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Art Bulletinコミュの旧古河庭園と怪談せむし男

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私の家の近所に旧古河邸というのがあります。東京都指定名勝「旧古河庭園」は、明治の元勲陸奥宗光の邸宅で、宗光の次男が古河財閥の養子となった時に、この邸宅も古河家の所有となりました。設計は鹿鳴館や旧岩崎邸を作った英国人のジョサイア・コンドル。戦後は進駐軍に接収されましたが国へ所有権が移り、東京都が国から無償で借り受けて一般公開しています。現在では、ライトアップとか薔薇の名所(眞子内親王のお印の木香茨もあります)という健全なイメージで有名ですが、私が子供の頃には、よくドラマの舞台になった豪邸ということで有名でした。それも大体が土曜ワイド劇場とか火曜サスペンス劇場で、愛欲の果てに殺人事件が起きる酒池肉林家族の豪邸というのが定番(女主人が松尾嘉代、お手伝いが池波志乃、主人が岡田英次とか)。

まあ、何でこんな話題かというと、この旧古河邸を恰好の舞台として使った禁断の映画が久方ぶりにスクリーンに登場。多分ソフト化されることもないと思われるその作品は水戸黄門でお馴染みに西村晃主演による『怪談せむし男』(1995年)。それにしてもきちんとよく出来た映画。イタリアン・ホラーを彷彿とさせる雰囲気には唖然、まるでベルクのクレッシェンドを思わせる悲鳴音にはゾッとしていまいました。歪んだ家は住んでいる人間を狂人にするというテーマは旧古河庭園をおいて他になし。そのファサードが映し出されたときは感動する覚えました。1963年のロバート・ワイズ監督の『たたり』(現題はThe Haunting。1999年に『ホーンティング』というタイトルでリメイク))を意識した作品でありながら、それよりずっと面白い。

この映画はシネマヴェーラ渋谷の特集「妄執、異形の人々?」でご覧になれます。
http://www.cinemavera.com/programs.html

ちなみに旧古河庭園は現在でも撮影可能のよう。
http://www.city.kita.tokyo.jp/misc/kiss/loc40104.htm

コメント(7)

楳図かずおの「ダリの家」ありましたね(ダリは勿論あのサルバドール・ダリからです)。それほどでないけど「蟲たちの家」っていうのもありました。でも「ダリの家」の方がすごい。家と言えば楳図かずお自身の建築中の家も話題に。http://blog.manabiyahonpo.com/200708_post_595.html
家と言えば、小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」とか島田荘司の「斜め屋敷の犯罪」とかもそうですね。
前回この特集の時に上映され、カルトファンの強い支持を受ける石井輝男の『江戸川乱歩全集恐怖奇形人間』がついにDVD化。それもアメリカで。でも日本の機器でも見れるよう。
http://www.amazon.com/Horrors-Malformed-Men-Teruo-Ishii/dp/B000RHMQJE/ref=pd_bbs_sr_1/002-9778932-1511236?ie=UTF8&s=dvd&qid=1187247115&sr=8-1

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