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現代物理学史 コミュの環境物理学とは何か?

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なぜ環境物理か?

松田博嗣先生が環境物理のMLに本日投稿されたご提案
「環境問題は物理学だけで解決できるのではないから、環境物理学という名前を環境科学に変更したほうがいいのではないか?」という趣旨
は説得力がありますが、
私は環境科学という分野がすでに存在することを考慮すると、物理学会の中で環
境物理学が存在する理由があると私は思います。


つまり、(1)環境問題解決のための物理学か?
(2)環境問題の中に存在する物理学か?
(3)環境を物理学の問題としてとらえるか?
という3つの議論があったことを考えると、実は現在の環境物理分野は、これら3
つを区別しないて、これらすべてを包含しているように私には見えます。

確か、勝木渥先生は上の(3)の立場を強調しておられたという印象を受けてい
ます。

私自身も海洋学会や気象学会では(1)が重視されているのだから、
(3)を目指すべきだと考えています。

(つまり、「(1)や(2)をやるなら物理学会ではなく、海洋学会や気象学会
に入って活動すれば良いのではないか?」
と私は環境物理分野で何度か発言したことがあります)

もし、われわれが(1)や(2)に関心の中心をおくのであれば、それは環境省
の研究官僚の課題にちかく、
それはまた気象学会や海洋学会の関心でもありましたから、物理学会であらたな
分野を新設する意味が半減するのではないかと考えます。

したがってわれわれの関心を(3)におくのなら、因果関係が確立しにくい環境
現象をいかにして科学の課題とするのかを問う物理学の設立を目指すことができ
るのではないでしょうか?

物理学が自然哲学(Natural  Philosophy)という意味を含むと解釈することが
許されるなら、
すなわち「環境現象を構成する部分同士が輻輳して作用した結果として我々に観
測される事象を如何に解析し、
その結果を如何に解釈するかを問う、いわば認識の方法を問う」
学問をわれわれが目指すならば、
それには環境の物理学という名前を付けたほうが良いと私は思います。

したがって、因果関係が未解決である人為起源のCO2温暖化仮説をいかにして
科学的な問題に設定するのかを問う槌田敦先生の学問の手法が、
環境物理学分野での研究発表の精神に沿っていると考えています(注)。


註:近藤+槌田論文は観測データから科学の課題を導きだす実践例であると考え
ていますので、
槌田裁判には私は大変注目しています

高専のセンセー

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