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お薦めしたいこの一冊コミュの「二つの祖国」 文庫1〜4 山崎豊子

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オサマ・ビンラディンが殺された。米国民は、USAコールして大喜びだ。

夜中に不意打ちを食らったビンラディンは、武器をもっていなかった。

でも殺された。最初から殺せ、との指示があったのかもしれない。

日本国民の多くが、人を殺して喜ぶことに、不快感を感じるだろう。

捕まえて、裁判にかけられることもできたはずだ。

復讐された相手は、また復讐に燃える、この連鎖は日本のように武器を捨てて
平和憲法をもたなければ断ち切れない。アメリカはこれがわからない。

アメリカの精神はかわっていないなあ、と思い、この本のトピックを立ち上げた。


アメリカに生まれ、アメリカ人として育った日系二世が主人公だ。

アメリカで邦字新聞の記者の賢治らは、日米の戦争が始まると微妙な立場になる。
家族は日本人収容所で隔離される。

弟は日本の学校で学んでいたとき日本兵として徴収され、賢治は米兵として敵味方で戦う。

本当の祖国は日本なのかアメリカなのか。どちらに忠誠を尽くしても受け入れられず、差別されるむなしさ・・・。

この本の主題はそれだけではなかった。

もっともっと大きいものに立ち向かっている。
後半の2冊は、東京裁判である。

戦争に勝ったアメリカが政治の中枢にいた日本人を戦犯として裁くのだ。

その重要な場面に、日本語と英語を自由に使える日系二世の通訳として賢治らが登場する。

そして、客観的な目で(日本人でもなくアメリカ人でもない、いえ、日本人でもありアメリカ人でもある目で)東京裁判を見つめていく。

天皇が戦争責任を問われ、有罪になると、日本人の猛反発が起きて、アメリカは収拾できなくなるとみて、策をめぐらすアメリカ。

結果的に天皇には、責任は問われず、25人の被告のうち7人に絞首刑が宣告された。

その中には、戦争に反対していた広田なども含まれるなど言語の違いによる誤解があったが、容赦なく判決は下された。

賢治は恋人を原爆で失う。

そして私たちも賢治も気付く、アメリカの論理は矛盾していると!!!

「真珠湾攻撃での日本の不意打ちは、だれが指示したのか」、で始まった東京裁

判だが、原爆投下は、不意打ちではなかったのか?

軍人だけでなく、一般市民ばかり20万人も殺戮した人は、裁かれないのか!

この罪は大きい。アメリカ人は「パールハーバーを忘れない」というだけだ。

でも日本は平和憲法を作った。

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