映画が好きコミュの「屋根裏部屋のマリアたち」

屋根裏部屋のマリアたちは全員メイドさんで　階下の主人たちの元で早朝から深夜まで働いて

屋根裏部屋のマリアたちは全員スペイン人で　階下の主人に幸せな生き方を教える事になって

屋根裏小屋のマリアは辛い過去を持つ美人で　階下の主人に恋したために出て行く事となって

パリで親の代から証券会社を経営する資産家の彼の元に新たなメイドが採用されて　ちょっと若いスペイン人の彼女は彼のアパルトマンの屋根裏部屋で数人のスペイン人メイドと住む叔母を頼っての上京で　ここの住民たちはそれぞれの主人の元で早朝から深夜まで働いて･･･

彼は屋根裏部屋の共同トイレの糞詰まりを見たことで急遽修理を依頼するが　彼は自分の持ち物である屋根裏に来たのは初めてで　共同キッチンや共同洗面所を使って狭い部屋で貧しく暮らす彼女らに接して　貧しくとも実に快活に生活するスペイン女性に魅せられて　以後たびたびここに来て郷土料理をご馳走になり　楽しく会話も交わしながらスペイン語も教えてもらったり･･･

彼と夫人は家事一切完璧にこなす彼女をすっかり気に入って　夫人は毎日のように外出して同じ境遇の婦人連中と優雅な昼下がりを過ごして　彼にとっては不満のない妻だがその妻から顧客の女との浮気を疑われて　売り言葉に買い言葉で彼はさっさと荷物を持って部屋を出て　家出先は何と自分の建物の屋根裏の小さな部屋で･･･

彼はここに落ち着くことによってはじめて真の解放感と自由を得て　今までにない充実した生活の中で彼女とも次第に距離が接近して　そしてやがてそれが恋にと発展するのに時間はかからず･･･

とまぁ真の幸せをメイドたちによって教えられる楽しくもほろにがいお話で　下々の世界を知ることで今までの生活がいかに空しく見せかけの幸せに浸っていただけだと感じだし　会社も部下に譲って俄然我が道を歩みだして　そこには当然ながら愛もお目見えする訳で･･･

今のフランスとスペインの関係も妙な図式でもって見せびらかせて　独裁者フランコの犠牲になったメイドも登場して　彼女の名前がマリアだが当然あの聖母マリアを感じながら　メイドたち全員がマリアであることも感じて　ちょっとだけ政治性も皮肉りながら　何となく気持ちいい雰囲気になるのは彼の持てる者の大らかな優しさと思ってみたり･･･