その甲斐あって平日でも涙流す年配客が多数ご来館下すっての

彼女が刑事の訪問を受けるところから始まる映画は　それは２０年前に北海道の離島で教えた生徒のひとりが勤め先の社長を殺したという容疑がかかって　そこから思い起こすのはあの離島での辛い事件と島から追い出されたことで　そして６人の小さな教え子たちとの数々の思い出に浸りながら離島行きを決心して･････

この作品の嬉しくも腹立たしいのは際立ったご立派さんが居ない事で　先生ですら不倫するもその堂々たる開き直りに何となく好感を持って　欲を云えば同情相哀れむ仲からキスまでしつつ恋愛模様が見えてこず　更に前後描写の激しい中で彼女の人相に年齢差がなくいつも同じ顔で　故に時には今の有様か昔の描写かこんがらがって訳ワカメ的な様相で　けどラストに流れ込む合唱場面はやはり涙なくしては見られなくって　決してお涙頂戴映画ではないが思わずお涙差し上げてしまう感動作に