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北原白秋コミュの太田賢次郎宛/北原白秋書簡/昭和四年二月二十七日

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啓上

 先日は折角の御光来に失礼いたしました。あれからまたまた推考、三、四日前町田君(町田嘉章作曲家)の方へまわしました。ざぶらん節も伊東音頭改め、囃子もすっかり別様のものとしました。伊東小唄の囃子は全く苦労しました。これでどうやら物になりそうです。町田君も今度こそ練りに練りあげたものとすると言っていますからいいものが出来るとだろうとおもいます。小唄の方は沼津ぶしのような気品あるものにしたいと思っています。作曲完成の上はもう一度町田君に行ってもらい徳沢さんと一緒に振りの稽古まですまして帰ってもらいます。今までの節は当分歌わないようにお差しとめ願います。私は来月十日前に富士ねスキーの歌と片山津温泉の歌を作りに出かけます。

二十七日    北原白秋

太田賢次郎様



如何ですか、かなり苦心の末に「伊東音頭」は生れたようですね。
最初の構想では歌詞の一節を採って「ざぶらん節」だったんですね。
それにしても、八〇年近い昔に「伊東音頭」は出来た訳ですが、
伊東は今でもこの歌詞のままです。

伊東湯どころ
ひがしの海に ヨホホイ
朝はゆららと
潮にゆららと 日が昇る

  ざぶらんらんてば 浪の音
  とろとんろんてば お湯の音
  山では椎茸 蜜柑にたちばな
  トノホイノ ホイ ホイ

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