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◆心理主義と現代コミュの●1995年以後

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皆さん、ご参加ありがとうございます。

やや重厚長大なコミュ紹介文になりましたが、テーマについて日頃思いついたことなど、気軽におしゃべりできる場になればいいなと思っています。

心理主義やトラウマ説の流行を考えるとき避けて通れないのが「1995年以後」。
阪神大震災とオウム真理教の地下鉄サリン事件によって、PTSDなどの概念も一気にメジャー化しました。なんというか、急に心理界がアメリカ並みへと近づいていくきっかけだったような。

紀藤正樹弁護士によれば、昨今のイラク派兵などの流れも、まさにオウム事件以降の流れの上にある、と言います。というのは、世の中話が通じない人たちもいる、ということを我々が知ったからというのです。

その後アダルトチルドレンブームなどもありましたが(これはこれでなかなか影響力あったと思います)、1995年の一連の出来事というのは、バブル崩壊に匹敵するほどの「歴史」だったのかもしれないなーと思います。

当時は大学院生を始めたばかりで、自分がそんな「時期」にいるとは気づきませんでしたが〜。

ではでは、まったりいきましょう。

コメント(27)

yhyさん、初めまして、ようこそ!

PTSDはベトナム帰還兵が戦争後の苦しみをアピールした結果DSMに入れられたという経緯があるそうですね。DSM自体、コレとコレの要件があれば保険治療の対象になる、というためのマニュアルだとか。

過去のつらい経験→いまの精神的疾患、ということは、PTSD概念はフロイト抑圧説の再来という面もあるようです。
そうですね、脳内研究から裏打ちされるようになるといいですね。

PTSDがDSMに入った経緯については
カチンス&カーク『精神疾患はつくられる』(日本評論社)
も参考になります。
訳にやや問題ありですが、興味のある章だけを読んでも有益です。
「同性愛がなぜ精神病理とはみなされなくなったのか」
などの章もあります。
こんにちは。

 うろ覚えで申し訳ないのですが、PTSDに関してマインドハッカーという本を読んで興味を持ちました。

 アメリカで催眠療法によって過去のトラウマを探るという手法がいかに危険かという事と、アメリカで広まったその手法が今は問題視されていること、そして日本では野放しどころか拡大解釈で何でもかんでもPTSDと診断されてしまうこと等が書いてありました。
(PTSDそのものを否定する内容ではない)

 その中で問題とされているのは、患者が来たら、とりあえず過去のトラウマが今の問題を生んでいるのだと、いきなり決め付けて、催眠やカウンセリングによって過去のトラウマを無理やり探すのです。粗探しをするように、執拗にトラウマを探すので、結果としてカウンセラーが期待するような答えを患者が無意識に創作してしまうという事だそうです。
 これによって、ありえない両親からの性的虐待を訴えたケースが一時急増して社会問題となったようです。

 その話、聞いたことありますか?
(私自身、催眠術によって存在しない記憶を植えつけることに成功しているので、ありえない話じゃないと思いました)
酔水さん、ようこそ!

いわゆる「虚偽記憶症候群」ですね。
アメリカは有象無象のセラピストもいーっぱいいるので、こうゆうことも起こりうるのでしょうね。中には、「UFOに誘拐された」という「記憶」がよみがえった人もいるらしいです。

しかし「過去のいやな記憶→抑圧→精神疾患→思い出すことが治療」というのは、まさに一度は否定されたフロイト抑圧説でして。

アリス・ミラーからジュディス・ハーマンに到るまで、PTSD推進派はこの抑圧説を復活させたと言えます。

日本ではそれほどどぎついケースは報告されていませんが、
たとえば自助グループや、トラウマ・ワークショップに通ううちに突如「思い出してしまう」人はいくらかいるようです。

もちろん、そのすべてが虚偽であるとも言えないところが記憶のやっかいなところであり、
かつ、記憶研究では人間の記憶は曖昧だ、と言っても、フェミニストからは「被害者をセカンドレイプするような行為だ」と反発されるおそれがあるわけですね。

「PTSD」というのは「被害感情の尊重」という流れと密接に関わっているようです。
 ご挨拶が遅れました。はじめまして、よろしくお願いします。

 現在の心療内科等の治療を見ると、一意的というか、その人にはどんな治療が良いかというのを決めるための診療に、あまりにも時間を割いていないような気がします。自分の周りで医者にかかったがために狂ってしまった友人が居するので非常に憤ってます。

 脳やホルモンのバランスが原因なのか、現在の生活環境が原因なのか、それこそ過去のトラウマが原因なのか。もっと最初の診断でじっくり見て欲しいなぁと思ったり。
クスリによる反応をベースにした治療しか精神科医ではできない、というところに、いろいろカウンセリングなどが入ってくる余地があるわけですよね。

多くの私立クリニックでは両方が併設されていますね。もっとも、日本でそういう形で広まっていったのは1980年代以降とも聞きます。

カウンセリングにどれだけ人を救う効果があるかは正直わかりません。
>yhkさん
 迅速と逆な方がいいなって思います。
 つまり、見切り的な治療を始める前に、もっと時間をかける必要があるんじゃないかって。
 環境に明らかに問題がある場合、薬で試すって事自体があまりにも意味が無い事ですから。薬のおかげで、余計に無理がしばらく出来たとして、それが効かなくなったら取り返しのつかないことになりかねません。
 今のお医者様はむしろ診療時間を短く急ぎすぎなのかなみたいな。
★yhyさん
>セラピーの効果としては 生活環境の中で症状を起こす可能性のあるリスク・ファクターを患者にしっかり理解させることで、それにたいしての応急処置や防御を患者の身に付けさせる点で有効だと思います。

なるほどー。相談で自分の抱える問題を整理しておくのも有効な場合ありというところでしょうか。

★酔水さん
>薬のおかげで、余計に無理がしばらく出来たとして、それが効かなくなったら取り返しのつかないことになりかねません。

投薬の是非は難しい問題ですね。風邪や痛みと違って、習慣性になってしまうおそれもありですものね。
心理療法批判な立場からは「投薬こそは多くの患者を精神病院から救った」ということになるのでしょうけれど。
アキコさん、初めまして。ようこそ!

そうですね、勝ち組・負け組の経済、非婚晩婚離婚の増加、家庭環境の変化(荒廃?)、共同体の衰退、などからすると、ココロもその対処法もアメリカンになってくる可能性大ですね。

アメリカの心理教育の様子なども少しずつ教えてください〜
「普通の人々」確かオスカー受賞作ですし、カウンセリングを描いた映画でもあるので、ビデオでずいぶん前に見ました。

カウンセリングを受けてる少年を深夜にカウンセラーがハグしてあげる場面はなんか今の家庭の冷たさを映し出しているようでもあり、印象的ではありました。

ヒューマンドラマは映画賞で評価が高くなりやすいとは言え、いっぽうで暗いだけの映画だ、というような意見もあるようですね。

残念ながらサイコアナリシスはやっておりませんですm(_ _)m

しかし、アメリカの大学院で精神分析が教えられているとは少し驚きです。

他の方のご意見もあれば聞きたいです。
うきょさん、はじめまして。ようこそ!
理系の方らしい整理、興味深く拝読しました。

>投薬により一時的に社会復帰はできうれど、
>耐性により効果がなくなり、
>また社会から取り残されることになることも大いに考えられます。

向精神薬の功罪は確かにあるような気はします。
精神医療批判に一定の説得力があるのも、むべなるかなと思ったり。

だいたい、
アカデミック精神医学をいっぽうの極に、
ポップ心理学(人生論の本など含む)をもういっぽうの極に置き、
様々なカウンセリング心理学はその中間に位置するのではないでしょうか。
「社会心理学」も人間行動についての科学的知識を蓄積してきていると思います。
追伸。よく言われる

「自分のこころについてもっと知りたいと思って心理学科に入ったら、やっていたのはネズミの反応の実験だった」

って話は、分析〜カウンセリング系心理学とアカデミック心理学の差異を強調するための「寓話」なのではないかと、私は思っています。
>アカデミックと呼ばれる分野の研究者は、
>ポップが一般化が難しいという点で如何に非科学的であるかと決め込み、
>ポップと呼ばれる分野の研究者は、
>アカデミックが非実践的であると決め込む、
>相違の哀しいすれ違いもある


まったく同感です。
私は臨床家でも何でもないので、彼らの実際の思いまでははっきりとはわかりませんが、
他の世界同様、自分たちのナワバリというか意味世界の中で生きておられるのであろうと思います。
はじめまして!
アメリカの方が心理系やカウンセリングは学問的にも
進んでいると思いますが、
そのまま日本に持ち込んで当てはまるのかなー?と
疑問に思うことがあります。

アメリカなんかは差別問題もあるし、他民族だから
一人一人違っていてあたりまえ、
そのためにコミュニケーション能力は大切で、
小さい時から訓練させますよね。
その上でのカウンセリングや心理学に対し、
日本は他人も自分もほぼ同質のもの、
コミュニケーション能力も大学で覚えたい人が覚えるもの、
みたいな決定的背景の違いがあると思うのですが、
アメリカの学説がそのまま当てはまるのか?と。

この季節になると戦争体験や慰霊の番組が多いのですが
3世代前は一億総PTSDのような状態だったわけだし
(これは、個人個人によって違うと思いますが)
国によって歴史背景や民族の性格もあると思うのですが・・・。

その辺りは味付けでしょうゆ味にして欲しい気がします。
美咲さん、こんにちは!

河合隼雄など、ユング心理学の位置などは日本的展開という感じもしますね(アメリカではユングはオカルトの書棚にあるらしいです)。また、ロジャーズ全集が出ている唯一の言語は日本語なのだそうで、一定の好みは働いているような気は少しだけします。

もちろん
>そのまま日本に持ち込んで当てはまるのかなー?
というのはおっしゃるとおりで、これは学問全体で、学説上、常に問われることかもしれませんよね。社会学、人類学など然りです。日本に近代化論はあてはまるのか? とか。

ただ、産業社会の発展→学生運動など政治紛争→豊かで政治的無関心な時代→競争・ストレスの顕在化→心理主義全盛の時代
というようなプロセスは、タイムラグを置きながら、アメリカ、ヨーロッパ、日本、韓国・・・と先進諸国に共通する流れであるようにも思います。
あと、統合失調症などの発症率というのは、あまり文化に関係なく一定と聞いたことがあります。


>コミュニケーション能力も大学で覚えたい人が覚えるもの、

そうですね。
組織というものに常に苦手意識を抱えている自分にとっては、
「対人関係の臨床」「コミュニティの心理学・実践篇」
などの科目が大学にもしあったら今も受講してみたいぐらいです(笑)
こんにちは!
ユングって、アメリカではオカルトになるんですね。
ちょっとびっくり・・。
ユングは晩年「易」を研究したりしてて
東洋の方がなじむのかもしれませんね。

>ただ、産業社会の発展→学生運動など政治紛争→豊かで政治的無関心な>>時代→競争・ストレスの顕在化→心理主義全盛の時代
大きな潮流として確かにその流れはありますね。
納得しました。
統合失調症も自閉症も脳との関係が解明されつつあるので
文化背景はあまり関係ないのかもしれません。

>「対人関係の臨床」「コミュニティの心理学・実践篇」
>などの科目が大学にもしあったら今も受講してみたいぐらいです(笑)
わたしもです〜。女子大なんかは「人間関係学科」とかありますね。
社会人になって改めて学ぼうとなると、なかなかないし、
「コーチング」とか「カウンセラー」というのも
ちょっとちがうなーと思っちゃいます。
日常生活で活かせてわかりやすいものがあるといいのに・・・。
コミュ100人こえました。皆さん、ありがとうございます!

>社会人になって改めて学ぼうとなると、なかなかないし、
>「コーチング」とか「カウンセラー」というのも
>ちょっとちがうなーと思っちゃいます。
>日常生活で活かせてわかりやすいものがあるといいのに・・・。

ですね〜。
たとえば、社会学会や社会心理学会というのがありますが、
彼らが「社会の学」などをやっているからと言っても、
そのぶんだけ円滑な組織運営ができているかというと、
多分そんなことはないでしょう・・・欲望と利権が渦巻く人間世界。人間や組織には、どうしても科学では割り切れない面がある。そこにさまざまな心理トレーニングや心理療法が入り込んでくる余地がある。
でも、NLPやったからといって、出世タイプになるかというと、そうでもないでしょうね〜

まとまらずすみません^^

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