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クローズアップ現代コミュの2008年2月27日(水)“退院”と言われたけれど〜精神障害者 社会復帰の壁〜

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2008年2月27日(水)“退院”と言われたけれど〜精神障害者 社会復帰の壁〜


スタジオゲスト:伊藤順一郎(国立精神・神経センター社会復帰相談部長)


病院に入院。国の調査では7万人。50年以上入院している人も。
各国のベッド数の推移。欧米各国ではベッド数が減っている。地域で受け入れる体制がある。
日本は収容する政策をとってきた。ベッド数は減っていない。明確な政策転換があったのは2004年から。 
7万人が社会的入院をしているといわれ。数年で半数を退院させる予定。
退院後の生活を支える体制作りが求められる。

回復し入院治療が必要なくなった人たち。電車に乗る練習をする。タッチパネルになれていない。
東京の井の頭病院。入院している600人のうち2割が10年以上の長期入院。65歳以上の高齢者も多い。
退院してもやっていけるか。 
加藤さん。28歳から半世紀以上も入院 
看護師「何を聞いてるの」
加藤「クラシック」
看護師「誰の・・」 
加藤「ベートーベン」
楽しみはラジオでクラシックを聞くこと。
ここ10年ほどほとんど症状がない加藤。被害的な妄想もない。入院治療が必要な状態ではなくなった。
病院は退院を積極的に働きかけてこなかった。58年の間にやがて会いに来る人がいなくなった。
加藤「みんな死んじゃった・・・住所が病院・・」 
背景には国の精神医療政策。1950年にできた精神衛生法。精神病院の医師の数は一般病院の三分の一でよいという特例。多くの精神病者が収容される。
60年代の変化。薬で症状を抑えることが可能になる。1968年にWHOは日本政府に勧告。社会復帰を促すようにと。
日本は政策を転換しない。海外では入院は減少してきた。日本ではそのまま増加してきた。
4年前に退院促進に転換した政策。
その間に加藤さんは長期入院で退院する意欲を失っていた。
女性看護師?「ここで一生生活するのか・・・外に出してあげたい」
医師らしい男性「あの程度で独居している人はいる・・・」
外に出るのは数十年ぶりの加藤。クラシックのコンサートにいく。外で暮らす意欲を取り戻してもらう。生まれて始めて聞く生演奏。
加藤「よかった・・・月光が・・・」
退院に前向きになる。住所探しに病院は着手。カギはホームヘルパーにどれだけ来てもらえるか。
ソーシャルワーカーが市に介護保険を申請。しかし認定された要介護度は1。他の制度と併せても十分なヘルパーに来てもらえない。
看護師「これでやっていけるかというと・・・悩む・・・」
グループホームはどこも順番待ち。老人介護施設から十分な対応ができないと断られる。
加藤さんの入院は今年で58年目。

スタジオ。スタジオゲストは伊藤順一郎。
国谷キャスタ−「加藤さん・・・いつでも退院できるが・・・入院が長いですね」
伊藤「長いですね・・・50年入院しなければならなかったのか・・・もう少しサポートがあれば・・・同じ退院した仲間が励ましに行くとかできたらこのまま退院できそうな気がする」
国谷「心模様は・・」
伊藤「3万7000人の中には入院が長い人と短い人がいる・・・長い方は地域でどう生活していたかが分からなくなっている・・・料理、バス、他の人との付き合いなどが見えなくなってしまっている・・・本当にサポートがほしい」
国谷「どうして長期入院になったのか・・・」
伊藤「民間に委託して・・・医療が変わってきたものの・・・経営もあって中々退院できなかった・・・短期間で退院できるようになってきたが・・・入院しっぱなしの人は退院できないので・・・社会的な偏見もあって一般からは入院して当たり前で病院も引き受けるという感じで・・・そうしたコンセンサスが長期的にあった」 
国谷「社会的入院を解消するためには地位kの受け皿 

島根県出雲市。地域全体で社会復帰を支える。独自のネットワーク。頼れる家族がいない中。20年以上。退院できた。
出雲市の様々な職種からなる支援チーム。デイケア職員。症状の安定を確認する看護師。日々の相談を受ける市の職員。家計のやりくりや書類作成などを支援。男性が地域で自立できるようになるまで続ける。
地域生活支援センターふあっと。地域の支援ネットワークの中心として活動。かつて看護師だった現在の理事は社会的入院に注目。問題の難しさを痛感。
地域に戻っても家族以外に受け入れてくれるところはない 
理事「ただ退院すればよいというのではない」
まず直面したのは誤解や偏見。住民の厳しい視線や意見。施設への疑問や不安。当時地区の役員だった熊野明夫。
熊野「普通の人でない・・・火災とか喧嘩とかを心配した」
矢田さんたちは説明。24時間体制で支援とする。行政も全面的にバックアップ。地域住民も納得。
しかしトラブルがすぐに。施設から出されたゴミ。分別がきちんとできていないと住民から通報。スタッフが駆けつけ謝罪。
熊野「すぐ来てくれた・・・きちんとした対応・・・安心した」
どんな問題にもすぐに誠実に対応してきた。地道に説得を続ける。次第に住む場所や働く場所を提供してくれる人も現れる。
病院・行政・不動産業者・企業・ボランティア・福祉施設のネットワーク。これまでに40人の社会復帰を実現。
理事「完成させるということはない・・・新たな問題が次々と出てくる・・・理解してくれる方が一人ずつ増えていく・・・地道な活動」
今月にあった料理教室。退院して社会復帰した元患者が教える。 

国谷「地域の中に多くの理解者・・・躓かないようにきめ細かいサポートが必要とされている・・・」
伊藤「多くの人が顔の見える関係で・・・医療も入る・・・教育関係者なども・・・様々な立場の人が参加していく」 
国谷「ポイントは?」
伊藤「人と人をつなぐ人・・・ケースマネジャーとか・・・今後そういう人を育てていくことが必要・・・地域の中に育てていく」 
国谷「厚生労働省はどのようなことをしているのか」
伊藤「厚生労働省の中でモデル事業・・・やり続ける必要・・・具体的には給料・・・給料をもらってやりがいをもって・・・なかなか行政の継続性ができない・・・形にして実現していくのが・・・」
国谷「財政の配分ですか」
伊藤「医療とかで財政を削減し・・・地域の人の医療に転換していく・・・長期的な計画が必要」
国谷「病気が治ったら地域に戻って暮らす・・・そういうシステムが必要とされているんですね」
伊藤「誰もがなる可能性がある・・・そういった地域作りが必要・・・」


以上見ながらのメモと見終わってから50分ほどの記憶より

コメント(2)

まず「社会的入院」という言葉に恥ずかしながら初めて気づきました。
そしてその数7万人という多さに驚きました。

今回の放送によると、効果を挙げているのは、丁寧に手間ひまを掛けて培う人同士のつながりによる社会復帰のサポート体制。

これを大規模で展開するためには、行政からの改革が必要なのだろうと思いましたが、私のように問題の存在にすら気づいてない人も多いのではないでしょうか。

いつもこの番組はそうなのですが、知らなかったことに光を当ててくれる、勉強になりました(自分の勉強不足を恥じつつ・・)。

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