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地球温暖化について知りたい!コミュの南極の氷について

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2007年頃でしょうか、映画「不都合な真実」がヒットした頃、「南極とグリーンランドの氷が融けて海面が7メートル上昇する」という話が話題になりました。これは、もう少し正確に言うと「現在の温暖化がこのまま進めば1000年後にそうなる」という話なのですが、説明が足りないため多くの人々が数十年後に都市が海に沈むと恐怖感を持ちました。

あれから10年、南極の氷は減っているのでしょうか? その原因は二酸化炭素による地球温暖化なのでしょうか?

ここで、用語を整理しておきます。陸上に存在する氷を陸氷または氷床と呼び、海に浮かんでいる氷を海氷と呼びます。南極では、大陸の縁から海にせり出している氷床があり、これを棚氷と呼びます。

コメント(11)

南極大陸の気温は0℃以下で、氷が融ける気温ではない。

南極大陸では、短い夏の間に、沿岸部で最高気温が0℃を上回る日があるものの、平均気温は、夏でも0℃を上回ることはなく、基本的に、南極大陸は氷が融ける気温ではないということです。


陸上の氷は、ゆっくりと海に向かって移動している。

南極大陸では、降り積もる雪が氷床を形成するわけですが、それは氷河のような流れとなって、ゆっくりと沿岸部に向かって移動して、大陸の縁からせり出す棚氷となり、それが崩壊することで、海氷となります。つまり、南極大陸の氷床が増えるか減るかは、降り積もる雪と崩壊する棚氷のバランスで決まります。


添付画像は、Wikipediaより引用しました。
水の温度は0℃より高いので、棚氷は下から融けていくみたいです。

棚氷はその質量でもって氷河から流れてくる氷を受け止めている訳ですが、温暖化による水温上昇の影響でこのつっかい棒が以前より早く薄くなったり割れてしまったりすると、氷河の上流からの氷の動きが速くなって、その結果陸上の氷が減るペースも速くなるということですね。

人工衛星からの重力異常の観測によれば、南極大陸の陸上の氷の総質量は減っています。減少のペースも年々速くなっているようです。あまりに寒いので以前は当面安定しているだろうと言われていた東南極の陸氷も減りつつあるそうで、これはある意味悪い知らせかもしれません。

但し、海水温は高くなっているのに、海氷は増えているということになっています。
(見てないところで棚氷がばんばん割れて流れ出してたりしてたら怖いですね)
南極大陸の縁からせり出した棚氷の崩壊が、海水がその底部を融かすことによるというのは、その通りなのでしょう。ただ、それだけでは、南極大陸氷床の流れを再現できないようです。最近になって、西南極の「マリーバードランド」というところの地下にマントルプルームがあって、その地熱が氷床の下に湖と川を作り出し、それが潤滑油のようになって流れが生じるという論文がNASAの研究者により発表されました。

https://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2017-291
南極の温暖化は、西南極で起こっている。

南極の温暖化は、西南極で起こっており、東南極は温暖化していないようです。ラーセンCなど近年の大規模な棚氷の分離も、西南極で起こっています。

南極大陸周辺の海面水温については、西南極のアムンゼン海で過去40年間に0.5℃、同じくに西南極のベリングスハウゼン海で同じ期間で0.2℃上昇したという記事を読んだことがありますが、その他の海域については、海面水温が長期的に上昇しているという記事を目にしたことがありません。東南極の海域でも長期的に海面水温が上昇しているというデータはあるでしょうか?
>>[3]

氷の減少が近年の温暖化によるものと仮定した場合の予想よりペースが速いことの説明として、そのようなマントル・プルームがありそこからの地熱の供給により氷床の下部が滑りやすくなっていることを仮定するとうまく説明が出来る、ということのようですね。

>>[4]

[3]で書いたとおり東南極でも氷の質量が減少しているらしく、沿岸部で顕著だそうです。海水温が関係している事を疑わせますね。

https://www.nature.com/articles/ngeo694

南極大陸の氷床は、トータルでは増加しているという研究結果

2015年10月31日のNASAの発表によれば、南極大陸の氷床は、全体では増加しているそうです。

NASA Study: Mass Gains of Antarctic Ice Sheet Greater than Losses
https://www.nasa.gov/feature/goddard/nasa-study-mass-gains-of-antarctic-ice-sheet-greater-than-losses

南極半島を含む西南極の一部で氷床の減少が進むいっぽうで、東部や内陸部では氷が増加傾向にあり、この増加分が減少分を上回ることが明らかになったそうです。チームによれば、1992〜2001年には年間1120億トンの氷が増加し、2002〜2008年はペースが下がり、年間820億トンの増加となったとのこと。
>>[7]

その論文は多くの研究者から「懐疑的」に見られていますよ。
これまでの他の研究と合わないところが多々あるようです。
真に受けない方がいいと思います。
昭和基地の気温データを見るかぎりは、東南極は温暖化していないようにみえます。西南極の氷床が減少しているのは何故なのか?西南極だけが温暖化しているのだろうか?ずっと疑問に思ってました。

[3]に書いたNASAの説は、なるほどと思いました。「地熱」という要素があったんですね。西南極の氷床の減少を考えるうえで、地熱の影響も無視できないと思いました。

南極の火山は、厚い氷床に覆われて見えないですが、その存在が、明らかになってきました。
A new volcanic province: an inventory of subglacial volcanoes in West Antarctica
http://sp.lyellcollection.org/content/specpubgsl/early/2017/05/26/SP461.7.full.pdf

今年発表されたイギリスの研究者の論文です。
西南極には138の火山があり、うち91が新たに発見されたとのことです。
>>[9]

> 昭和基地の気温データを見るかぎりは、東南極は温暖化していないようにみえます。西南極の氷床が減少しているのは何故なのか?西南極だけが温暖化しているのだろうか?

西と東で差があるように見えるのは、単純に、東南極は西南極に比べて標高が高いせいじゃないですか?

東西の比較で地熱を持ち出す必要はとくに無いように思いますけどね。
南極の氷床の融解速度が増加している原因の一部は、南極大陸西部の氷の下の活火山にあるのかもしれないとの研究論文は、今から4年前の2013年にすでに発表されていたようです。

火山活動で南極氷床の融解加速か、米研究(2013年11月18日 AFP)
http://www.afpbb.com/articles/-/3003487

 これまでの研究では、南極氷床の消失率が増加した原因は、南極大陸の周囲を循環して流れている海水の温度上昇にあるとされてきた。この説では、海水が棚氷を融解させ、棚氷が消失する量が増えるにつれて、氷床の流れが速くなり、氷床の氷が海に溶け出す割合も上昇するとしている。
 だが、米ワシントン大学(University of Washington)のアマンダ・ラフ(Amanda Lough)氏率いる地質学者チームは最新の論文の中で、南極大陸西部で氷床の流れが速くなっている要因は「火山」にもある可能性を指摘している。火山によって氷の下面が熱せられて融解することで、氷床の流れを円滑にしているかもしれないのだという。

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