中国古代史コミュの私は誰でしょう?

私の友人に気宇壮大な男がいる。
細かい失敗はするが、その男の目はいつも広い世界、遠い国々を見ている。

まだ若いころ、私と彼はともに商売をした。
資金を私が出し知恵を彼が出す。
稼いだ利益はいつも彼が多くとった。
そのことで私に不満はなかった。
彼の家のほうが貧しく、多くの収入を必要としていたからだ。

またあるとき、困った事態に陥った私を彼は助けようとしたが、失敗して私を更なる窮地に追い込んでしまった。
しかし私は彼を愚か者とは言わなかった。
なぜなら、物事には当たりはずれが常にあると言うことを私は知っていたからである。

彼は幾たびか、勤めをクビになったが私は彼を無能とは言わなかった。
ただ運が悪いだけだとわかっていたからだ。

彼が戦で逃げ出したことがあったが、私は彼を卑怯者とはいわない。
なぜなら、彼には老いた母がいてその面倒を見なければならないことを知っていたからだ。

主人が死にほかの家臣が殉死した時、生きて捕われた彼を恥知らずだとは言わなかった。
もっと大きなことを成し遂げていないことを彼が恥じているとことを私は知っていたからだ。

彼は、私の推挙により彼を許して宰相に取り立てた王のために働き、その王を中国の春秋時代最初の羅王にさせることができた。

彼が、そういうことを成し得る人物であることを私は知っていたから彼を応援したのだ。

彼は誰だかわかれば、私がなんと言う名であるかわかるであろう。

さて私の名は・・・?