資産運用の寺子屋コミュのパレスチナについて

最近また原油が上がってきました。今回は中東の不安定化が原因とか言われてますね。原油の高騰は企業のエネルギーコストに直結されますから、中東情勢っていうのは結構注目されます。だから、どうなると中東が不安定になるか？っていうのは結構重要です。中東情勢って言っても色々です。サウジ、イラクのテロ、イランの原発・政治問題とか思いつきますけど、今回注目されてるのはパレスチナ問題です。ってことで、今日はパレスチナについて書いてみます。

今回のパレスチナの紛争、いつものイスラエルＶＳパレスチナの構図とはちょっと違って、パレスチナの中の強行派（ハマス）ＶＳ穏健派（ファタハ）の構図です。ハマスとファタハっていうのはこないだまで連立内閣を組織してました。まあ昔の自社連立みたいな感じですね。（ハマスが与党）ところがここの与野党って仲が悪くて、行政の部分でそれぞれが自分の縄張りを主張してました。具体的に言うと同じ地域に警察が２つ存在するみたいなもんで、今回はガザ地区って所でハマスがファタハの治安部隊を攻撃して追い出してしまいました。

怒ったファタハが、もうハマスは内閣じゃないって言って、勝手にパレスチナ自治政府作っちゃった。つまり、野党が勝手に内閣作っちゃったってことです。ハマスは世界からテロ組織って見られてますから、世界中（イラン除く）からファタハ内閣への支持が表明されてる状況です。

地図みてもらえばわかりますけど、パレスチナって国は「ガザ地区」と「ヨルダン川西域」に分かれてます。ハマスの支持基盤であるガザ地区って、イスラエルと海に囲まれてますから、物資の供給はイスラエルからもらうしかない。イスラエルにとってハマスは宿敵ですから、ガザ地区は今後イスラエルに兵糧攻めされると思います。また、難民が大量に出ちゃうんですかねぇ。ここの国の人はホントにかわいそうです。ついこないだ、イスラエル兵が出てったと思ったら、今度は兵糧攻めですから。。。

一方、ヨルダン西域が拠点のファタハは、早くも単独でイスラエルとの和平交渉し始めました。ということで、今はパレスチナって国はハマス支配のガザ地区とファタハ支配のヨルダン川西域とで分裂状態になってるのが問題になってます。今後どうなるかわからないですけど、仮にファタハ側の全面勝利となってガザ地区が元に戻っても和平って無理だと思いますね。たぶん、そうなったら今度はまたイスラエルと戦うと思います。

イスラエル・パレスチナ問題の本質はエルサレムです。ユダヤ教の聖なる「嘆きの壁」のすぐ隣にイスラム教の聖地「アル・アクサ・モスク」がありますから、聖地が完全に被ってるわけです。ここは、双方とも絶対に妥協ができない部分です。だから、たぶん100年経っても絶対に分かり合えなくて戦争繰り返すんだと思います。どうみても。こういう背景を何も知らないで「お互い仲良くすれば分かり合える」みたいなこと言う人はどうかと思いますね。気持ちはわかりますけど、絶対に分かり合えない問題というのも存在するんだと思います。「少なくとも、我々が生きてる時代に中東が安定するなんてことは、絶対にありえない」という事実認識は持っておくべきだと思います。

今回は経済とあんまり関係ないこと書いてしまいました。ごめんなさい。

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 06月20日 03:10

日本人が中東の常識を理解できないのと同じように、きっと彼らも宗教を持たない日本人を軽蔑しているのでしょうか。

ただ、どんな宗教の神様も争いごとを肯定するようなことはないと思うのですが...

最近ロシアの株が上がってきた背景には原油価格の高騰があるのですね。そう考えるとこの中東の情勢はロシアやベネズェーラなどの国は不謹慎にも美味しい！ということなのでしょうか？

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