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夢想日記コミュの変身3

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しばらく耳を澄ませ、息をするのも忘れて立っていた。

やはり何も聞こえない。

コーヒーを飲み終えた俺はすぐにそこから離れた。真っ暗な高速を一人ひた走る。
「何だって言うんだ、クソ。」
それまでの落ち着いた気分はなくなり、妙な焦燥感が立ち上る。
なにかに追い立てられているような気分だ。
どんどんスピードを上げる。
街灯が後ろに流れていく。

   グルルルルルゥゥ

「?」
犬のうなり声が聞こえた。
こんなスピードについてこれるのか?
バックミラーで確認したが姿は見えない。
死角に入ったのか、幻聴か。

   グルルルルルゥゥ

先ほどよりもはっきり聞こえた。
路肩に止まって周りを確認する。

居た。
それは後ろの方にいた。こちらに近づいてきている。

犬にしては大きい。大きいがこれぐらいの犬もいるかもしれない。
熊ってことはないだろう。と思いたい。

俺と目があったせいか、立ち止まった。
相手の目に怯えと憎悪が感じられる。
なんとなくやばい感じ。慌ててバイクを発進させた。

こんな所で猛獣に食われるのは困る。
だが、スピードをあげてもヤツとの距離は変わらない。それどころか近づいているようだ。
次のPAはどこだ。人がいればいいのだが。
「ちっ!この頃ついてない!」

願いもむなしくヤツの方が早かった。
追いつかれたのだ。
左腕に噛み付かれ、引きずり下ろされた。
バイクが火花を撒き散らしながら滑っていく。

「あーあ、キズだらけになっちまう。」
なぜか恐怖心が消え、怒りが湧き起こった。
左腕にぶら下がっている犬モドキにパンチを喰らわせる。

左腕の肉少々と服の切れ端をくわえたままヤツは吹き飛んだ。

痛い。痒い。殺す。

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