すばるコミュの2010年5月号

すばる5月号

新連載「月下の鉤十字」

矢作俊彦による新連載がスタート。第二次世界大戦下のヨーロッパを舞台に、あの伝説の怪盗が活躍する！！

紀行特集　春のすばる散歩部

中沢けいの金沢八景､鴻巣友季子の山梨､星野博美の五反田､西加奈子の上野､丸岡大介の柏崎――作家が教える散歩の極意

小説「そのかわり」

同級生の死を機に三十歳の僕は絵本作りを始める。劇作家・松井周、初の中編

新連載
月下の鉤十字
矢作俊彦

中編
そのかわり
松井周

短編
103号室の鍵
茅野裕城子

黒くなりゆく
羽田圭介

最終回
新訳チェーホフ短編選（11）役人の死／おおきなかぶ
沼野充義訳

巻頭エッセイ
永遠の故郷
吉田秀和

巨大地震に見舞われたハイチの《文芸》と《復興》
恒川邦夫

文芸漫談シーズン３（5）
国木田独歩『武蔵野』を読む
奥泉光
いとうせいこう

特集
紀行特集春のすばる散歩部

金沢八景…われはうみのこ
中沢けい

山梨…ワインと翻訳をめぐる旅
鴻巣友季子

五反田…桜通りの赤い星
星野博子

上野…ぐるぐるに巻かれ
西加奈子

柏崎…日本海漂流記
丸岡大介

連載
ユニオン・キリギリス（10）
雨宮処凛

なずな（21）
堀江敏幸

銀河鉄道の彼方に（60）
高橋源一郎

野蛮な読書（3）
平松洋子

迷宮と宇宙（3）
安藤礼二

鉄道、そして文学へ――地方と東京、近代と現代（11）
川本三郎

ターミナルライフ／終末期の風景（12）
西成彦

「その後」の戦争小説論（12）――三木卓と引揚者の小説
陣野俊史

ききみみはひだり耳（25）
石川美南

エッセイ
往復運賃三千円
藤代泉

吹替え・演劇翻訳と私の事情
徐賀世子

ひと
坂口恭平　　聞き手・構成編集部

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鏡のまえで　　青野聰　　／　　パレスチナの朝　　マリアム・タマリ

空を仰いで、　　こだま和文　　／　　ひとすくいの時間　　小澤征良

カラーグラビア
奈良美智フォトダイアリー（53）

カバーコラボ
荊楚歳時記　その二・焦がす
楊逸×清川あさみ

プレイヤード
演劇
『博覧會～世界は二人のために～』
沢美也子

美術
榎倉康二
保坂健二朗

映画
『息もできない』
野崎歓

本

読書日録
池田真紀子

橋本治『橋』
原田ひ香

栗田有起『コトリトマラズ』
石井千湖

山崎ナオコーラ『この世は二人組ではできあがらない』
堂園昌彦

伊藤比呂美『読み解き「般若心経」』
和合亮一

リチャード・ブローティガン
『エドナ・ウェブスターへの贈り物――故郷に残されていた未発表作品――』
戌井昭人