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地球温暖化について知りたい!コミュのIPCC報告書を読み解く

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地球温暖化に関する議論では、必ずと言っていいほど、IPCC報告書の内容が引用されます。原文の報告書は英文でかなりのボリュームがあり、僕たち日本人には難解ですが、政策決定者向け要約(SPM)の和訳が気象庁のサイトにあります。mixiでのあちこちの環境系のコミュでも、このSPMの和訳版が参照され議論の論拠となっているのですが、そこに、報告書の内容についての誤解や、一面的解釈が時としてあるような気がします。もちろん、ここでIPCCの報告書は間違いと言うつもりはないですが、SPMの和訳などでは、その言葉遣い、文章表現においてやや偏った面もあるような気がします。このトピックでは、「IPCC報告書を読み解く」というテーマで、みんなでコメントを出し合い、IPCC報告書についての正しい理解を深められたらと思います。

IPCC第4次評価報告書第1作業部会報告書政策決定者向け要約(SPM)和訳版(気象庁)
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/ipcc/ar4/index.html

IPCC公式サイト(英語版)
http://www.ipcc.ch/

IPCC第4次評価報告書第1作業部会報告書(原文)
http://ipcc-wg1.ucar.edu/wg1/wg1-report.html

なお、太陽活動の影響、CO2の赤外吸収飽和の問題と水蒸気フィードバックの影響、海洋の影響については、別トピで議論されているので、これらについては、そちらのトピでお願いします。

コメント(86)

私の見るところTSUNEさんは懐疑論者もしくはそのシンパですから、言っていることの多くは懐疑論のプロパガンダですよ。Wikipedia のような一般人が書いている記事に“政策的なプロパガンダ”が含まれている、などというトンチンカンな印象操作的プロパガンダを臆面もなく主張するあたりで透けて見えると思いますが。

ネットに書かれている情報は、基本的には鵜呑みにしてはいけません。裏を取るのは読む側の仕事です。素人が裏も取らずに伝言ゲーム、というのほど邪魔なことはありません。懐疑論系の記事ではそんなのばっかりですがね。困ったことに、日本のメディアの多くは文科系の記者ばかりらしく、科学記事は殆どダメなんですよね。

温暖化懐疑論の信憑性に興味があるなら、少々ハードかもしれませんが、下記のサイトがお勧めです。
論文ベースでコテンパンにやっつけたうえで、分かりやすい説明もついています。重要なものには日本語翻訳記事もあります。

SkepticalScience -- Getting skeptical about global warming skepticism
http://www.skepticalscience.com/
> 46  たまひこさん

このトピックは、私が立ち上げたものですが、IPCC評価報告書の内容について正しい理解を得ることを目的にしています。世の中には、誇張した表現や誤解が多いからです。
 41までの主にTSUNEさんとジャンリュック藤田さんのやりとりを読むと、私のような門外漢から見るとどちらの主張がより正しいのかさっぱり理解できません。
 かなり突っ込んだ、定量的な解析がないと先に進まないように思えます。
 47でジャンリュック藤田さんからご紹介のあった論文はかなりハードなようなので、これを読みこなす自信はありません。でもこういうものを読破できなければ地球温暖化の問題を論ずる資格がないということなのかもしれませんね。

 地球温暖化と二酸化炭素排出の問題は世界中の人、国などの利害が絡むだけに定性的な解説だけではどうしても利害とか最初に持っていた感覚などが出発点になってしまって、いつまでも平行線になってしまうのではないかという危惧を感じます。

 といっても、もし二酸化炭素原因説が正しければ、すでに待ったなしの状態に来ていますから、結果がもし間違っていたとしても、現在の段階では「取り敢えず」二酸化炭素排出を抑える努力をしておく必要があるということになるのでしょうか。

 もうひとつ、中公新書「気候変動とエネルギー問題」のような書物が出てしまうと、その読者の多くはこれを信じて、二酸化炭素排出は抑えなくてもよいのだなと考えてしまうのではないでしょうか。
 私はクライメートゲート事件についてたまたまWikipediaで調べて、違うことが書いてあることを知り「はて?」となったので、一方的にこれを信ずることが避けられました。
> 49  たまひこさん

「平衡気候感度」と「過渡気候応答」の違いについて

44に、「二酸化炭素濃度は、今から70年後ぐらいに、産業革命前の1750年時の2倍になると予想されてますが、そのとき、気温は現在よりもどれぐらい上がるだろう」と書きました。

CO2濃度が2倍になったときに、温室効果だけでなく、さまざまなフィードバックも加味して、気温がどれだけ上がるかを「気候感度」と言います。IPCC第1次評価報告書がつくられたとき計算されたのは、海洋と結合されていない大気モデルによる計算でした。20年前には、何百、何千メートルもの深さの膨大な海水が、どのように循環し、どのように熱エネルギーを蓄え、どのように温度が変化していくのか。海洋の蓄熱に関する知見がなく、地球の気候を大きく左右する海洋の振る舞いを再現するモデルがなかったのです。このように海洋の応答を無視して大気の放射平衡の計算から求めたものを「平衡気候感度」と言います。これは3℃±1.5℃とされており、1990年の第1次評価報告書から2007年の第4次評価報告書まで変わっていません。

「平衡気候感度」とは、1750年時の2倍の二酸化炭素濃度を200年間ぐらい維持し平衡状態(定常状態)に達したとき、温度がどうなるか?という意味です。理論的に成り立つ計算で、じっさいの気候変化を再現しません。上昇する二酸化炭素濃度が2倍になるそのとき、変化の過程のそのときのじっさいの温度上昇を「過渡気候応答」と言います。

IPCC第4次評価報告書には、下記のように書かれています。
以下に、IPCC AR4 WG1 - が異様及びよくある質問と回答(気象庁訳)より引用・・・・・・
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/ipcc/ar4/ipcc_ar4_wg1_es_faq_chap9.pdf

「観測結果に基づく見積もりでは、平衡気候感度は、1.5℃以上である可能性が非常に高く、2〜3℃の範囲に入る可能性が最も高い。」「観測結果から決まる過渡的な気候の応答は、1℃より大きい可能性が非常に高く、また二酸化炭素が年率1%で増加したときの二酸化炭素倍増時に3.5℃以上である可能性は非常に低い。」

・・・・・・以上、引用終わり

近年の研究では、過渡気候応答は平衡気候感度のおよそ半分です。この10年以内に報告された論文では、CO2倍増時の気温変化推定値は、0.5〜1.8℃ぐらい。つまり、今から約70年後、CO2濃度が1750年時の2倍になったとき、1750年時よりも0.5〜1.8℃気温が上昇するだろうというのが、近年の観測にもとづく最新の研究結果です。
>50 TSUNE さん

 ここに引用されているIPCC第4次評価報告書の部分はすんなりと理解できないのですが、要するに実際に予想される二酸化炭素の温室効果はこれまでの理論の半分ほどということでしょうか。温室効果が全くないということではないのですね。

 ところで、この10年ほどの間に出た理論ということは、まだ歴史が浅いことでしょうけれど、この理論は専門家の間で広く支持されていることなのでしょうか。また、今後研究が進むとまた新たな展開もありうると考えてもよいのでしょうか。
> 51

そういうことではないですよ。

TSUNE さんは基礎知識なしにはすぐには分からない専門的な細かい話を枕に振ったうえで、懐疑論の講釈をしているのです。彼が言うような“最新の研究”は主流ではありませんし、きっちりした論文誌に載った、きちんと査閲を受けた研究でもありません。気にすることはありません。

まずは地道に、この辺↓の一般向けの解説を読んでみるのがよいと思います。

Q&A ココが知りたい温暖化
http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/qa_index-j.html
 ここのコミュニティは下記のことを話題にしないとあったので、ここなら先入観を持った議論にはならないと思って参加させていただいたつもりです。

・地球温暖化は良いことか悪いことかについて
・京都議定書について(政治経済の範疇です)
・感情的な話

 ここにきてちょっとその懸念を感ずるようになりました。

 大変申し訳ないのですが、お互いを中傷するような表現を避けていただけるともう少し安心してご意見を伺うことができるのですが。
別に中傷はしていませんよ。そんな表現ありましたか?

私とTSUNEさんは今や犬猿の仲と言っても良い間柄ではあるでしょう。けど、だからと言ってウソは書きませんし誹謗も中傷もしませんよ、私は。事実を以て語らせるのみです。

一流の論文誌の発行元と言って良いだろう nature とか science のニュースサイトは誰でも(register するだけで)読めます。この辺をしばらくウォッチしているだけでも、気候科学の主流の雰囲気というものが分かるのではないかと私は思っています。

http://www.nature.com/news/index.html
http://news.sciencemag.org/
> 51  たまひこさん

1979年に米国科学アカデミーは、CO2倍増時に 3℃±1.5℃上昇する という報告を議会に提出しました。これは、チャーニー議長が真鍋淑郎の2℃、ジェームズ・ハンセンの4℃の予測の中間をとり提案したもので、この 3℃±1.5℃ という気候感度は、2007年のIPCC第4次報告書に至るまで28年間変わっていないのです。

当時の真鍋やハンセンの大気モデルは、大気の放射平衡から気温を求めるもので、地表(海面)での熱収支は常に吊り合うことを前提にした計算です。気象の専門家なら、じっさいの気候変動は、海洋の熱収支を求めなければ解けないことは明らかですが、当時は海洋がどのように応答するのか不明でした。2001年のIPCC第3次評価報告書になってやっと、大気と海洋を結合したモデルができるようになり、海洋の応答を含めたじっさいの気温上昇を計算できるようになったのです。

CO2倍増時の 3℃±1.5℃ とは、定常状態の計算であり、じっさいの過渡的過程では、もっと小さい値になることは、気象の専門家なら誰でも知っていることです。なのに、どうして、いつまでも平衡気候感度の値が使われるのか? 地球温暖化を提唱する人達の間では、CO2濃度がある値で止まったとしても、さらに200年ぐらい上がり続けるのだから、200年先の値をもって議論するのは、おかしなことではない。という考え方なのです。

近年は、情報リテラシーなどと言われますが、270年後の値をもって、70年後についての議論の根拠にしているというのは、どれだけの人が正しく理解しているでしょうか?
>55 TSUNE さん

 要するに、IPCC報告で当初考慮されていなかった海洋の熱収支についてある程度わかってきた結果、当初から3.5度の上昇とされていたのを、その上昇値は変えないで、平衡に達する200年後の値としたということなのでしょうか。

 とすると、70年後はどうなっているかは問わないということでしょうか。
過渡的応答に関する話は(Wikipedia風に言うならば)TSUNEさんの独自研究ですよ。

21世紀末に3℃程度の上昇というのはシミュレーションで出ている結果の数字です。フィードバックの扱い方によってはもっと大きな数字を予測しているものもあるし、逆にもっと小さい上昇幅を出しているものもあります。

そもそも過渡的遷移応答というような基本的なメカニズムがシミュレーションに組み込まれていないなどということがあり得ると思いますか?
 いよいよわからなくなってきました。

 そこで別の質問です。
 地球温暖化の結果ということで氷河の後退が現実に起きていますが、これは二酸化炭素増加を前提としなければこの問題は説明できないのでしょうか、それとも前提としなくても十分起きうる現象だと説明できるのでしょうか。
 地球規模では過去数千年、数万年スパンでの気候変動は存在したと言われているので、その範囲内のことと言えるのか、それとも過去に経験したことのない規模の変化なのか、またこれは二酸化炭素増加を考慮に入れなければ説明できないのかということです。
国立環境研究所の日本語サイト、紹介しましたよね。読みましたか?

寒冷期と温暖期の繰り返し
http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/24/24-2/qa_24-2-j.html

太陽黒点数の変化が温暖化の原因?
http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/17/17-1/qa_17-1-j.html

エアロゾルの温暖化抑止効果
http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/14/14-1/qa_14-1-j.html
>59 ジャンリュック藤田さん

 国立環境研究所の件は失念していましたが、もう一度読んでみると、これまでもこういう話はどこかで読んだ記憶があります。

 ただ、こういう説明を読んでも、私などには、ああそうなんですかとしか言いようがなく、懐疑派の方の話も同様にああそうなんですかというしかなさそうで、やはり自分でしっかり勉強するしかないのかもしれませんね。
 しかし、かなりの専門家の間でも両論が平行線をたどっている状態では、専門以外の者にはそれ以上のことは理解できないことかもしれません。

 人文科学の分野と違い、真理が一つしかない自然科学の分野でこういう状態が続くということはかなり難しい問題なのでしょうか。
60> かなりの専門家の間でも両論が平行線

などたどっていませんよ。両論あるかのように見せかけたがるのは温暖化懐疑論者と呼ばれる人たちのいつもの戦略です。似たような事例は進化論に対する創造論者の働きかけでも見られます。よくある話です。

IPCC は各国の気候科学の専門家をレビュワーとして現在のアカデミアにおけるきちんとした手続きの下で公表されているまっとうな論文を広く調査し、不確実性はまだ残っているものの圧倒的多数の研究は、温暖化は起きており、それは人為的な要因によるものである可能性が非常に高く、この先もさらに気温上昇が続く可能性が高い、と評価しているのです。すくなくともその全体像について素人が口をはさむ余地など無いのではありませんかね。

余談ですが、「真理が一つしかない自然科学」という見方は違うと思います。その時代に知られている出来る限りの知見を基にして一番尤もらしいと多くの専門家が認める考え方が、その時代の主流の仮説として採用されるにすぎないのではないでしょうか。つい最近だって、相対論はもしかしたら、なんて可能性を示す実験結果がニュースになっていたではありませんか。

温暖化論だって未来のことまで含めてちゃんと予想できているかどうかと言えば、100%確実ってことは無いでしょう。ただ、その不確実性は温暖化懐疑論の多くが語るような底の浅いものでも無いだろうと思っています。
僕は、懐疑論者などと思っていませんし、ジャンリュックさんと犬猿の仲だとか、彼の人格を否定するようなことは何ひとつ言ってないです。44番以降の僕のコメントは、よく読んでいただけば、IPCC評価報告書を正しく理解できるように説明をしているだけです。

50に書きましたが、IPCC第4次評価報告書には「観測結果から決まる過渡的な気候の応答は、1℃より大きい可能性が非常に高く、また二酸化炭素が年率1%で増加したときの二酸化炭素倍増時に3.5℃以上である可能性は非常に低い。」 と書かれています。

CO2濃度の増加により、今世紀中に1℃ぐらいしか上がらないという研究結果もあれば、6℃上がる可能性もあるという研究結果もあります。後者はニュースになり、前者はニュースにならない。ニュースにならないので皆さんが知らないだけなのです。
IPCC評価報告書は、世界中の科学者のコンセンサスでつくられている、という人がいますが、それはちょっと違います。IPCC評価報告書は、膨大な報告書でさまざまな研究の成果が盛り込まれていますが、政策決定者向け要約は「CO2排出削減」政策にのっとって構成されています。これは、ごく少数の編集者によって編集されています。

IPCCの報告書に関わるには、まず政府の推薦を受けなければなりません。日本では文部科学省が窓口ですが、じっさいには、海洋研究開発機構(JAMSTEC)に丸投げされます。JAMSTECの会議室に集まったJAMSTECと国立環境研究所(共に独立行政法人)、それに気象庁と東京大学の学者たちが「IPCC国内連絡会準備会幹事」として、推薦者を決めます。彼らは自らも(自分も)推薦をします。こうして政策寄りの研究者が選ばれるのです。

IPCCは、実質的に国連の機関です。その議長は選挙によって選ばれ、これは政治的な力関係で決まります。選出された議長が、それぞれのワーキンググループのトップを決めて、彼らが執筆者を指名します。査読も政府から推薦された者でなければできませんが、IPCC報告書では、執筆者には査読者の意見を却下する権限があります。
たまひこさん

ここはひとつ、「わからない」「わからなくなってきた」と話を展開する前に、そもそもの問題である「クライメートゲートでデータの捏造があったのかなかったのか」というやつにちょっと戻ってみませんか?いろいろな説明を読んだ上で、たまひこさんなりの意見はまとまったのでしょうか。

これは科学者間の科学的議論とは別の問題で、「誰かが嘘をついている」というかなり直球な話なので、ちゃんと調べれば結論は出せるのではないかと思うのですが。
>よしきさん:これは科学者間の科学的議論とは別の問題で、「誰かが嘘をついている」というかなり直球な話なので、ちゃんと調べれば結論は出せるのではないかと思うのですが。

 TSUNEさんとジャンリュック藤田さんのこれまでの発言を総合すると、どちらかが正しくて他方は間違っているということではないように思えてきました。
 つまり、二酸化炭素の温暖化への影響は否定はされていないけれど、現在言われているその度合いが過大見積もりではないかということではないのでしょうか。

 61でジャンリュック藤田さんが例として挙げられている、「真理が一つしかない自然科学」ではないという例として相対論がもしかしたらくずれるかもしれないという件ですが、これは、真理が一つではないということではなく、その理論がもしかしたら未完成で書き換えられることになるかもしないということですね。もうひとつ例に挙げておられる進化論で創造論者が異議を唱えているということは科学の立場からはナンセンスなことでしょう。(ただ、哲学の世界から議論すれば無意味なことではないのかもしれません。)

 地球温暖化の問題も、まだ理論が完成の段階にはないということではないのでしょうか。
たまひこさん

いえいえ、「二酸化炭素の温暖化への影響の否定」とか「地球温暖化の問題も、まだ理論が完成の段階にはない」とかという話はいっさいからめないで、極めて限定した話として、「クライメートゲートでデータの捏造があったのかなかったのか」ということについてたまひこさんがどう考えるようになられたのかという質問だったのです。

もうちょっとうるさく書くと、「クライメートゲートと言われるメール流失事件があったが、それらのメールの中にデータの捏造が行われ、それが人々によって使われたという事実」があったと思われるのかどうかということです。
>66 よしきさん:

 クライメートゲート事件について私が知っている情報源は42で最初にご紹介した、中公新書:深井有著「気候変動とエネルギー問題」と、Wikipediaの「クライメートゲート事件」の記事だけです。

 「気候変動とエネルギー問題」ではIPCCの報告がクライメートゲート事件で公になった捏造論文を利用して書かれているから、この報告は嘘だとしているし、Wikipediaでは「調査の結果、不正の事実は何も見あたらなかった。」となっているので、私にはそれ以上のことは全く判断のしようがありません。
Wikipediaでも「出典」が下の方にあって、元のclaim、反論、そして公式調査の結果などまでたどれますし、ジャンリュック藤田さんの書かれたリンク先のものなどもありますので、「全く判断のしようがない」というところで止まる必要はなく、情報の入手先はあると思います。

(ちなみに、私は単なる素人ですが、ちょっと興味を持ってあちこちながめてみたという程度の人間です。)

最初に書いたようにこの件は「最新の科学的知見とか未来予測とか言わなくてももう世に出ている情報で十分判断できる」はずです。その本は読んでいませんが、おそらくは「捏造」の例として「IDLという言語で書かれたプログラムの中にfudge factorとコメントの書かれた配列があって、1960年以降のデータをかさ上げしていた」とかいうことが書かれていたのではないかと思います(というかねたはこれくらいしかない)。これに対してはブログ界でも大いに反論がなされていましたので、無料で読もうと思えば読めます。例えばこれは「仮に気温だけで年輪の変化を説明しようとしたらこれくらい足さないといけないことになるので、ほかの理由も探すべきである」という主張のための数字だったとか。そもそもTSUNEさんが書いているように100年で2度くらいの上昇とかで大騒ぎしているのに、このプログラムが捏造の証拠だったとしたら、「10年で1度くらいあがる勢いでがつんと足してしまっている」のがばれないわけがないとか。

またクライメートゲートで「出てこなかった」ものについても考えてみてください。世界最高峰の気候学者達が口汚く人をののしっていたりしてかなりセキララ感があるのに、「彼らが政治家や闇の勢力から指示を受けているようなメールがどこにもなかった」という点はかなり重要ではないかと思ったりします。

なぜここにこだわっているかというと、例えばこの結果が納得できれば「賛成派と反対派はどっちもどっち」という見方からより確実な結論に近づいていけるはずだと思うからです。クライメートゲートが捏造の証拠であれば「もう温暖化はでたらめということで決定」という感じでしょうし、もし捏造でもなんでもなかったのに空騒ぎだったということであれば、「科学者たちは結局のところまじめに仕事しているが、世の中には攻撃するネタがあれば嘘でもでたらめでもなんでも使う人がたくさんいるのだ」という方向になるでしょうし。

というわけで、まあ私のような素人の言葉をそのまま信じることはないですが、もう少し活用できる情報を確認なさると良いのではないかと思います。時間はかかるかもしれませんが。
クライメート事件については、別なトピがあります。

「クライメートゲート事件」関連ニュース
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=48692488&comm_id=1248569&page=all
>69 TSUNE さん

 こういうトピックスがあることを新参者の私は知りませんでした。

 かなり熱い議論が戦わされたようですが、これをじっくり読むともう少しはっきり分かるかもしれません。
 でも引用が多いし、かなり専門知識がないときちんと理解できなさそうです。

 42での私の最初の質問に対する答えはもう少し簡単に出るかと期待したのですが、このトピックスをちょっと眺めてみると、簡単にはきちんとした答えが出そうにないことらしいですね。
 そりゃそうだ、ということでしょうか。これだけ熱い議論がされても結論が出ているわけでもなさそうなのですから。
結論が出ていないという結論を出していることからみて、私が何を言っても時間の無駄のようなので、もうたまひこさんにはコメントしないことにします。
そういえば別のトピがありましたね。あっちょんぶりけなる人が出没していたことを思い出しました。

70のたまひこさん
「議論があるということはまだ答えが出ていないのだ」という態度では答えはずっと出ないと思いますよ。時間はかかるかもしれませんが、引用されているものなどは善意の人からのものであれば有用な情報だと思ったということで引用されているわけですし。

別トピの「議論」も、あっちょんぶりけ氏のようにビデオを貼付けて罵倒するので一時盛り上がっていましたが、それも2年近くも昔の話で、そのトピでさえ最後の方は中立視点から見ても「結論はでている」ようにみえませんか?

「平衡気候感度」と「過渡気候応答」については、横浜国立大学の伊藤公紀氏のブログのコメントが分かり易いかと思うので、紹介しておきます。

ゴア氏の間違い4.二酸化炭素と気温(続々々)
http://yaplog.jp/itoh_kiminori/archive/76

このページで引用されているグラフは、IPCC第4次評価報告書からの抜粋です。グラフの点がこれまでの(2006年までの)モデルで計算された推定値です。IPCC報告書は、膨大な報告書であり、「政策決定者向け要約」ではなく隅々まで読めば、このようなデータが出ています。

モデルにより計算された平衡気候感度は 2〜5℃、過渡気候応答(TCR)は 0.8〜2.5℃であることが分かります。近年の観測にもとづいた推定値は、さらに小さいのです。
伊藤公紀さんも、他の人ほど下品ではありませんが、懐疑論者に分類される人です。
ちなみに、73で紹介したブログの、横浜国立大学の伊藤公紀氏は、IPCC第4次評価報告書の査読者です。
つまり、温暖化懐疑論者は報告書の作成プロセスから排除されている、という事実は無いわけです。
僕も、伊藤公紀氏も、自分は懐疑論者だなどと言っておりません。

トピックの読者の皆さんには、50、55の僕のコメント、73で紹介した伊藤公紀氏の記事をよく読んでいただきたいと思います。ここでは、IPCC報告書を正しく読んでいただくための解説をしていることが分かるかと思います。伊藤公紀氏は、IPCC第4次評価報告書の査読者です。おかしな話をしているわけではありません。
評価は他人がするもの、レッテルは他人が貼るものです。

下記の記事の文献紹介で「懐疑的」に分類されている本や外部リンクで名前が出ている人達は、国内では著名な(?)温暖化懐疑論者と見られていると考えて間違いないだろうと、私も思います。

地球温暖化に対する懐疑論
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E6%B8%A9%E6%9A%96%E5%8C%96%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E6%87%90%E7%96%91%E8%AB%96
> 78  ジャンリュック藤田さん

仰るように、自分の主張にとって都合の悪い言説を唱える人に、「懐疑論」という訳の分からないレッテルを熱心に貼っている人達がいる、という、それだけのことです。
79> 自分の主張にとって都合の悪い言説

温暖化懐疑論と呼ばれているのは、科学的根拠の薄い、多くの人にとって時間を割くに値しないことが既に明らかになっているステレオタイプな言説、温暖化懐疑論者というのは無邪気にそういうのを広めたがる人達、蒸し返して繰り返したがる人達、のことですよ。

地球温暖化について正しい知識を得たいと思ってこのコミュニティを訪れる人に対して、懐疑論者が懐疑論的観点から間違った回答をするというようなギャグのような事態だけは避けたいものですね。
 #42で中公新書:深井有著「気候変動とエネルギー問題」に書かれていることについての疑問をこのトピックに挙げて以来、両論のご意見をいただきながらかなり盛り上がりました。

 これについては以来しばらく静寂を保っていて、論議は出尽くしたようにみえます。
 でもこれに懲りずに再び上記著書に書いてあることについてご意見をお聞きしたいと思いまして。

 本書の最終章に下記の記述があります。
「先進国で二酸化炭素による地球温暖化を信じる人はもはや少数派になってしまったのだ。」
 これは本当にそうなのか、それとも著者の根拠のない思い込みによるものでしょうか、というのが質問です。

 なお、mixiの中にも紹介されている著書に、「科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている (宝島社新書)」というのがあり、これも同類の話かと思います。
たまひこさん

-------------------------------
回答その1:

いいえ。

-------------------------------
回答その2:
これに懲りずに、と言いますが、そもそもの「クライメートゲートの顛末」の話はどうなったのでしょうか。もちろんそういうつもりではないとはおもいますが、見方によっては「自分の耳に心地よい返事が返ってこなかったので、質問ごとなかったことにして別の話題に移ろうとしている」ように見られてしまう展開なので、いちどまとめていただいたほうが良いように思います。

-------------------------------
回答その3:

本に書かれていたといいますが、出典が本のどこかに書かれていませんか?著者の独自調査というのでもない以上、誰かの調査の引用だと思います。もし出典も示さずに主張しているのであれば、「著者が言っているだけ」でしかないです。

大衆向けの本であっても、出典や索引がないような本はまずまちがいなく「駄目」です。これからは買う前に後ろの方をぱらぱらとみて、参考文献のリストがないようであれば買うのはやめましょう。
-------------------------------
回答その4:

たまひこさんは「まだわかっていないことにしたい」という気持ちが強くあるために、「自分の意見を補強するかもしれない話ばかりが聞こえてくる」という「確証バイアス」がかかっているように見受けられます。

このバイアスは科学者であろうとも逃れるのはしばしば難しいものなのですが、逃れるための定石もあります。それは、「自分のしている主張Xには反証可能性があるか」と
問うてみるというものです。このケースでは「二酸化炭素の温室効果による温暖
化の真偽はまだよくわかっていない」(あるいは「温暖化問題はでっちあげ
だ」)というのが主張Xだとすると、「この主張を否定するにはどういう論証を
すればよいのか」ということを自分に問うてみることです。あるいは、どれだけの証拠が出てくれば自分は納得するのかとか。もしその答えが
「科学者間でもいつまでも論争は残る以上、自分が確信を持てるようになるこ
とはない」というものであれば、そもそもの主張Xには「反証可能性がない」
ということになり、他の人と議論しても無駄ということになります。もし「反
証可能性はある」あるいは「説得の余地はある」というのであれば、自分でそ
の論点について探してみることをお勧めします。その論点を明確にする議論が
見つからないとすれば、それは「私の主張が補強された」ということになって
それはそれでよいわけですし。
このトピック「IPCC報告書を読み解く」は、IPCC評価報告書についての正しい理解を深めることを目的にしています。

クライメート事件については、別なトピックがあります。
「クライメートゲート事件」関連ニュース
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=48692488&comm_id=1248569&page=all
二酸化炭素の温室効果についての科学的な議論はこちら↓です。

温室効果を科学的に理解したい
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=22720880&comm_id=1248569&page=all
あ、すみませんでした。次からは別トピに移ります。
>82 よしきさん:

 コメントありがとうございました。

>-------------------------------
>回答その1:

>いいえ。

 「いいえ。」というのは82の私の発言「これは本当にそうなのか、」に対するお答えですね。「いいえ」と断定されているのですから、そのことについてだれか他の人の記述などがあればご紹介いただけるとありがたいです。

>-------------------------------
>回答その2:

 この点を私がまとめないで放置してしまったのはいけなかったですね。
 でも、どうも主に二つの対立したご意見が出て、私の頭の中でまとまらなくなってしまったというのが実情です。

>-------------------------------
>回答その3:

「先進国で二酸化炭素による地球温暖化を信じる人はもはや少数派になってしまったのだ。」という記述に対する直接的な引用文献は紹介されていません。
 ただ、この書物には多数の引用文献が記載されているので(ざっと見て100件は越えています。)、よしきさんが言われるように、「出典や索引がないような本はまずまちがいなく『駄目』です。」というのには該当しないと思います。

>-------------------------------
>回答その4:

>たまひこさんは「まだわかっていないことにしたい」という気持ちが強くあるた>めに、「自分の意見を補強するかもしれない話ばかりが聞こえてくる」という
>「確証バイアス」がかかっているように見受けられます。

 もしそのように受け取られているとしたら私の文章の表現が適切でなかったということかもしれませんね。
 私としては日頃あらゆることに対して偏見、先入観、思い込みは極力排除すべきことと考えています。
 ですから、もし自分では気が付かずに思い込みなどをして、それを他人から指摘を受けたとすれば、ただちに自ら改めるつもりです。

 ところで、これまでの皆さんからのレスを総合すると、このトピックの提案者TSUNEさんの主張にやや近いところに正解があるのではないかという気がし始めています。
 彼は二酸化炭素・地球温暖化原因説に対する懐疑派だとご意見もあるようですが、ご発言をよく読むと、二酸化炭素・地球温暖化原因説を全面的に否定されているわけではないようですね。
 #50、#55その他で書いておられるように、二酸化炭素を原因とする地球温度上昇が過大見積もりであるとか、200年もの先の見積もりをしているとか、要するに、IPCC報告書に示されている量的なものに多少の疑念があるというレベルではないのでしょうか。

 そういうことで、いまのところ、二酸化炭素が地球温暖化の原因となることは否定できないけれど、その影響の度合いが数値的にやや強調されすぎているのでは、というのがいまのところの見方です。

 その見方からすると、#42での私からの最初の質問の「気候変動とエネルギー問題」の著者、深井有さんはクライメートゲート事件を全面的に信じた上で後の部分が展開されているので、その内容をそのまま全面的に受け入れることはできないということになるのでしょうか。
 中公新書だからと言って、書いてあることを丸々うのみにすることには危険があるということを学びました。

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