TIME タイムコミュの　"吾輩は超リッチな犬である"

泉下の夏目漱石に読ませたら（彼は、並の英語使いよりずっと英語が読めた）、きっと面白がったに違いないエッセーがタイム誌に載っております。

なんでも、何十億ドル長者の飼い主から12百万ドルを遺産相続して話題になっている犬がアメリカにいるようですね。結構かわいらしいマルチーズ犬で、その名は「トラブル」（下の画像）。飼い主と一緒にテレビにでて、人気を博していたようです。

この犬がジョン・ステインというエッセーイストに語った犬語を人間語に直した、という想定で書かれたのがこのエッセーです。飼い主の人となり、相続した12百万ドルの使途、犬から観たネコ観、などについて、犬が蘊蓄を傾けるという設定です。

イヌ大好きでネコ大嫌いなお人が読んだら（しっかり読めたらの話ですが）、快哉を叫ぶこと請け合いのエッセーです。

ところで、この１２百万ドルの贈り主は、レオナ・ヘルムスレーという名の辣腕のホテル経営者で、かなり悪名が高かった女性のようです（下の画像）。脱税などかなりあくどいやり方でカネを儲けたようで、１９か月ほどムショに入っていたこともあるそうですよ。去る８月２０日に亡くなったようですが、"We don't pay taxes. Only the little people pay taxes." という彼女の言い草は、語り草になっている由。

http://www.time.com/time/printout/0,8816,1659723,00.html

読んで面白いといっても、ネイティブが読んでのことで、アメリカ人なら知っている固有名詞の数々を知らぬわれわれ外国人が”賞味”するのはかなり難しい一品ではあります。

"Read well for a good laugh!"