映画が好きコミュの「スーパー・チューズデー　正義を売った男」

ジョージ・クルーニーがデカプリと一緒に製作して　監督・出演も果した政治劇で　元選挙広報マンが実体験を元に執筆された戯曲の映画化で･･･

決戦の火曜日に向って選挙戦は加熱して　それは参謀によって奏でられる細部にわたる緻密な計画で

決着の火曜日に向って選挙戦は炎上して　それはスキャンダルや裏切りの中で奏でられる醜い有様で

彼は州知事が大統領候補になった地方の予備選の参謀として参加して　若きエースは自らの野心と誠実さでもって　知事の市民重視の主義主張に全面的に賛同して　ベテランの参謀トップの下に付いて持ち前の才能をフルに発揮して相手候補をリードしながらの･･･

彼は突然相手側の参謀トップから極秘面会を申し込まれて　それは彼の才能を見込んでのヘッドハンティングで　彼は即刻断るがその密会をナゼか新聞記者に追及されて半ば脅され　その事を上司のトップに告白するがクビを言い渡されて･･･

彼はちょっと前から選挙事務所を手伝うバイトの美女と付き合いだして　期限付きの恋人のような関係になって度々瞬時の情事を楽しむようになるのだが　彼女から堕胎の為の費用を貸して欲しいと言われ　何とか工面して婦人科にも付き添うが　その相手を聞き質して人生を変える衝撃を受けて･･･

彼はその事実を知った事と　彼女の自殺によって見事に参謀トップの位置に座るのだが　そんな選挙戦の汚れた裏側と　候補者の意思や主義に関係なく流される選挙戦の不実溢れる実態を　まさに正義を売ってしまうまでに堕落した男の姿を捉えながら描ききっての･･･

大統領選に繋がる予備選の中で繰り広げられる関係者の有様を描き　そこには如何にして相手候補を蹴落すかお互い虚々実々の泥試合を　それは相手側のスキャンダルを暴いて弱みを握って優位に立つかを　そして果てには相手の選挙参謀の引抜きも辞さない強硬な手を使い　その挙句味方同士の疑心暗鬼による汚い戦いと悲しい裏切りも見せ

そこに死人が出た事でフタをされる辛い真実とソレを利用する者が　そこには最早人間の尊厳や人への信頼は見るも哀れに捨て去られて　そこを去る参謀が候補者への忠誠心を云うも聞く耳を持たない彼で　モラルなき候補者の下でモラルなき戦いを正義をも売って突入して　その上で成り立つ醜くて汚らしい決戦の火曜日を興味津々に描いて