サッカーオーストラリア代表コミュのルー　１−３　イラク　試合雑感

Socceroos Player Ratings v Iraq
※sportal.com.auより抜粋・意訳

マーク･シュウォーツァー：３
最初の失点では、ヴィンス･グレッラがマークを外してしまっていたこともあるが、あれはシュウォーツァーのミス。飛び出してきた相手選手とボールに対してもっと厳しく出るべきだった。２点目もシュウォーツァーのポジションが悪かったが、決めた方も上手かった。ボールが手につかずファンブルする場面もあり、この試合の事は早く記憶から消すべき。

ルーク･ウィルクシャー：５
特に目立つ事はなかったが、まずまずの出来。キスノルボとニールのまずい守備のためにより守備的になる事を強いられた。そのために彼の攻撃的な面白みが消されてしまった。安定したプレーだったが、ボールを持っていないときの守備的サポートがもっと求められる。

パトリック･キスノルボ：１
意外な先発。アーノルド監督はマイケル･ビューチャンプに先発させた方がずっと良かっただったろう。このレベルのサッカーでやっていけるテンポも技術もまったく持ち合わせておらず、ジュニアレベルのミスを何度も犯していた。イラクの危険なプレーヤーを全然止めることができず、有り余るスペースを与えてしまっていた。後半にベンチに下げられる。

ルーカス･ニール：３
代表で戦った試合の中で、おそらく最低の出来だった。彼はセンターバックの選手でなく、どのレベルであろうとあのポジションではプレーさせるべきではない。あまりにも大胆すぎて、守備ラインを危険に曝しつづけたし、かれのパスの精度は酷いものだった。加えて、後半ロスタイムになって退場させられたことは、次期キャプテンとして適格かどうか疑問を呈した。

ブレット･エマトン：７
この試合での「ルー」としてダントツ一番の働きを見せた。一生懸命のプレーを続け、後半開始早々の彼のクロスから同点弾が生まれた。もっと攻撃に絡むべきだが、守備の不安から何度も下がることを強いられていた。彼の自由度を高める事ができるかどうかが、この大会での「ルー」復活の鍵となる。

ジェイソン･クリーナ：４
彼の普段のプレーからすると、またしてもつまらない内容だった。相手にとって嫌なポジションを取る事もなかったし、チャンスに簡単にボールを失っていた。「ルー」の中盤が機能するためにはクリーナがいつものように力強いパスを散らさないといけない。そういった働きがほとんど見られない。後半にベンチに下げられる。

ヴィンス･グレッラ：３
単に暑さのせいなのか、それともグレッラはもうプレーしたくないのか。この大会に入って、いつもの忍耐強く強固な守備的ＭＦは相手の攻撃的ＭＦにとってほとんど有効なプレーを見せていない。相手の体へのちょっとした巧妙な肘うちなんかではまったく守備には貢献できるはずもない。シンガポール戦から３試合続けてのぶざまな試合ぶりで、彼がこのチームにいることがどんな価値があるのか疑問である。

マーク･ブレッシアーノ：５
前半はまずますのプレーを見せ、ホルマンやヴィドゥーカの下で良い動きを見せていた。しかしケイヒルが投入され、ポジションが変わってからは彼の影響力はまったく失せてしまった。おそらくこの気候の中でもがいている一人。

ブレット･ホルマン：６
まったく問題なくプレーしたにもかかわらずＨＴに交代させられた。前半では「ルー」の中でもっとも良いプレーをしていた。よく動き回り、そして良いポジションでボールを受けていた。もしケイヒルを使うほうがホルマンよりも良い選択なら、どうしてケイヒルを先発させそして終盤に入ってホルマンの速さを使って相手をかき回さないのか。

ハリー･キュウェル：４
オマーン戦と同様、精力的に動き回ったものの実を結ばなかった。左サイドをプレーするには足元の技術がいまだに蘇っていないのは明らか。彼がボールに絡んでもイラクの守備に脅威を与える事はほとんどなかった。

マーク･ビドゥーカ：６
始まってしばらくはまずまずのプレーを見せたうちの一人。しかし終盤にはほとんど流れに絡めなかった。ギリギリで何とか決めたヘディングシュートは評価されるべきだし、空中戦でもよく競り、また足元のボールでもチャンスを創っていた。しかし、ゴールに背中を向けてのプレーが多すぎ、そのようなスタイルではなかなか彼を活かせないのは４１試合でようやく９ゴール目だという事実が物語っている。

ジョン･アロイッシ：３
終盤に途中出場、まったくといっていいほど投入されたインパクトはなかった。チーム内での彼の準備不足がおそらく影響しているのだろうが、第３戦ではもっと出場時間を与えられていいだろう。

ティム･ケイヒル：４
質の高いプレーヤーで、エマトンへの頭を使った見事なパスで同点ゴールの基点となった。空中戦でも善戦しチームメートにチャンスを与えていた。しかし後半開始から出場したことで彼の持つインパクトは薄められてしまった。また２失点目は彼のパスミスからだった。

アーチー･トンプソン：４
ようやくチャンスが与えられたものの、追いつくためにただゴールだけが求められた状況ではそのチャンスを掴みきれなかった。ゴールに近づくためにロングボールを使い始めた状況では彼の良さを出せることもなかった。